氾濫する外来語(文化の普及について その5)

  国語国字論争で森有礼の国語公用化論は、散々な非難を浴び、そして戦後の当用漢字および現代仮名遣いへの変更を経たものの、結局、日本は日本語を捨てることはなかった。 だけど、今の日本語の現状は、ある意味において外国語に対する「上求菩提 下化衆生」を行なっていると言える。 今の日本語でカタカナ表記の外来語がない文章なんて探すほうが難しい。アイスコーヒーやテレビを「冷し南米産豆…

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