ネットの政治への影響力を検討する その1 2007年07月31日 時事 政治 参院選で注目していた、ネットの影響だけど、ほとんど影響力がなかった結果となった。これについて検討してみたい。 全4回シリーズでエントリーする。 総務省による平成17年「通信利用動向調査」によると、インターネット利用者は引き続き増加していて、過去1年間にインターネットを利用したことのある人は推計8,529万人に達したと報告されている。 また、財団法人 明るい選挙推進委員会で第4…続きを読む
参院選速報中継を見て 2007年07月30日 時事 政治 民主大勝利でおわることが確実な参院選。自民は惨敗を超えて、大敗といっていいだろう。 安倍総理の責任問題、とりわけメディアが安倍退陣キャンペーンを張るだろうけど、本人も表明しているように、そのまま辞任はしないで欲しいと思う。政策そのものに不味いところがあるわけではないから。 今後は、法案が参院で棚上げされたまま、放置して政界再編へのプレッシャーをかけようとするだろうけれど、…続きを読む
参院選 2007年07月29日 時事 政治 いよいよ参院選。どういう結果がでるか注目されている。 マスコミメディアの執拗な安倍潰し。社保庁の自爆テロ。年金選挙への争点ずらし。 これら、反与党の大キャンペーンの中で国民がどういう判断をするのか。 リテラシーを発揮できるのかという点でも注目している。また、ネットの影響がどこまであるかも。 多くの人はメディアキャンペーンなんかとっくに見抜いてる。与党への批判票…続きを読む
白票と議席 2007年07月28日 時事 政治 2000年にNTTXと三菱総研がインターネット投票に関するアンケートを実施した。参加者の8割は無党派層で、やはり「無党派層」ほど投票に行く度合いが低い結果が出た。 注目すべきは投票しない理由で、「一票を入れたい候補者がいない」が第一位(38.8%)、「情報不足でどの候補者に投票してよいか分からない」が第二位(23.8%)で、「政治や自治に関心がない」という政治に無関心だからという理由は…続きを読む
政治家の給料は高いか安いか 2007年07月27日 時事 政治 今回の参院選は憲法改正問題が主な議題になるはずだったけれど、いつの間にか年金と政治と金の問題の選挙にすりかわってしまった。 政治家と金の問題が取りざたされるのは、わけわからん名目で多額の金が動くから。○×献金だとか、なんとか事務所費とか、なんとか還元水だとか。 要るものは要るのだとオープンにしないから勘ぐられる。どこかの大臣のバンソコウみたいになんでもありませんと隠したりするから…続きを読む
無党派層とネットと投票率 2007年07月26日 時事 政治 無党派層って特定の政党の思想に属していない有権者のことだけど、その中には、「支持する政党は時勢や政策や政党勢力のバランス状況に応じて臨機応変に変える」積極的無党派層に属する人から、「政治や選挙などにはハナから全く関心がない」と消極的無党派層、いわゆるノンポリに属する人まで様々。 世論調査とかでは、無党派層と一言で片付けているけれど。 積極的無党派層は、時勢や政策や政党勢力の状況に…続きを読む
ネットの組織化と始末に困る人 2007年07月25日 時事 政治 基本的に政策が対立している筈の自公が与党連立しているのは、公明が議席と集票組織を持っているから。自民の選挙協力ができて、過半数を抑えられる議席を持っているから連立を組んでいる。 たとえば、民主党が左右両派に分かれてみたり、国民新党が10議席くらい持ったりしたら、民主右派や国民新党と連立を組むのは明らか。 つまるところ、強力な集票組織と有る程度の議席さえあれば、何処とでも手を組む可能性…続きを読む
ネット時代の選挙 2007年07月24日 時事 政治 ネットの世界で最も価値のあるとされるもの、真実と暴露と高い見識。 普段表に出ない・出せないものが、ここでは価値あるものになる。だから、ネットの世界での選挙活動は、政策そのものが吟味される。選挙広報なんかによくあるあたりさわりのない表現は、華麗にスルー。 訴えが真実を穿つものかどうか。政策が理に適っているか。それだけが問われる。 ネットの世界では匿名性が高いから、人は本音で話…続きを読む
