素読と訓点(文化の普及について その8)

  漢字にルビを振ったり、歴史的仮名遣いに現代仮名遣いのルビを振る手法を応用すれば、文法構造さえ同じであれば、極端な話、古文であっても現代語のように読むことが可能になる。 たとえば、古文の本文に現代文の口語訳をルビとして振ってやれば、書き言葉には手を加えることなく、話し言葉を媒介にして、その内容を理解することができる。 もっと極端なことを言えば、外国語であっても、母国語の…

続きを読む