ネット動画での党首討論開催す

   今日は簡単に。 11月29日、ニコニコ動画で"歴史的な"党首討論が行われた。 討論には、10政党の党首が集まり、およそ約1時間半に渡って行われた。参加者は次のとおり。 民主党 野田佳彦 代表 自由民主党 安倍晋三 総裁 日本未来の党  嘉田由紀子 代表 公明党 山口那津男 代表 日本共産党 志位和夫 委員長 みんなの党 渡辺善美 代表 社会民主党 福島み…

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民主党マニフェストと自民党選挙公約を比較する

  11月27日、民主党は衆院選マニフェストを発表した。 1.変節した民主党マニフェスト もうすでに報道各紙が指摘しているけれど、2009年のときのマニフェストと比べて、具体的な数値目標や財源の記載が無くなった。 高速道路無料化の記載は消え、子供手当も支給金額を明示しなくなった。最低保障年金7万円実現も、最低保障年金の創設をめざすになり、ガソリン税などの暫定税率を廃止…

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ネット党首討論と炎上するガソプー

  ニコニコ動画での、安倍vs野田の党首討論に暗雲が立ち始めた。 11月22日、野田首相側から、自民安倍総裁に対して、1対1の党首討論を申し込み、24日に安倍総裁がニコニコ動画でやりましょうと返答していたのだけれど、ネットでの党首討論の話になった途端、急に民主党は逃げ腰になった。 翌25日には、野田首相は、民放テレビ番組で「テレビ中継も入れて、もっと幅広い人に見てもらったほ…

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情報の信頼性について考える

   今日は、昨日のエントリー「メディアの利用実態とネットの可能性について」のコメント欄にて、opera様からいただいたコメントについて、私自身、もう少し書いておきたかったテーマでもありましたので、お返事をかねてエントリーされていただきます。 まず、くだんのコメントを次に引用します。  ネットの可能性や影響力を考える場合に、本来は異なる次元の問題が一緒に扱われているような気がし…

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メディアの利用実態とネットの可能性について

  11月24日、公益財団法人の新聞通信調査会はメディアに関する全国世論調査の結果を発表した。この調査は2008年から行われていて、今回で4回目。 質問は全部で33あり、大きく「各メディアの印象・信頼度」、「東日本大震災とメディア」、「新聞への意見」、「生活の中の新聞」、「新聞のこれからとインターネット」の5項目に分かれている。そのサマリーを挙げるとざっと次のとおり。 -各…

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安倍vs野田のニコ動党首討論

  11月22日、民主党は来月4日の衆院選公示前に自民党の安倍総裁に対して、野田首相との公開討論に応じるよう求める方針を固めた。26日に自民党に正式に要請し、詳しい日程や形式について協議する。 選挙戦が始まっている最中に、いきなり1対1の党首討論を求めるのは当然その狙いがある筈なのだけど。どうやら民主党は、先の国会で野田首相が解散宣言した党首討論で、野田首相が優位に立つことがで…

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逆風の民主と政党の器

  民主党に凄まじい逆風が吹いている。 1.逆風の民主党 地元に帰って選挙戦を始めている民主党各候補は、地元有権者からの厳しい批判に晒されている。民主党は各地で「政策進捗報告会」を開いて、マニフェストについて説明と謝罪を続けているけれど、有権者からは、「マニフェストはウソの代名詞」「民主党はウソつき」と罵詈雑言を浴びせられているという。 11月17日、枝野経産相が「『…

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ホンダジェット生産開始

  ホンダの航空機事業子会社であるアメリカのホンダ・エアクラフト社(HACI)は、小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の量産1号機の生産を開始した。2013年には顧客に引き渡す予定。 定員7名で、価格は日本円にしておよそ3億6000万円。既に100機以上の受注が入っているという。 ホンダの航空機事業参入の歴史は結構長い。1962年本田宗一郎氏が航空機事業への…

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維新興業看板選挙

  11月21日、維新の会は衆院選の3次公認候補60人を発表した。 これで17日に発表した1次公認47人、19日に発表した2次公認9人と合わせて116人。維新の会の東徹総務会長は大阪市内で記者会見し、小選挙区候補は最終的に200人程度になるとしたものの、「目標は241人だが、なかなか厳しい」と述べた。 1次公認の47人は元官僚や地方議員から多く選ばれたものの、民主や自民の府…

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鳩飛び立てず

  11月20日、鳩山元首相が、総選挙への民主党からの立候補を断念する意向を後援会幹部に伝えた。 理由は、民主党執行部が、衆院選挙を巡って、消費税率引上げ、TPP参加など、党の方針に従う前提で「党議を踏まえて活動する」と宣誓しなければ公認しない方針を固めているからで、鳩山氏は「消費税率の引き上げやTPPの推進に反対する考えを変えるわけにはいかない。民主党の公認候補として立候補した…