日本の精神性の高さと時代性 2007年07月23日 思索 日本の精神性は常に世界に先駆けていた。当の日本人がそれになかなか気づかない。 古くは、16世紀日本を訪れた宣教師ニエッキ・オルガンティーノは、ヨーロッパ人は、互いの間で賢くうつるが、日本人に比べるとはなはだ野蛮であると思う、と告白しているし、近年でも国際連盟設立当初の人種平等決議案など、時代を先取りしていた。 一般的に時代を先取りするような優れた思想は、個人から発したものが時を経…続きを読む
対特亜言論戦争における戦略目標とジェダイの騎士 2007年07月22日 時事 言論戦争での標的は一般大衆。言論戦を戦う双方同士で弾丸を打ち合っているのではなくて、一般大衆に向けて、言論爆弾を投下してる。 だから言論戦争での勝利条件は通常戦とは異なる。通常の戦争では、軍が降伏して、講和して終わるものだけど、言論戦争では、相手は負けをいつまで経っても認めないのが普通。朝日新聞の見苦しい言い訳の変遷が一例。過ちを認めない。 では、なにをもって勝敗を決めるかといえ…続きを読む
特亜による精神侵略と使用兵器分析 2007年07月21日 時事 政治 日本が精神侵略を受けている。もちろん特亜からのもの。 遡れば戦後60年から精神侵略が開始され続けてきた。最近になってようやくネットブロガーが中心となって反撃の声が上がるようになった。ネットの登場とブログの普及で言論発信装置が個人の手に入るようになったから。 陥落寸前の日本が生き残れるかどうかは、日本人の良識に掛かってる。 だけど、特亜やその他反日勢力との言論戦争を行っているとい…続きを読む
日本的価値観の保持 (縁起のレイヤー ⑧) 2007年07月20日 思索 日本的価値観の源流は日本神道にまでさかのぼる。しかし、日本神道は教義をもたないので、仏教やキリスト教といった世界宗教とは違って、個人的、地域的な共同体でしか伝播しない。 思想の縁で通信できるためには、日本的価値を教義化・体系化・知識化する必要がある。 また、思想の縁でグローバルに伝播するだけの伝送距離を持つためには、思想に全世界的に通用する普遍性がなくてはならず、日本の風土によっての…続きを読む
縁の世界での鎖国の功罪 (縁起のレイヤー ⑦) 2007年07月19日 思索 日本は開国と鎖国を繰り返しながら、他国からとりいれた文明を咀嚼していった。 縁の層構造から説明すれば、日本は、血縁と友人知人の縁を常に遮断したまま、地縁と思想の縁だけ開放と遮断することによって他の文明を取り入れてきた。 開国時には地縁と思想の縁を世界に開いて、最先端の文物を受信して、ある程度受信し終わったら、今度は鎖国して、地縁と思想の縁を遮断した状態で、地縁と思想の縁から取り入れた…続きを読む
バーネット地政学と縁の関係 (縁起のレイヤー ⑥) 2007年07月18日 思索 バーネット地政学では、紛争地域は田舎でおこるので都会化すれば起こらない。だから、他国と繋がることだ、という。 縁の種類ごとに互いに縁が沢山つけばつく程、経済的にも道義的にも縁を切るのが大変になる。縁を綺麗に切らないうちに干渉したり、紛争や戦争を起こすと、無法者のそしりを免れない。 だから、縁の種類ごとの接続を沢山もてば、紛争がおこりにくいということになる。特に血縁や友人知人の縁がつい…続きを読む
相互交流における言語の壁 (縁起のレイヤー ⑤) 2007年07月17日 思索 血縁や個人的は知人友人関係では意思の疎通は比較的容易。相手をある程度知っているから。受け入れる準備ができている。 でも国家や民族を超えて通信されるような、グローバルに伝播される情報なんかは、国境を越えるたびに、しばしば翻訳を必要とする。 情報を翻訳する場合、翻訳機能の性能が悪いと情報にノイズがのったり、データ抜けがあったりして、純粋に伝わらなくなる。特には減衰したりする。 …続きを読む
