カルシファーと防人 (日本的価値観の構造 その3)

日本的価値観の建物が各種輸入思想の建て増し構造を持っていたとすると、建て増し思想の核の部分はあるのかないのかといった議論が起こってもおかしくない。 「ハウルの動く城」でのラストにそれを示唆するシーンがある。 最初、ハウルの城はいかつい巨大な城だったけれど、ラストには、床板に足が生えただけのものになる。この状態でもハウルの城といえるのかどうか。当初の巨大な城としての機能はもはや失われて…

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