鳩山政権をポジティブに眺めてみる(鳩山政権をポジティブに眺めてみる その1)

  これまで、鳩山民主党政権に対して批判的な記事もエントリーしていたけれど、今日から何回かに分けて、鳩山政権をポジティブに眺めた視点でエントリーしてみたい。 「ah...会談の途中だけどカメラが入って来ちゃったね。ミニスターハトヤマには言っていなかったけど、途中でカメラが入って来ることになっていたんだ。ハローエブリバディ記者諸君。会談はもう終了したから我々に何でも質問してくれ。」…

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日本は大国だと認識しているか

今日は簡単に・・・ いつも勉強させていただいているブログのひとつに「溜池通信」というブログがあります。その中の「かんべえの不規則発言」の記事で、考えさせられるものがあったので少し引用します。 この話、溜池通信の2003年12月頃に、イラクへの自衛隊派遣問題をめぐって考えた枠組みの焼き直しです。日本外交が目指すべきはA案か、B案か。どうも今までの自民党政権では「A案しかな…

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友愛社会の理想的前提(総理の一字 ~鳩山首相考~ 最終回)

  長かった、総理の一字シリーズですが、今回で一旦最終回とさせていただきます。  個人でできることは、個人で解決する。個人で解決できないことは、家庭が助ける。家庭で解決できないことは、地域社会やNPOが助ける。これらのレベルで解決できないときに初めて行政がかかわることになる。そして基礎自治体で処理できることは、すべて基礎自治体でやる。基礎自治体ができないことだけを広域自治体がやる…

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友愛と強制力(総理の一字 ~鳩山首相考~)

   「自分が描く『友愛精神』にのっとった国際関係の話を申し上げた」 於:NY 鳩山首相 初のNYへの外遊をした、鳩山首相は、日中首脳会談後、こう語った。 「友愛」とは以前から常々述べていたことだから、友愛発言そのものは驚くにはあたらないけれど、「友愛」という鳩山首相の概念が如何なるものかについて、ちょっと確認しておきたい。 24日に行われた、国連総会での鳩山首相演…

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剛腕幹事長の狙い(総理の一字 ~鳩山首相考~)

政権発足から1週間たって、混乱が続く鳩山民主党政権。 ニューヨークでの日中首脳会談後の松野官房副長官のグダグダな会見はいうに及ばず、亀井金融相のモラトリアム法案や、子供手当ての所得制限とか、閣内不一致と言っていいような状態が続いている。 これほど、混乱を見せているにも関わらず、剛腕幹事長は事態の収拾には何も動いているように見えない。どこ吹く風。まぁ、党幹事長であって、閣…

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自由な議論(総理の一字 ~鳩山首相考~)

  「全員野球には反対だ。あしき体質を引きずった人をベンチに入れるべきではない。そういう人はスタンドで見ていればいい。」 河野太郎 於:6/19 日本記者クラブ「候補者討論会」 自民党総裁選に立候補している、河野太郎氏の発言が少し話題になっている。世代交代を訴えるあまり、党の重鎮を厳しく批判して、引退勧告まで仄めかしているのがその理由だという。 自民党は、色々な考えの議員…

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あたしが全部決める(総理の一字 ~鳩山首相考~)

  大臣は兎も角、副大臣以下がしっかりしていれば、それなりに政治は巧くいくのではないか、という考えも当然あるはずで、それはそれで理解できるものがある。 だけど、それは、党内や官邸の風通しが良く、若手の意見であったとしても、たとえそれが、執行部に批判的な意見であったとしても、頭ごなしに押さえつけることなく、十分に議論して汲み取れるところは汲み取るという自由な気風と器があって始めて、…

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「虚」の大臣、「実」の副大臣と政務官(総理の一字 ~鳩山首相考~)

   9月20日のエントリー「無責任宰相ハトラー」で、鳩山政権の閣僚は、民主党の次の内閣と大きく違うものの、副大臣や政務官レベルになると話は違うと指摘したけれど、この点について触れて置きたい。 まず、鳩山政権の副大臣名簿は以下のとおり。  【内閣府】  大島敦   早大法卒。党「次の内閣」経済産業副大臣、国対副委員長。  古川元久  東大法卒。党年金調査会長、税調副会長…

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政治主導と官僚政治(総理の一字 ~鳩山首相考~)

  こうした、官僚を半分スポイルするような形での外交を行う場合、相手国の対応として考えられることは二つある。 ひとつは、官僚を一切咬ませず、政治家同士だけで全てを決めるやり方。もうひとつは、政治家をお飾りとして雛壇に祭り上げて、肝心なことは、全部双方の官僚同士で決めてゆくやり方。 つまり、外交交渉の窓口を何処に置くのか、ということ。 前者のやり方で巧くいくためには、双…

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脱・官僚(総理の一字 ~鳩山首相考~)

