皆藤愛子の「タクシー怖かった」発言

   今日は、例の皆藤愛子の「タクシー怖かった」発言について。 1.「タクシー怖かった」発言 9月27日放送の『笑っていいとも!』で、タレントの皆藤愛子氏の発言が注目を集めている。 それは、『笑っていいとも!』中の「中居正広のまさかのオールYES」というコーナーで、「タクシーで怒ったことがある?」という質問に対してのもの。 皆藤氏は、外国旅行中にタクシーに乗った…

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不完全な閣僚と安全運転の首相

  臨時国会の答弁で、野田内閣の閣僚が野党からの追求に不完全ぶりを露呈している。 26日の衆院予算委員会では、国家公務員宿舎朝霞住宅の建設問題について、復興予算や復興住宅にお金が要るときに、宿舎建設を続けるのか、と追及した自民党の塩崎恭久氏に対して、答弁に立った安住財務大臣が「(塩崎)先生のようにご資産のある方はいい」などと答弁した。 その後、自民党は「品位にかかわる」と謝…

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高温岩体発電と地熱バイナリー発電

  今日は、昨日の「地熱発電の課題」の続きのエントリーです。 日本の地熱発電の問題は、発電に適する場所があったとしても、様々な規制や既得権益の壁に阻まれて、開発が阻害されている現状があると述べたけれど、その理由は、地熱発電を行う場所が人間の都合で選べないところにある。 昨日のエントリーで説明したように、地熱発電には、まず地熱貯留層を探して、そこに井戸を掘る必要があるため、火…

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地熱発電の課題

  経済産業省は、「地熱発電」の開発を促すため、地熱発電に取り組む企業に対して、初期投資の一部を支援する新たな制度を設ける方針を固めたとの報道があった。 地熱発電とは、地中からの蒸気を使って、直接タービンを回す発電方式なのだけれど、そのためには、当然、蒸気が噴き出ているところでないと発電できない。 だけど、温泉のように、蒸気が地表にまで噴き出しているなんて都合のいい場所がそ…

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新幹線と日本製品の信頼性

  「我々は日本と同じシステムを使っている。あのような事故はありえない」 台湾新幹線・技術担当者 於:2011.7.25 運行システム説明会 今年7月23日に、中国・温州でおきた中国新幹線衝突事故の報告書発表が延期されたとの報道があった。 中国政府は事故の徹底究明を約束し、専門家調査チームを結成。当初は9月中旬に報告書が公表される予定だったのだけれど、検討会やヒアリングなど…

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光速を超えた素粒子「ニュートリノ」

  今日は、最近のホットトピックスを…。 1.ニュートリノ振動 9月23日、名古屋大学などの国際研究グループは、ニュートリノが、光速より速いとする観測結果を発表した。 これは、スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」で得られたもの。 OPERAというのは、「長基線ニュートリノ振動実験(Oscillation Project …

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日米首脳会談 ~野田首相となら仕事ができるか?

  「I can do business with him.(野田首相となら仕事ができる)」 オバマ大統領 於:日米首脳会談後 9月21日、ニューヨークを訪問中の野田首相は、国連本部でオバマ大統領と初会談を行った。 会談では、オバマ大統領から、普天間問題、TPP参加問題、米産牛肉輸入問題などなど、懸案事項を次々と挙げられ、その具体的な進展を求められた。 野田首相は会談に…

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軽空母「22DDH」

  平成26年度に退役予定のヘリコプター搭載護衛艦「しらね」を代替となる護衛艦、22DDHの建造が来年度から開始される。(就役は2014年度) 22DDHは、全長248m、基準排水量19500トン(満載排水量は非公開)の空母型多目的艦。現在就役している16DDH護衛艦「ひゅうが」、18DDH「いせ」は全長197m、基準排水量13500トンだから、二回りほど大きい。 これは、…

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周回遅れの野田政権

  9月20日、政府は、この日の朝の閣議で、先日の台風12号による被害について、紀伊半島を中心に、全国29の道府県に「激甚災害」の指定をする決定を行った。 これにより、復旧に伴う際の自治体への国からの補助率は80パーセントから90パーセントに引き上げられる。また、三重県熊野市と紀宝町、奈良県十津川村は「局地激甚災害」に指定することを決め、中小企業向け融資の保証枠の増設などが行われ…

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野田首相の初外遊と高いハードル

  9月20日、野田首相は就任後発の外遊としてニューヨークへ出発した。 国連総会での一般討論演説の他、日米、日韓の両首脳会談の他、ブラジルや欧州などの首脳との会談も予定されているという。 ただ、これまで野田首相は、海外で活躍したことがほとんどなかったこともあり、相手国首脳との信頼関係を構築することに重点を置きたいとのことで、あまり深く突っ込んだ話はしない模様で、日米首脳会談…

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フジデモと花王不買とS.A.C.

