細胞の記憶(人間として生きるということ その5)

「しばらくの間、私を見つめて・・(ドナーの)母親が言ったんです。"だって貴方が、余りにも息子に似てるから・・・"。」 心臓移植を受けた人物が、手術以降大きな趣味嗜好の変化を体験し、その新たな趣味嗜好は、心臓提供者(ドナー)のそれとピタリと一致していたという、心臓移植を巡る人格や記憶の転移現象が数多く報告されている。 《細胞の記憶》と呼ばれるこれらの例は、まだ学会では認められてはいない…

続きを読む