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野田の逆転戦略と安倍総裁

  11月19日、民主党は衆院選マニフェストの作成委員会を開き、TPP交渉参加推進を盛り込んだ素案を提示した。 1.人は「理性的判断」だけで動くとは限らない 素案ではTPPについて、日中韓のFTAと域内包括的経済連携(RCEP)と「同時並行的に進める。…国益の確保を大前提とし、日本の農業、食の安全は必ず守る」と明記したのだけれど、反対意見が続出。 鹿野道彦前農林水産…

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維新の石原

  11月16~17日にかけて、読売新聞の全国世論調査が行われた。 衆院比例選の投票先について、自民党が26%でトップ、民主党は13%、日本維新の会の8%、太陽の党の5%と続いた。政党支持率でみると、自民22%(前回24%)、民主13%(同11%)で、無党派層は43%。その無党派層の投票先は、自民14%、維新の会8%、民主6%、太陽の党3%で、55%が決めていない結果となった。 …

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政治は結果なんです

  12月16日の衆院選告示を前に、事実上の選挙戦がスタートした。 1.訴求力に欠ける民主党のマニフェスト 各候補者は早速地元に帰り、選挙戦の準備を進めている。また、早速、街頭演説を始めている候補者もいるようだ。 民主党は解散した16日の夕方には、有楽町で民主党の菅直人氏、安住淳氏、蓮舫氏が街頭演説をしたのだけれど、物凄い野次が飛んでいた。どれくらい凄かったのかは、ネ…

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太陽維新の行く道は安宅の関か衣川の館か

  11月16日、衆議院は午後の本会議で解散された。第46回衆院選挙は、「12月4日公示、12月16日投開票」で行われる。 総選挙の勝敗ラインについて、自民党の石破幹事長は「単独過半数が一つの目安になる」とする一方、民主党の輿石幹事長は「比較第1党になることだ」と発言している。 いくら民主が自爆して支持率が低迷しているとはいえ、自民の支持が伸びている訳でもない。こんな状態で…

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野田の一発と風金人

  いよいよ解散ですね。 1.抵抗勢力を一発で倒した野田首相 野田首相の解散発言冷めやらぬ中、民主党の離党ドミノが始まった。 小沢鋭仁元環境相の日本維新の会入りを皮切りに、富岡芳忠、山崎誠、長尾敬、中川治の各衆院議員が離党を決断。更に15日には、初鹿明博衆院議員、山田元農相も離党を決めた。あっという間に7人離党。 解散が決まった今となってはもうあまり意味が無くな…

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党首討論と16日解散宣言

  ついに解散が決まった。 野田首相は、8月14日に行われた、自民党の安倍総裁との党首討論で、「次期通常国会で、定数削減を必ずやると決断してもらえるなら、16日に解散してもいい。」と表明した。 今回の党首討論は、緊張感があり、中々良かったように思う。 党首討論での野田首相は、自分は"うそつき"ではないという主張から始まり、特例公債の可決、一票の格差の是正と議員定数削減…

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解散までのカウントダウン

  11月13日、民主、自民、公明の3党は政調会長会談を開き、特例公債法案を修正し、平成24年度予算の減額補正と27年度まで赤字国債発行を認めることで正式合意した。 これによって、特例公債法案は15日に衆院を通過。参院も早くて19日にも成立する見通しとなった。 また、社会保障制度改革国民会議についても、早期設置に向けて3党の実務者協議に入ることを確認し、一票の格差是正のため…

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G7の憲法改正条項について

  10/27のエントリー「野田退陣後の亜民主政権」のコメント欄で、八目山人様から、G7の国の憲法の改正条項はどうなっているか調べて欲しいとのリクエストをいただきましたので、今日はこれについてエントリーします。 1.英米法 世界には多数の法体系が存在する。多数の法体系には一定の共通した要素があるのだけれど、これをまとめて種類別にしたものを法系と呼ぶ。 この法系には…

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安倍総裁は最初からクライマックス

  11月9日、自民党の安倍総裁は役員会で、衆院予算委員会や野田首相との党首討論を控え、「現内閣には数多くの問題があり、これ以上任せることはできないということを国民に明らかにする。勝負の週になるので、身を引き締めて対応してほしい」と指示した。  民主党に日本をこれ以上任せることはできないことを国民に明らかにするとは、一体何を指していうのかは分からないけれど、先日も紹介したように…

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電気自動車がリニアになる日

  11月10日、国土技術政策総合研究所は、茨城つくば市で、走行中の電気自動車にケーブルを使わずに電気を送る未来の給電システムの実験を公開した。 実験は一周約25メートルのコースで実施。電球を付けた無線操縦の模型自動車が、コイルを埋め込んだアクリル板の上を走ると明かりが灯る仕掛けが、施されていて、中々好評だったようだ。 実用化の際には、路面の下70~90センチメートルにコイ…

