お賽銭と気持ち玉

  今日は少し軽い話題を・・・ 既にお気づきの方もいらっしゃいますかと思いますが、トップページのサイドバーに、気持ち玉ランキングを追加しました。過去の人気記事はこちらから御覧ください。 日比野庵の記事は、ときどき、シリーズエントリーと称して、ひとつのテーマを何回かの記事に分けて、連続してエントリーすることがあります。 たとえば、最近でしたら、自民・民主の政策の分析と国…

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マニフェストによる政策討論

  「マニフェストというのは、実は、この間出したのは、あれは政権政策集です。正式なマニフェストというものではありません」 鳩山由紀夫 民主党の鳩山代表は29日、記者団に対してこう述べて、マニフェストに更に追加をする意向を示した。 なんでも、全国知事会が唱える『国と地方の協議機関の法制化』がインデックス2009には入っていたのが、マニフェストから抜けていたことに対しての抗…

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北朝鮮と戦争になったら、終結させるのは難しい(対北朝鮮抑止力について 最終回)

  今日の内容はエントリーしようかどうか非常に迷ったのですが、思い切って書いてみることにします。 所詮、戦争というものは外交手段としてみれば、最後の策であって、やらないに越した事はありません。出来れば書きたくないというか、正直気が進みません。それでも現状は、既に北朝鮮と、半戦争状態に突入していることも事実です。(…という認識でいます。) まぁ、ただの素人の思いつきの戯言…

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しおかぜ抑止力(対北朝鮮抑止力について その2)

  では、北朝鮮に対して、核が抑止力でないとすると、何が抑止力に成り得るのか。 北朝鮮政府が、人民や物理的な被害で、戦意を喪失しないとすると、残るは金正日、本人をターゲットにするしかない。朝鮮人民の命には意も介さない将軍様でも、流石に自分の命は気にする。 独裁国家では、その独裁者がいなくなれば、簡単に瓦解する危険を孕んでいる。だから将軍様は、自分の居所を秘密にしたり、影武…

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北朝鮮相手に核は抑止力にならない(対北朝鮮抑止力について その1)

  7月7日、日米両政府は、米国の「核の傘」による核攻撃抑止やミサイル防衛(MD)、在日米軍再編や駐在経費の問題など、両国の安全保障に関わる問題について、月内にも初会合を開く方向で検討を始めたとの報道があった。 これは、ニュークリア・シェアリングと呼ばれるもので、駐留アメリカ軍が保管している核兵器を、有事の際に必要に応じて配備国へ譲渡し、使用権限を与えるというもの。当然、起爆コ…

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フリップがない政党幹部討論

  テレビ朝日とTBSが自民党に対し番組出演中のフリップ使用を禁止すると通告したそうだ。 まだ、田村議員のブログしかソースが見当たらないのだけれど、本当だとしたら、一体何を考えているのか。 どこかから圧力があったのかもしれないと勘繰られてもいるけれど、少なくとも、テレビという視覚・聴覚メディアが、視覚情報を使わないようにするという時点で、テレビの存在意義の半分以上は無…

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民主党の政策集INDEX2009

民主党の政策集INDEX2009が発表されたらしい。らしいというのは、原文を読んだわけではないから。だけど、報道を見る限り、どうやらこれが民主党のマニフェストの原案になるようだ。 中身については、ブロガー諸兄が指摘しているから、ここでは触れないでおく。 それより気になるのは、なぜ、正式なマニフェストとして公表せずに、原案のINDEX2009なるものを発表したのかというこ…

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民主外交の現実路線

  「近未来において、非核三原則は十分に守られる状況にある。しかし、遠い将来どうなるか、米国の考え方なども徹底的に聞きながら、議論していく必要があるだろう」 民主党鳩山代表は、7月15日の記者会見で、政府の非核三原則(核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず)のうちの「持ち込ませず」について見直す意向をしめした。 最近、政権交代を意識してか、民主党の外交が現実路線にシフトしてき…