縁の通信限界 (縁起のレイヤー ④) 2007年07月16日 思索 あんなに親しかった友人でも、遠くに引っ越したり、職場が変わったりして疎遠になることって良くある。俗に言う縁が切れるというやつ。 縁の種類によって、縁が繋げられる限界距離が多分ある。 血縁で繋がる縁は、個人的側面がきわめて強く、伝播限界距離は短くなる。一般に家族は同じ場所で共に生活するケースが多く、いくら核家族化が進んでいるといっても、国を超えて離れて暮らすケースは少ない。だから常時接…続きを読む
縁の濃度 (縁起のレイヤー ③) 2007年07月15日 思索 だれかと縁ができて交流が始まる。縁で繋がった互い同士で情報交換、電子的にいえば、相互通信が行われて、それぞれ影響を受ける。 影響の度合いには、もちろん個人差はあるけれど、通信される情報量が多ければ多いほど影響を受けやすいから、常に縁が接続されている状態の縁からの影響が最も大きくなる。 PCでいう常時接続のほうが各種情報へのアクセスが良いのと同じ。常時接続していると微妙な変化でも直ぐに…続きを読む
縁起の層構造 (縁起のレイヤー ②) 2007年07月14日 思索 人は社会の中では色々な顔、役割を併せ持ちながら生きている。そして、それぞれの役割ごとに縁は発生していて、他の存在と縁の糸で繋がってる。 自分の子に対しては親であるけれど、自分の親から見れば、子でもある。また、同時に夫や妻でもあったり、地域社会の一員でもあるし、職場にいけば会社組織の構成員でもある。選挙にいくときやパスポートを出すときなんかは、国民であることを意識する。 縁はその個人の…続きを読む
縁起の織物 (縁起のレイヤー ①) 2007年07月13日 思索 場理論というのが注目されている。レヴィンによって提唱された、ある対象を「物体」というよりはむしろ「場所」として捉えることを前提とする理論のこと。集団で考えれば、「部分としての個人の変化が、全体としての集団に及ぶと同時に、集団の変化が個人に及ぶ」という力動的な考えのこと。 これって、仏教で説く縁起の法そのもの。原因結果の法則。個人の変化を原因として、縁で繋がる集団に結果をもたらす。場の理論は…続きを読む
思想の衝突 2007年07月12日 政治 思索 異なる思想同士は、普通は衝突する。特にそれらが正反対の場合は特に激しく衝突する。だけど、その衝突している内容がどのレベルでの衝突なのかをもっと分析すべき。 たとえば、衝突している思想同士の成分分析を互いに行って、その衝突ポイントが思想が生まれた源流レベルでの衝突なのか、支流のそのまた支流の切れ端同士で小競り合いをしているのかを見る。 衝突している思想の淵源が、同じ源流から発してい…続きを読む
思想の成分分析 2007年07月11日 思索 少し前に、成分分析占いというのが流行った。適当な言葉を入れると、「○○は、何%の△△と何%の□□からできています」と占ってくれるもの。 分析した成分はといえば、「気の迷い」だの「大人の都合」だのくだらないものが多いのだけど、成分分析するという考えを思想にも使ってみてはどうだろう。 たとえば、仏教だったら、浄土宗、天台宗、曹洞宗など各宗派があるし、キリスト教でもカトリック、プロテスタン…続きを読む
思想の幕末現象 2007年07月10日 時事 思索 失われた十年の間、外資(ハゲタカ)が流入し、国内企業の株式資本比率でほぼ半分は外国のものになってしまった。三角合併を睨んでか、TOBや買収の動きが激しくなり、国内から問題意識や反論が起こるようになってきた。ブルドックソースを例に出すまでもなく、国内企業も様々な買収防衛策を打ち出すようになった。 もちろん、国内資本を強奪されるのを防ぐ狙いがあるのだけれど、世論の反発をみていると、思想レベルで…続きを読む
天と地と 2007年07月09日 政治 思索 日本は昔から、権威と権力を分離する傾向があった。中世までには、権威としての天皇と権力としての征夷大将軍とを分けていた。権威と権力を分離することで、国柄が安定した。 権威と権力が同じだと時の政府が倒れたときに権威も消滅する。新政府は国を纏めるために前政府を否定し、往々にして悪と断じがち。酷いのになると前権威の一族を皆殺しにしたりさえする。 天皇の権威と将軍の権力を分離したことで、将…続きを読む
