国土強靭化計画を戦略の階層で分析する

  「G20のお墨付きを得たアベノミクス」のエントリーのコメント欄でopera様から、取り上げて欲しいというテーマをいただきましたので、今日はそれについてです。 まず、opera様から戴いたコメントを次に引用します。 《前略》  ところで最近、アベノミクスを含んだ安倍政権の基本方針、というより今後の日本国の基本方針について、かなり示唆に富む指摘を見聞きしました。  …

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人が四感を支配する日

  東京農工大学の開発チームがディスプレイに映し出されたモノのにおいを実際に画面から発生する装置を開発した。 これは、アメリカ・フロリダ州のオーランドで3月16日から23日まで開催された「IEEE Virtual Reality conference」にて、発表されたもので、「Smelling Screen」と名付けられている。開発したのは、東農大大学院工学研究院の石田寛准教授ら…

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進撃の安倍 ~Sie sind das Essen und wir sind die Jager~

  今日は簡単に… 4月27日から幕張メッセで開幕した「ニコニコ超会議2」の初日に、安倍総理が来場し、自民党ブースなどを視察した。 ニコニコ動画は、2008年から「ニコニコ会議」というイベントを開催している。これは、元々、ニコニコ動画の運営報告や、新機能及び新バージョンの発表を行なうためのものだったのだけれど、2009年11月から翌2010年2月にかけて行なわれた「ニコ…

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冴える安倍外交 この世界を僕らは待っていた

  靖国参拝で隣国が激しく反応しています。 1.ヒステリーを起こす韓国 韓国がヒステリーを起こしている。 4月23日、翌24日と、韓国の新聞各紙は、日本の国会議員の靖国参拝について大々的に報じている。例えば、韓国の夕刊紙である文化日報は「円安・歴史挑発…日本また“韓半島侵略”」と一面トップで伝え、朝鮮日報は「安倍総理、日帝の侵略まで否認…ドイツなら辞職もの」「侵略戦争…

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マスコミに配慮は必要か

一昨日のエントリーから始まった、「配慮は必要か」シリーズ3部作も取りあえず今日で最後になります(笑) 1.安倍総理の「強制排除」発言 4月23日、参院予算委員会で安倍総理は、尖閣諸島に中国の漁民らが上陸した場合の対応について、「領海に入って上陸するといういかなる試みにも、断固たる対処をすると当局に指示している。…万が一、上陸するとなれば、強制排除するのは当然のことだ。……

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中国に配慮は必要か

  昨日のエントリーのつづきです。 1.首脳会談を拒否する中国 4月22日、自民党の高村副総裁は日中友好議員連盟会長として5月1~3日に予定していた北京訪問を中止すると発表した。 高村氏は、訪中で、習主席、李克強首相、李源潮国家副主席のいずれかとの会談を要請していたのだけれど、中国側は先週までに習主席と李首相について「難しい」と回答し、李副主席についても「地方出張で北…

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韓国に配慮は必要か

  今日はこの話題です。 1.例大祭に参拝する超党派議員 4月23日、超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」が、春季例大祭に合わせて、靖国神社に参拝、国会議員168人が参加した。 例年、議員の参拝者は30~80人程度で、100人を超えたのは、平成17年以来のことなのだそうだけれど、今回の参拝者には、自民党から多数の新人議員が含まれ、日本維新や民主党…

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G20のお墨付きを得たアベノミクス

  4月22日、東京外国為替市場の円相場は、1ドル=99円70~71銭で大方の取引を終え、ついに100円目前の水準となった。日経平均も円安を好感し、日経平均の終値は1万3568円37銭と年初来高値を更新している。 これは、先週行われていたG20財務相・中央銀行総裁会議で、各国が日本の金融政策を容認したことを受けてのものと見られている。 19日に採択されたG20の共同声明の訳…

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ネット選挙解禁と信頼性の揺らぎ

   4月19日、ネット選挙を解禁する改正公職選挙法が、参議院本会議で全会一致で可決され成立した。 1.ネット選挙解禁 この改正法は、夏の参議院選挙とそれ以降に行われる衆議院選挙と地方選挙にも適用される。改正された内容はざっと次のとおり。 《解禁内容》 ・ホームページやブログ、ツイッターやフェイスブックなどのSNS、動画投稿サイト等による選挙運動が全面解禁。 ・今後現…