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生まれ変わる太陽 祝福のリング

  昨日のエントリーで、大分精力を使い果たしてしまいましたので、今日は簡単に(笑 2009年7月22日。 実に日本でみられる、46年ぶりの皆既日食。久方ぶりの天文ショーを楽しまれた方も多いと思う。 だけど、日本列島は曇りがちではっきりと日食は見られなかった。 それどころか、今世紀最長の6分25秒という皆既日食が観測できるという、トカラ列島の悪石島は、大勢の観測ツ…

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幸福を実現する3つの三分の計

昨日国会が解散され、8月30日の衆議院選挙に向けての戦いが幕を開けました。今回の衆院選において、一部で注目を集めている新党に「幸福実現党」があります。今回はこれについて、少し考えてみたいと思います。 なぜ、今この時期に「幸福実現党」が登場し、国政参加を目指すようになったのか。いろいろ、思いをめぐらせているうちに、気づいたことがあります。もしかしたら、物凄い計略があるのかもしれない、…

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長期ビジョンこそが国家戦略であるべき(政策と国家戦略について 最終回)

では、政治における戦略とは何であるか。 それは、やはり、国家としてのビジョン、国のあり方、日本としてのあるべき姿だと思うのですね。その時々の政権にどの党がついているかなんていうのは、国家ビジョンさえ明確であれば、戦術レベルでの選択にしか過ぎないと思うわけです。 そのビジョンが、民主党にないのは明白なのですが、ある意味これは、自民党にも言えることなのです。 確かに、…

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国家戦略の選択(政策と国家戦略について その4)

では、上手くいく、という期待どおりにいく保証もないのに、なぜ期待してしまうのか。 ひとつには、先に引用した記事にあるように、「飽きた」からというのもあるでしょう。しかしもうひとつ重要な点があるように思われます。 それは、やはり、今だに日本人は自国の政治家達に「徳」を期待しているところがあると思うのです。 すなわち、日本の政治家なのだから、日本の国益を第一にして当た…

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民主党政権を望む声の真相(政策と国家戦略について その3)

  先の都議会選挙で見られたように、今や、民主党への政権交代を望む声が非常に高まっているように見えます。 しかし、日本国民の大多数が、民主党の支持母体のようなリベラル左翼の考えに染まっているのか、といえば、必ずしもそうではないと思うのです。 そこで、その謎を説くヒントとなると思われる、こちらのブログ記事を御覧ください。 日本海総合研究所(仮): 「汚れたバット」ht…

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相反する2つの立場を抱え込む自民党(政策と国家戦略について その2)

次に、自民党のスタンスについて、少し考えてみたいと思います。 昨日のエントリーでみてきたとおり、自民党は経済政策で見ると、大きく、小さな政府かつ規制緩和派と、大きな政府かつ格差是正派の二つのグループに分かれています。 しかし、「小さな政府+規制緩和」と「大きな政府+格差是正」というものは、政策としては一貫性があり、それぞれに納得できるものを持っています。昨日のエントリー…

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小さな政府と格差是正を求める民主党(政策と国家戦略について その1)

今日からは、少し連続シリーズで、政界の勢力分布といいますか、政策について考えてみたいと思います。全5回シリーズでエントリーします。 例によって、まずは現状分析からです。 まずはこちらをご覧ください。 これは、日経ビジネスが「第1回 日経ビジネス 経済政策アンケート~日本再浮上への挑戦~」と題した緊急アンケートを実施して、自民党、民主党の全衆院議員に対し…

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続・与党の選挙戦略のあり方について ~若年層かつ政治にそれほど興味のない層へのアプローチ~

今日は、若年層かつ政治にそれほど興味のない層へのアプローチについて考えてみたいと思います。 一番のポイントは、普段の生活と政治は密接に関連しているのだ、ということを認識していただき、ひとりひとりの一票でそれが大きく変わるのだ、ということを自覚していただくということになるかと思います。 さて、現状分析からいきましょう。 1.ネット発の情報拡散ルート ま…