   「鳩山氏は極めて興味深い世界観の持ち主だ。一つとして同意する点はない」 米政府元高官 アメリカが慌てている。鳩山首相のニューヨーク・タイムスに寄稿された論文を皮切りとして、その外交スタンスが反米的だと知れ渡るようになったから。 6月17日夜に、民主党の山岡国会対策委員長と会談したアメリカのキャンベル国務次官補は、会談の中で「日本の政権が代わり、日米関係がどう変化する…

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無責任宰相ハトラー(総理の一字 ~鳩山首相考~)

いろんな試行錯誤の中で失敗することもあろうかと思います。是非、国民の皆様にも御寛容を願いたいと思っております。何せまだ、ある意味での未知との遭遇で、経験のない世界に飛び込んでまいります。政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくり上げていくために、さまざまな試行実験を行ってまいらなければなりません。従いまして、国民の皆様方が辛抱強く、新しい政権をお育てを願えれば、大変幸いに思っ…

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エンドレス政権交代 (総理の一字 ~鳩山首相考~)

  先日16日、首班指名を受けて、鳩山首相が誕生した。恒例(?)の総理の一字をエントリーする。 総選挙前から、その宇宙人な発言でなにかと物議を醸していたけれど、この日、衆議院(定数480)で327票、参議院(同242)でも124票を獲得して首班に指名された。 さて、鳩山首相を表す一字なのだけれど、その前に、これまでの総理の一字を振り返ってみたい。 小泉元総理の一字は…

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なにゆえにそうであるのか(認識力について考える 最終回)

  複眼思考という言葉がある。物事をひとつの眼ではなく、複数の眼で捉えるということ。 様々な事象を色々な角度で捉えるということで豊かで柔軟な発想を得ようという思考法だけど、ひとつ注意すべき点がある。 それは、俗に、世にいう複眼思考とは、単に別々の視点で見るというニュアンスが強く、視点に高さ方向があるという観点が少ないのではないか、と思われること。 視点の高さ方向とは何…

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思う力は時空を捻じ曲げる(認識力について考える その3)

  何かの事象があり、それに対する様々な見方があったとき、それを弁証法によって統一するためには、それぞれの見方について三次元的な座標位置を確定しておく必要がある。 そのとき、その個々の見方の座標位置をどうやって認識するのだろうか。それとも自らの座標位置を知ることは不可能なのだろうか。 昨日のエントリーで取り上げた、仏教の例では、Z軸として時間軸を設定したわけだけれど、現実の…

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ものの見方を三次元座標軸にプロットする(認識力について考える その2)

  人の個性によって、同じ事象であっても様々な見方があるけれど、それらの見方について、全部正しいのか、間違っているのか、はたまた上下のレベル差や左右といった立ち位置の差があるのかないのか、という観点がある。 言い代えれば、それぞれの見方について、三次元的な座標はどうなっているのか、という観点ということ。なぜこのように考えるかといえば、弁証法を意識しているから。 弁証法…

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認識と個性(認識力について考える その1)

  認識力について考えてみたい。全4回シリーズでエントリーする。 辞書で「認識」をひくと、こうなっている。 にんしき [認識] 〈スル〉 物事を十分に理解し,その意義を知る‐こと(心の働き). ▼~不足(ぶそく) 正しく判断するための認識が欠けていること. ▼~論(ろん) 4 認識の起源・本質・限界について研究する哲学の一部門. 三省堂…

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国力を維持する投資

  民主党の暴走が止まらない。組閣はもとより、首班指名前だというのに、民主党首脳部の発言が次々物議を醸している。 補正予算の執行停止やら、高速道路は全部は無料にできないやら、インド洋での海自給油活動を1月で撤退するやら。毎日のように話題がふりまかれている。 中には、途中で中止したほうが却って金がかかってしまう、八ツ場ダムの入札延期とか、独立行政法人の見直しとかで、宇宙航空研…

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ハイヤーセルフ仮面

  今日は少しオカルトチックなネタを…でもないか。鳩山夫人のその少しユニークな言動が話題になっている。 寝てる間に金星に行ってきた、とか、前世で日本人だったトムクルーズと会った事がある、とか。 そんなこんなが、切っ掛けとなってか、スピリチュアル系の報道も取りざたされるようになってきた。どちらかと言えば、国内より海外でより話題になっているようだ。 その発言の真偽は兎も角…

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文章の格調について考える

  今日は、事情により過去シリーズエントリーを再掲します。 1.ウェブ2.0革命 文章の格調について考えてみたい。 最近流行りの言葉で「Web2.0」というものがある。これは、2004年にティム・オライリーらによって提唱された、ウェブの新しい利用法を総称するマーケティング用語のこと。 始めてこの概念が提唱されたとき、その定義が明確でなかったこともあって、そ…

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情報の精査

今日は簡単に・・・。ブログの記事における水面下の部分についての雑考を。 ブログの記事には、いろいろなスタイルがあるかと思いますが、その内容の濃い薄いというものがあるかと思います。 内容が濃い記事を読むと、たとえ文字数が少なくとも、物凄く読んだような気になったり、または、その記事のテーマについて深く考えさせられたりするものです。 あたかも、行間に情報が詰まっていて、…