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ぼっちじゃないよ~

  今日は、少しだけ、オカルト風味のエントリーです。 2013年3月25日、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのアンドリュー・ステップトゥ教授らによって、「孤独のもたらす健康リスク」についての調査結果が発表された。 これは、2004年から20055年にかけて、50歳以上のイギリス人6500人に、彼らの孤独度を測るアンケートを実施。そして、家族や友人との接触度や、地域の集ま…

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ボストン爆弾テロ続報

  ボストン爆弾事件の続報エントリーです。 4月19日、ボストンの警察当局は、ボストン・マラソン爆弾事件で容疑者2人の居場所を特定し、ボストン郊外のウォータータウン地区で銃撃戦の末、1人を拘束し、1人が逃走したことを明らかにした。 容疑者については、18日に、FBIが「公開捜査に入る」として、防犯カメラなどに残された複数の写真・ビデオを分析した結果、2人組の容疑者を割り出し…

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道徳教育は国家思想の押しつけなのか

  4月10日、衆院予算委員会で、みんなの党の山内康一議員が質問に立ち、教育問題について触れた。 山内議員は、まるで道徳教育が不要と言わんばかりの質問をしたのだけれど、質問自体が雑で説得力に乏しく、あ正直実のある質問ではなかったように思う。 ざっくり、その質問と答弁を纏めると次のとおり。 山内議員 「道徳によって、いじめはなくなるか?」 下村文科相「ゼロにはならない…

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日本を妨害する韓国 食を冒涜する中国

  2012年7月、アメリカのネバダ州ラスベガスで行われた製菓の国際コンクール「WPTC2012」で、チームジャパンが2010年に続いて、優勝、2連覇を達成した。 WPTC(World Pastry Team Championship)とは、2年に1度アメリカで開催されている製菓の国際コンクール。2012年度で6回目を迎える。 競技は2日間に渡り、計13時間で行わる。アメ細…

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ボストンの爆発と最後通牒

  ボストンマラソンでの爆発で被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。 4月15日、アメリカ東部のマサチューセッツ州ボストンで開かれたボストンマラソンのゴール付近で、大きな爆発があり、8歳の少年を含む3人が死亡、17名が重体で、141名以上が負傷した。 爆発は、トップランナーのゴールから2時間余りたち、マラソンが半分程終了した現地時間午後2時50分頃、コプリー広場で…

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アベノミクスの核心 (アベノミクスで景気は回復するか 後編)

  昨日のエントリーの続きです。 6.需給ギャップと信用不安 では、通貨の持つ「価値の保存機能の損失」について考えてみる。通貨にとって、その"額面価値"が損失するというのは、例えば、新札発行に共なって、旧札2万円を新札1万円に交換するという具合に、交換比率を1:1にしない場合などが考えられるけれど、額面価値が減ったからといって、通貨の"価値"が下がるとは限らない。 た…

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黒田日銀総裁の金融緩和と通貨の信用について (アベノミクスで景気は回復するか 前編)

  先日、ツイッターの纏めで「新自由主義経済理論者との議論」というものを見つけて読んでいたのですけれども、中々、興味深い内容だったので、少しインスパイアされました。 そこで、今回は、アベノミクスと通貨の信認について少し考えてみたいと思います。長くなりますので、今日、明日と、前後編の2回に分けてのシリーズエントリーになります。 尚、今回のエントリーは筆者のアベノミクスについての解釈(…

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NHKに告ぐ。我々は許さない。我々は忘れない。待っていろ!

  3月30日、リサーチパネル社が「メディアの中で、もしなくなったらいちばん困るものは?」というネットアンケートを行なった。 その結果、回答総数34443件のうち、一番困るとの回答は「インターネット」が56.7%と過半数を超え、次に「テレビ」が30.7%、新聞が3.2%と続いた。 インターネットと答えたユーザーのコメントを見ると、既存メディアに対する不信感が意外と多かった。…

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尖閣周辺の日台漁業権合意

  4月10日、政府は、尖閣諸島周辺での漁業権などの取り決めで合意した。 内容は、尖閣諸島から12海里内の日本領海には、台湾漁船の立ち入りは認めず、尖閣周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)の一部に共同水域を設け、台湾漁船の操業を認めるというもの。共同水域は、北緯27度以南、沖縄県の石垣島、宮古島などより北側で、この水域内では、日台双方の漁業関連法令の適用除外とする。 また、…