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与党の選挙戦略のあり方について

今日は少し趣向を変えて、総選挙に向けて、民主党の絶対優位と見られる中、ネットと世間一般の乖離を考慮しつつ、与党の立場からみて、いかなる選挙戦を行うべきかについて、考えてみたいと思います。 ここで、私が、明確に、自民党支持だ、と言わないのは、麻生総理以外の全ての自民党代議士が「日本を守る」スタンスでいるかどうかいまひとつ不明であるからです。したがって、諸手を挙げての現与党政権全…

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都議選と解散

  7月12日に都議選が行なわれ、民主党の大勝に終わった。 民主党は13日に内閣不信任案を提出して、早期解散を促すと息巻いている。そうしたところ、麻生総理は8月30日投開票で総選挙を実施する意向を示した。21日の週に解散、8月30日の投開票だと、ほぼ任期満了とみていいだろう。 中には、最悪のタイミングだ。こんなときに決断すべきじゃない、なんてこぼしている与党議員もいるみたい…

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2012年を待つ金正日(国防の脆弱性について 補追1)

北朝鮮による韓国攻撃について、補追をエントリーします。 おそらく、金正日は2012年を待っている。韓国を攻撃するのなら、2012年以降になる可能性が高い。なぜかというと、2012年には、韓国の戦時作戦統制権がアメリカから韓国に移管されるから。 従来の在韓米軍司令部はハワイに移転することになる。尤も、ハワイ移転後、有事に司令部が直ちに韓国に戻って作戦遂行できるよう、組織や…

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日米安保は維持すべき(国防の脆弱性について 最終回)

日本の防衛体制が整うまで、日米安保は維持されなければならない。 北朝鮮が日本を侵攻するとしたら、まず韓国を落として、韓国の戦力を全部自分のものにしてからのほうがずっと現実的。人のふんどしで戦争をする筈。いきなり自衛隊の戦力とドンパチやるほどバカじゃない。 7月8日、与那国島に浜田防衛相が訪れ、与那国町の外間町長と会談した。与那国島が要望している陸上自衛隊の部隊配置を受けて…

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自衛隊がF22を持つ意味(国防の脆弱性について その5)

  次に制空権、制海権の確保について。 島国の日本で領海の制空権、制海権を持つことはとても重要。相手国を占領しようと思えば、最後には陸軍が必要になる。上陸して、政府中枢機能を抑えるだけの最低限の兵が要るから。 今も昔も大量の兵を上陸させるには、船を使うしかない。輸送機や潜水艦では大量の人は運べない。 となると、最低限日本に上陸させてはいけないことになる。その為には、制…

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日本を占領する手段(国防の脆弱性について その4)

  北朝鮮が韓国を武力併合したとして、次に日本を攻めようとしたらどうするか。 まず、次の手順が考えられる。 1.ミサイル攻撃で相手の反撃力を削ぐ。司令部、主要都市、自衛隊基地が目標。 2.上陸して首都圏を制圧 1に対する日本の対策は、対ミサイル防衛網、または敵ミサイル基地先制攻撃。 2に対する日本の対策は、制空権、制海権の確保。 1について述べると、核が相手…

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半島の南(国防の脆弱性について その3)

   「日本は周辺国が大変な時は率先し、積極的に支援の手をさしのべてほしい。アジア諸国が日本にふがいなさを感じるゆえんだ。」                  尹増鉉企画財政部長官 7月6日に日経新聞のインタビューを受けた、韓国の尹増鉉企画財政部長官の発言。 民主党が政権をとると、韓国に大量の資金援助をすることになるという噂がある。 昨年の11月に民主党は、金融危機に対す…

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MD破れて焦土有り(国防の脆弱性について その2)