商人国家と大名国家 2007年07月08日 政治 思索 現代の戦争はお金という弾を飛ばしあって勝負をつける時代。経済戦争が主流。実弾を打ち合ったり、ミサイルを飛ばしたりするなんて最後の最後での話。 欧米の勝負観では、相手を滅ぼすまでやる。日本でいえば戦国時代の価値観がそれに近い。人を殺さない分だけマシといえばマシだけど。 天下統一を夢見る大名たちは、まずお金の力で天下統一を目指して、敵国を服従させる。それでも抵抗する国は、最後の段階で兵を…続きを読む
日欧双方の勝負観の違い 2007年07月07日 ビジネス 思索 商売の考え方として、日本人のそれは細く長く、そこそこの利益でも長く商売を続けることを好む傾向が強い。 だから老舗が多いし、副次効果として老舗を媒体とした伝統の保持があって、それがまた企業価値になったりもしてる。 伝統を身につけるのは時間がかかるし、なにより後世に伝えないといけないから、いきおい従業員もなるべく終身雇用にして、伝統を受け継がせ易い環境をつくったりもしてる。 欧米人…続きを読む
徳治主義と民主主義と選挙 2007年07月06日 政治 思索 日本人は政府の決めたことをよく「お上が決めたこと」という。お上に任せておけばいい、伝統的にそんな雰囲気がある。 日本のまつりごとは、古代は天皇、中世あたりから、天皇の任命を受けた、まつりごと専門家としての征夷大将軍が受け持った。 天皇は祭祀長だから、もっとも神に近い人。神に近い人に任命された人もやっぱり神に近い人。 日本の政治は、伝統的・国民意識的に神近き人、徳ある人がまつりごとを…続きを読む
久間防衛相は賭けに勝った 2007年07月05日 時事 政治 久間防衛相が辞任となった。 辞任に至るまでの発言を新聞やネットで読んだ程度だが、例の発言はやはり確信犯と思う。 外務省が慰安婦決議に際しての反論もなにもしないものだから、あの発言を狙ってやったのではないか。 普通は直接抗議すれば良いのだが、東京裁判史観そのままを国民にあえてぶつけることで、その反応を国民の声そのものとして反論した。 国民が東京裁判史観をそのとおりだとして何も言…続きを読む
声優は不要になるか 2 2007年07月04日 時事 メディア 「声優は不要になるか」のエントリーで、声優は不要にならないといった。 声優を機械ボイスにすることや、役者をGCに置き換えるとかいった発想は、人を雇うより安くなるからという理由だけなのかもしれない。 現実にやろうとした場合、演出家か誰かしらないけれど、全てのキャラの性格づけを行う人が必要。 声優陣のアテレコを、俳優がぬいぐるみを被って演劇した状態と考えると、機械ボイスに置…続きを読む
税の取り方 2007年07月03日 時事 政治 地方への税源移譲の一環として、国税(所得税)から地方税(住民税)へ税金が移し替えられた。所得税が減って、住民税が増えた。税金の移し替えなので、所得税と住民税とを合わせた税負担が変わることは基本的にない、とお上はいう。 先日、とっくの昔に年金暮らしの親と話したけれど、住民税が上がったとぼやいていた。 住民税って一種の人頭税みたいなもの。稼ぎからとる所得税と違って、存在するだけで税を…続きを読む
格差社会が表出するとき 2007年07月02日 時事 格差社会というとき、ほとんどは収入格差や身分の保証の議論しかしない。 今年になって、不祥事が多発し、闇に隠されていたものが表に出つつある。 たとえば、食について隠されていたものが明らかになって・・・ スーパーの食料品の7割が産地偽装、その半分が中国製。 中国製の食品検査は書類審査だけで事実上フリーパス。 だったとしたら? 真実が明らかになると、国民…続きを読む
キャンドルナイトイベント 2007年07月01日 時事 数日前の朝のテレビで、東京での100万人のキャンドルナイトイベントを放送していた。 6月22日(金)~24日(日)の夜8時~10時までの2時間、参加者は自宅や店の電気を消してキャンドルを灯すというもの。 レストランの厨房ではろうそくの明かりでは鍋の様子をみることもできず、四苦八苦。伝票すら碌に読めずに難儀する様子を写していた。 エネルギーについてを考える機会とし…続きを読む