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安倍総裁のネット優位化作戦

  民主党の中道路線について、自民党の安倍総裁が厳しく批判している。 11月7日、安倍総裁は都内での講演で、民主党の「中道路線」について「自分の信念も哲学も政策もない人たちを中道の政治家という。堕落した精神、ひたすら大衆に迎合しようとする醜い姿がそこにある。つまり自分たちの考え方がない」と述べた。 民主党の中道路線とは何なのかについての筆者の考えは、11/8のエントリー「政…

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次期総選挙その他についての緊急アンケート

  今日は元々予定していたエントリーがあったのですけれども、昨日のエントリーを読み返してみて、ふと気になったことがありましたので、他の論点と合わせて、緊急アンケートのエントリーとさせていただきたいと思います。 昨日のエントリーで何が気になったというと、民主党がここまで支持を落とした理由なんです。 参院自民が民主党政権の迷走の3年を検証したレポートを出していることを昨日のエン…

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オバマ再選と総選挙の足音

  2012年のアメリカ大統領選挙で、オバマ大統領の再選が決定した。 アメリカの大統領選は有権者が各州に配分された大統領選挙人を選ぶ形で行われる。今回でいえば、アメリカ全土538人の選挙人の過半数である270人以上の選挙人を獲得すれば事実上、大統領に決まることになるのだけれど、アメリカ東部時間11月7日午前2時の段階で、ロムニーの206人に対して、オバマは303人の選挙人を獲得し…

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政党における戦略の階層とは何か  (民主党の世界観を探る 後編)

  昨日のエントリーの続きです。 野田首相は、臨時国会での所信表明演説の最後で「私たちの背負う明日への責任を果たす道は、中庸を旨として、意見や利害の対立を乗り越えていく先にしか見いだせません」と述べている。 中庸の意味を辞書で引くと「かたよることなく、常に変わらないこと。 過不足がなく調和がとれていること。また、そのさま。」となっているから、これはむしろ「中道」の意味に近い…

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どうぞ厳しい声をください。すべて、受け止めます。 (民主党の世界観を探る 前編)

  今日、明日と前後編のシリーズエントリーです。 11月3日、民主党は主要全国紙や地方紙の朝刊に、2009年衆院選政権マニフェストに対する批判を含め、次期マニフェスト作りへの参加を呼びかける全面広告を掲載した。 これは、今月10~11日及び17~18日に全国11ヶ所で開催する「政策進捗報告会」の参加者を募集する広告なのだけれど、その文末には「どうぞ厳しい声をください。すべて…

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進次郎議員の演説テクニック

  「こげんずんばいきぃくいあって、ありがとごわす。…『つけあげ(さつまあげ)』は美味しいんだけど、つけあがっている民主党はまずいんです。これを何とか正してかなきゃいけない。でも、民主党は、決して、悪く言われることだけじゃありません。よくね、民主党というのは『ブレる、ブレる』と言われます。しかしそんなことはありません。ちゃんと、彼らは彼らなりに、ブレない筋を持っています。それは、『最後まで解散…

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解散に向けて歩み寄る自民と民主

  自民党、民主党、双方共に、解散の条件としている法案可決に向けて歩み寄りを見せ始めている。     11月3日、自民党の石破幹事長は、神戸市で記者団に対して、特例公債法案の可決について「時期や方法にはいろいろな知恵がある。セットにすべきか、まず法案をやるかは今後の話し合いだ」と法案に協力する前提としている、平成24年度予算の減額補正に関し、同時処理にはこだわらず公債法成立の先行…

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「のぼうの城」と「どじょうの城」

野党が野田首相を攻めあぐねている。 自民党の安倍総裁は、11月1日、有楽町での街頭演説で「首相が言う前提条件は積極的にやる。問題を解決したら直ちに解散し、年内に投開票を行うべきだ」 として、特例公債法案の成立など三つの課題に協力する姿勢に転換した。  これは、これまで、特例公債法案の成立などと引き換えに解散を迫る戦略を立て、臨時国会での審議拒否もするくらいの構えだったの…

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右翼と中道と現状維持

次期総選挙を睨んで、各党が準備を進めている。   日本維新の会は、党綱領「維新八策」に沿い、国会議員団が素案を策定している。10月26日現在での素案の主な内容は次のとおり。   ◆統治機構改革    任期4年の首相公選制▽道州制導入▽消費税の地方税化    ◆行財政改革    衆院定数半減▽議員歳費の3割削減▽キャリア官僚の40歳定年制    ◆外交・防衛 …

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安倍総裁の代表質問と煮詰まる野田首相

  10月31日、衆院本会議で各党の代表質問が行われた。 1.安倍氏の世界観と谷垣氏のロジック 筆者は、安倍総裁と甘利自民党政調会長の代表質問と野田首相の答弁を見たのだけれど、その様子を見る限りでは、安倍総裁の覇気や、甘利政調会長の勢いの強さが印象に残った。 特に安倍総裁の代表質問は、果たして、質問なのか、所信表明なのかどっちがどっちか分からないくらい力強いものだった…

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