今日は、フジテレビデモと花王不買運動について。 1.花王は圧倒的シェアを誇る業界No.1企業 先日のフジテレビに対するデモで呼びかけられているスポンサーへのデモや不買運動が行われている。特に主要スポンサーである花王やサントリーが主なターゲットになっていて、それらに対する不買運動が継続しているようだ。 まぁ、花王やサントリーのような、超大手企業に対して、不買運動と…

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「マグネット理論」は本当に妥当か(「幻想の平和」纏めメモ 第2回)

  今日は、「幻想の平和」纏めメモの第2回です。 前回の「幻想の平和(オフショア・バランシング)」の続きになります。前回は、アメリカの大戦略における4つの疑問を取り上げましたけれども、レインはそれらについて、解説と反論を述べていきます。 2.「マグネット理論」は本当に妥当か アメリカの大戦略における4つの疑問の最初のひとつである、アメリカはユーラシアの大国間戦争に…

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野田君、きみ総理を辞めたまえ

  「『野田君、きみ総理を辞めたまえ』と、松下幸之助さんなら、あなたを眼光鋭くにらみつけながら言っているのではないでしょうか」 みんなの党・江口克彦議員 於:9/16参院本会議 9月16日、与野党の幹事長・書記局長会談にて、今の臨時国会の会期を今月30日まで14日間延長することを決めた。 これは、元々、野田内閣が臨時国会の会期を16日までの4日間で閉じようとしていたことに関…

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花王デモ

  「お客様に反感を買われるようでは、そもそもCMを流している意味がありません」 チョーヤ梅酒・広報担当 9月16日、東京茅場町で、花王に対するデモが行われた。 先日、フジテレビの偏向報道に対するデモがお台場で行われたけれど、それに対して正面からの回答が行なわれていないため、フジテレビのスポンサーである花王に抗議する、という趣旨で行われた。 デモ参加者は、平日の昼間に…

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ヒマワリ除染効果なし

  農林水産省が福島県と共同で行っている除染の実証実験結果が公開された。 これは、8月21日のエントリー、「粘土でセシウム除染」でも少し触れたけれど、除染の手法として「表土剥離など物理的手法」、「吸着剤の使用など化学的手法」、「植物栽培など生物学的手法」の大きく3つの手法それぞれについて研究を進めていたものの、現時点での取りまとめ報告になる。 最初の「表土剥離など物理的手法…

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野田首相の所信表明と治国平天下

  「外交の極意は、「正心誠意」にあるのだ。ごまかしなどをやりかけると、かえって向こうから、こちらの弱点を見抜かれるものだよ。維新前に岩瀬、川路の諸氏が、米国と条約を結ぶときなどは、五州の形勢が、諸氏の胸中によくわかっていたというわけではなく、ただ知ったことを知ったとして、知らぬことを知らぬとし、正心誠意でもって、国家のために譲られないことは一歩も譲らず、折れ合うべきことは、なるべく円滑に折れ…

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幻想の平和(「幻想の平和」纏めメモ 第1回)

  今日はちょっと趣向を変えて…。 一部の巷で話題になっている「オフショア・バランシング戦略」について、その理論書であるクリストファー・レイン著の「幻想の平和」を先日より、読み始めているのですけれども、アメリカの今後の国家戦略について、重要な位置を占める戦略だと思うので、その勉強もかねて、読んだ内容をすこ~しづつご紹介しながら、筆者なりの纏めをエントリーしたいと思います。 …

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台風12号の爪痕と鈍重内閣

  「野党に質問する権利さえ与えずに、僅か4日間で閉じてしまおうとしている。少なくとも今月末日までは会期をとり、衆参両院で3日間ずつくらいは議論する日程を与党が責任をもって作るべきだ」 自民党・逢沢国会対策委員長 台風12号の豪雨による被害状況が段々と明らかになってきた。読売新聞のまとめによると、12日午後1時現在、全国の死者は63人、行方不明者は39人に上っている。特に被害を受け…

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福島産米とモンモリロナイト

  9月9日、福島県は収穫前の米を対象に放射性物質を検査する予備調査の結果を初めて公表した。 1.福島産米の含有セシウム これは、福島県が、県産米の安全性の確認と消費者への的確な情報提供を行うために実施している放射性物質調査の一環で、調査は「早期出荷米」と「一般米」に分けて行われている。 一般米については、収穫前の段階で、予め放射性物質濃度の傾向を把握して調査の精…

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鉢呂経産相辞任でスイッチが入ったら

「私の一連の発言で国民に、とりわけ福島県民に多大な不信の念を抱かせ、心からおわび申し上げる」 鉢呂経済産業相 於:9/10 記者会見 9月10日、鉢呂経済産業相は、東京電力福島第1原発事故の現場周辺を「死の町」と表現し、「放射能をうつしてやる」などと記者に発言した責任を取り、辞任した。 9日午前の記者会見で、視察した感想を問われ、「残念ながら周辺市町村の市街地は人っ子一人いない…