一国の政治を行う上で、国の安全、国防というものはまず第一に考えられるべきもの。 なぜそこまで国防を重視しなければいけないかというと、国の安全は国家の土台だから。国の安全が保障されて始めて、その上に経済や日々の生活が成り立っている事実を忘れちゃいけない。 いくら追加経済対策がどうだ、国民生活が第一だとか言ったとしても、どこかの国から核ミサイルを打ち込まれたら、経済対策もクソ…

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二大政党制の最低条件(国防の脆弱性について その1)

次回衆院選で、民主党政権になる可能性が高まっている。少なくとも(回答数が少ない)テレビの世論調査上ではそうみえる。 もし仮に、自民・公明の与党が過半数を確保できたとしても、今の衆院のように2/3以上の議席を確保することは到底無理な話。 これは国防上重大な危機に直面することを意味してる。 まず、民主党政権ができた場合、北朝鮮の脅威に対抗するのが難しくなるどころか、日…

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都議選とe都政

  都議選が3日告示された。民主党は比較第1党を目指し、公認、推薦合わせて過去最多の64人を擁立した。 民主党は、3人区で公認2人を出馬させるなど「追い風」を武器に第1党を目指しているけれど、票を食い合う共倒れも懸念されている。その上で勝利ラインとしている過半数を獲得するようなら、民主党への支持は本物とみていいのかもしれない。 一方、自民党は前回より一人多い58人。保守票の…

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タタミの田んぼ(自民党と民主党の経済対策について 最終回)

  ドラえもんで「タタミの田んぼ」という話がある。どらえもんのひみつ道具を使って、のび太が部屋の中で田植えして稲刈りしてお餅を作って食べるという話。 この話には端的ではあるけれど、ある意味経済思想を象徴しているようで面白い。 まず、冒頭で、のび太とドラえもんがお餅を4個づつ食べた後、最後に残った一個をどちらが食べるかで喧嘩するシーンがある。これは経済全体のパイが決まっていて…

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市場の拡大と創造(自民党と民主党の経済対策について その2)

  景気が悪くなって物が売れなくなったとき、どうするかといえば、値下げをするのが普通。だけどそれは値段を下げて買ってくれる人がいるから成立する話。 以前、「市場が飽和するとき(価値と貨幣について考える その7)」のエントリーで、市場にものが溢れて売れなくなったとき取る方法として何があるかを列挙したことがある。次の4つがそれ。 1.普及しつくした商品を、全部捨てるかぶっ壊…

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双方の経済対策(自民党と民主党の経済対策について その1)

与野党の経済対策について考える。全3回シリーズでエントリーする。 6月29日の参院決算委員会で、麻生総理が民主党への政権交代は必ず景気後退になると発言した。 本当に景気後退になるかどうかは、選挙前後の株価をみればある程度分かる。政権交代して、民主党政権もしくは民主党中心の連立が見えたときに、相前後して株価が下落すれば景気後退すると世の中が判断した証拠にはなる。 だ…

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直き真心持ちて 道に違ふことなく(政治家の世襲問題について考える 最終回)

  子曰:“道之不行也,我知之矣:知者過之,愚者不及也。道之不明也,我知之矣:賢者過之,不肖者不及也。人莫不飲食也,鮮能知味也。” 孔子曰く「私は道の行われないわけを知っている。智者はその智が高遠に過ぎて、道を行う必要がないと思い、愚者は智が及ばず、道を行う方法を知らないからだ。また私は道が明らかにならないわけも知っている。賢者は人情に通じ過ぎて、道を行う必要がないと思い、愚者はその行…

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民主主義のコストを薄く広く負担する(政治家の世襲問題について考える その8)

  「日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから。もっと多くの方々に参加して貰えるような、喜んで貰えるような、そんな土壌にしなきゃ駄目ですよ。」  ニコニコ動画より 日本では、まったく畑違いの分野から新人が政界に入ろうしても、民主選挙がある限り、地盤・看板・鞄の『三バン』に代表される民主主義のコストをどうクリアしていくかという問題に直面する現実がある。 これまでの…

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