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陽はまた、のーぼる

自民党が迷走している。16日の特別国会で、投票する首班指名候補の調整で相当に難航したようだ。 当初は、麻生さんを首班指名する方針だったのだけれど、異論が相次ぎ、なんと、両院議員総会長の若林正俊元農相に投票することで、ようやく決着がついた。 中には、麻生氏に投票するのは死んでも厭だ、などといった議員もいたと報道されているけれど、本当なのか。大敗してショックを受けているのも…

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民主党の岐路

来週には、いよいよ鳩山新政権が誕生する。 だけど、早くもその経済政策について、岐路に立たされることとなった。9月5日に行なわれた、G20の共同声明がそれ。 その中では、「ドイツやフランス、日本などの先進国は景気後退から抜け出した。」と発表され、ブラウン首相は、今年4月のG20首脳会議で各国が合意した総額5兆円ドル相当の景気刺激策を縮小することは「重大な誤り」だとコメン…

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マスメディア付シンクタンク

  今回は議席を獲得できなかった、幸福実現党だけれど、意外にも、別の側面が見えてきたように思う。それは、彼らが、国政のシンクタンク的役割を果たす可能性がある、ということ。 幸福実現党の政策は、自民党の政策とも民主党の政策とも違うけれど、彼らによると、自分達の政策は、自民党や民主党にどんどんパクられているそうだ。 たとえば、国防や経済成長を主張していたら、自民党も似たようなこ…

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なんとかチルドレンの教育

今回の選挙では、民主党が308議席も確保したけれど、その中の多くは、小沢チルドレンと呼ばれる、一年生議員。 彼らの皆が皆、即戦力でバリバリ使えればよいけれど、そうでない場合は、国会議員としての教育をしなくちゃいけない。今回の選挙で初当選した民主党議員の中には、比例候補が足りなくなるかも、と名簿に名前を書いただけで、あら当選しちゃった、なんて人もいるそうだから、教育にはそれな…

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幸福実現党の今後の動き

ネガティブ・キャンペーンについていえば、自民党よりも幸福実現党のほうが更に手厳しかった印象がある。 ネットで評判になった、北朝鮮が核ミサイルを撃ち込んでくるぞ映像や、例の「貧乏になりたかったら自民党 核ミサイルで死にたかったら民主党 生命を守り、豊かになりたかったら 幸福実現党」というキャッチコピー・チラシなどはそう。 あれに比べれば、自民党のネットCM「ブレフォー」(個人的…

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証明されたマスコミ三分の計の威力

  今回の選挙において、ほんの僅かだけれど、新たなる動きがあった。これまでサイレントマジョリティとしか考えられていなかった、ネットブロガーたちがリアルの世界に出てきたことがそれ。 民主党の政策に不安を覚えたネットブロガー達が、民主党の危険さを衆知徹底させようと、民主党の真実を暴いたキャンペーンチラシのポスティング活動を行なわれていた。実物のチラシを目にされた方もいると思う。 …

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小選挙区制度と水戸黄門

  今回、確かに、民主党は大勝した。だけど、それが逆に仇なる可能性がある。政権を担当することについて、言い訳できなくなった、というのがそれ。 連立を組んでなんとか衆院過半数を確保するくらいであれば、連立協議や調整に手間取って、思うような政権運営ができなかった、なんて言い訳ができたかもしれないけれど、民主党単独で300議席越えしてしまったら、どうにもならない。誰のせいにもできない。…

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一国平和主義は通用しない

国内景気、国際情勢を考えると、やはり、麻生路線継続が妥当であって、民主党の緊縮財政路線では、世界中に迷惑をかける可能性が非常に高い。 偶然か、必然か、民主党が勝った翌日から、日経平均のみならず、世界中の市場で株安になっている。 だけど、もしも、そうしたお灸を据えられても、全く堪えないくらい民主党が鈍かったとしたら、最悪。 要は、人の言うことを聞かず、暴走する、とい…

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お灸は何処に据えられたのか

  「民主党は意志決定をする前に、米国だけではなく、世界の主要国に意見を聞いてから決めるべきだ。」CSIS(戦略国際問題研究所)日本部長 マイケル・グリーン 今回の選挙では、民主党が大勝したけれど、それは決して民主党が支持されたというわけではなくて、自民党の批判票が流れた結果だといわれている。 秋田での出口調査では、政党支持率では、自民党が民主党を上回っていたにも関わらず、…

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民主党が抱える4つの敵

日比野庵においでくださる皆様、篤く御礼申し上げます。 昨日エントリーの記事にて沢山のガッツ気持ち玉、本当にありがとうございました。 元気でた。(笑) 今日から、今後の展望について考えていきたいと思います。 まずは、民主党の皆様、とりあえずはおめでとうございます。ええ、とりあえずは、です。 というのも、これから日本という大国を背負うことになったの…

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