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F35調達見送りの可能性

  7月27日付「オーストラリアン・ナショナル・アフェアーズ」によると、オーストラリアのスミス国防相は、アメリカの巨額の財政赤字が米国防予算の大幅カットにつながることから、既に開発遅れと価格高騰が指摘されているF35の調達を見送ることを示唆する見解を表明したそうだ。 オーストラリアは2009年から従来型のFA18を24機配備するとともに、F35の共同開発国として2018年までにF…

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バラバラ内閣

  「民主党政権は縦割りどころではなく、“俺割り”。一人一人、言うことが違う」 東京都・猪瀬直樹副知事 高い支持率で始まった野田内閣だけれど、早くも綻びがちらちら見えだした。兎に角、各閣僚の発言が不用意な上に、整合性もないから、内閣が全然纏まってないように見える。 たとえば、内閣発足直後の9月2日の一川防衛大臣の「素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)」発言…

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泥鰌な現実と昇り龍の夢

  前政権とは打って変わって、野田首相の低姿勢、謙虚さが目立っている。 官邸に詰める総理番のツイートを見ても、政務官への訓示で「野党の声も国民の皆様の声」と話したとか、福島視察の前日にその意気込みを尋ねると、「しっかりお聞きして参ります」と話したとか謙虚さを強調するツイートが多い。 中でも、野田首相に原発事故の説明をするために細野担当相や松下経産副大臣らが来たときの様子につ…

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与党の責任と苦しい民主党

  「今後は財政難で政権与党が苦しい時代が続く。与党になれば苦しいことをようやく民主党議員が分かってくれて政権交代はよかった」 小泉純一郎元総理 於:9/5 大手町・サンケイプラザ 8月6日、野田首相は、事務次官が出席する各府省連絡会議を週1回の定例にするなど、機能強化を決めた。 また、重要政策の決定にあたり、政調会長の事前承認に加えて、新設する「政府・民主三役会議」の承認も…

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安全な水 美味しい水

   7月4日から5日にかけて、トレンド総研が、首都圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)在住の23~57歳の女性214名を対象に「水」に関する意識調査をおこなった。 その結果、より安全な水を求める女性たちの実態が明らかになった。 質問の主なものとその回答は次のとおり。 ・日常的に飲む水はどのようなものですか?  「ペットボトルの水」 50%  「蛇口型浄水器の水」 15% …

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首相交代という圧力釜

  「知らないわ。何人目の首相になるの」 ヌーランド報道官 於:8/29 米国務省定例記者会見 野田首相の誕生で、小泉政権以降、安倍・福田・麻生・鳩山・菅・野田と5年間で6人の首相交代となった。 同盟国の報道官にさえ、何人目の首相なのか知らないなどと言われるのは、情けない限りではあるのだけれど、たとえば、小泉政権の5年間で、アメリカ大統領や中国国家主席が毎年交代して5人も6人…

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問われる野田首相というサッカー監督の手腕

  「全体を見て戦略的にパスを回せるミッドフィールダー(MF)になってほしい…私も含め得点を狙うセンターフォワード(CF)になりたい人はいっぱいいる」 野田首相 9月2日、野田内閣が発足した。 閣僚の面々は、民主党代表選での論功を考慮しつつ、同時に党内融和をここでも重視する布陣となった。 まず、官房長官には、長年活動をともにしてきた「盟友」の藤村修氏をあて、防衛大臣に一…

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土壌から放射性セシウムを100%除去する方法開発

  8月31日、産業技術総合研究所、放射性セシウムに汚染された土壌から、ほぼ全量の放射性セシウムを回収できる技術を開発したと発表した。 これは、汚染された土壌を、低濃度の硝酸や硫酸の水溶液で洗浄したあと、その水溶液をプルシアンブルーナノ粒子吸着材で、水溶液に溶け出したセシウムを回収する2段階の工程から成り立っている。 この方法は、低濃度の酸水溶液を使っているところがポイント…

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宮城県エコタウン構想

  宮城県でエコタウンの社会実験が始まっている。 これは、東松島市の仮設住宅周辺で、風力発電用のプロペラと太陽光パネルを導入し、更に、蓄電池を装備した発光ダイオード(LED)照明の街灯数基を設置するプロジェクトで、8月23日に、東松島市のひびき工業団地内の応急仮設住宅内に設置された。 事業主体は、「持続可能で安心安全な社会をめざす新エネルギー活用推進協議会」(略称:JASF…

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野田人事が定めてゆくもの

  野田首相の評判がよい。 1.首から上の質が「アレ」とは違う まぁ、前の首相が「アレ」であっただけに、普通でいるだけでも評判は上がるとは思うけれど、特に財界は野田首相を手放しで褒め称えている。 8月29日、経団連の米倉会長は野田首相誕生について、「ジャパンドリームの実現だ」とし、菅前首相とは、「首から上の質が違う」とまで言い切った。その上で、党役員人事を「挙党態…

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