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人造人間19号は炒飯を炒めるか

  昨日の続きです。 北朝鮮からのミサイル発射が警戒されていたけれど、昨日の発射はなかったようだ。小野寺防衛相は11日朝、記者団に対し「情報収集に努めている。緊張感を持ち、引き続きしっかりと対応する」として、24時間態勢で情報収集を継続する模様。どうやら、中距離ミサイル「ノドン」などが同時発射される事態も想定しているようだ。 北朝鮮の出方が読めない以上、ありとあらゆる可能性…

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北朝鮮の弾道ミサイルと日本の迎撃態勢

  4月7日、小野寺防衛相は、北朝鮮の弾道ミサイルが日本領域に落下する事態に備え、破壊措置命令を発令した。 破壊措置命令とは、日本の自衛隊法82条の3の規定に基づいて、内閣総理大臣の承認を得て、防衛大臣が発令する命令。 自衛隊法82条の3は次のとおり。 (弾道ミサイル等に対する破壊措置) 第八十二条の三 1 防衛大臣は、弾道ミサイル等(弾道ミサイルその他その落下に…

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天地人が逆流する中国

  今日は、この話題です。 1.反日暴動被告に実刑判決 中国広東省珠海市香洲区の裁判所は、去年の反日暴動で、日本車計12台を破壊するなどした中国人の3被告に対し、騒動挑発罪で懲役7~11ヶ月の有罪判決を言い渡したと、中国メディアが7日までに伝えた。 被告らは、昨年の9月16日深夜から翌17日未明にかけて、酒を飲みながらテレビを見ていた際、全国で反日デモが起こってい…

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日本復活の条件

  日本復活の兆しが出てきているのかもしれません。 1.アベノミクス戦略特区構想 4月3日、政府の産業競争力会議は「立地競争力の強化」をテーマに会合を開き、その中で、民間議員の竹中平蔵教授が「アベノミクス戦略特区」の創設を提案した。 「アベノミクス戦略特区」とは、これまで地方の要望に基づいて規制緩和や優遇措置を行ってきた特区制度を政府主導に改め、海外の企業や人材を呼び…

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シェールガス革命の罠

  アメリカが「シェールガス革命」に沸いている。 1996年に0.3TCF(兆立方フィート)であった年間生産量は、2006年に1.1TCF、2009年には3.1TCFと急増し、2020年までに、年間8.1TCFを超す生産が見込まれている。 だけど、この余りにも急激なシェールガス増産は、天然ガス価格の急落を招き、今や2008年5月の405.63$をピークとして、2013年3月…

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日本は資源大国になれるか

  また、新資源が発見されました。 4月2日、山口大大学院理工学研究科の永嶌真理子准教授、東京大学物性研究所の浜根大輔博士、愛媛大学大学院理工学研究科の皆川鉄雄教授、冨田宣光氏、稲葉幸郎氏らの研究グループは、レアアースのランタンとレアメタルのバナジウムを含む褐簾石を発見したことを発表した。 この鉱物は、今年3月1日に、国際鉱物学連合(International Minera…

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黒田波動砲

  4月4日、日銀は、金融政策決定会合を行い、市場の予想を遥かに上回る大胆な金融緩和策を発表。市場に衝撃を与えた。 1.圧倒的な緩和策 緩和策の内容は次のとおり。  1)マネタリーベース・コントロールの採用  2)長期国債買入れの拡大と年限長期化  3)ETF、J-REITの買入れの拡大  4)「量的・質的金融緩和」の継続日銀は、これらの施策について「質的金融緩和の…

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北朝鮮の挑発とアメリカの軍事圧力

  相も変わらず、北朝鮮の"無慈悲"な挑発が続いている。 1.国家の利益を守るために万全を期す 日米韓の政府筋は、北朝鮮が大陸間弾道弾(ICBM)級の新型弾道ミサイル「KN-08」とみられる機体を日本海側に移動させ始めたことを明らかにした。 これはアメリカの情報衛星が、ミサイルとみられる機体を積んだ貨物列車が、日本海側に移動している様子を捉えたことから、発表されたもの…

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中国の責任転嫁発自滅コース行

  昨日のつづきを簡単に… 4月2日、中国の陳健商務部副部長は、中国と北東アジアとの経済貿易連携・第9回中国・北東アジア博覧会に関する状況を紹介した記者会見で、報道陣の質問に答える機会があった。 会見場で、日本人記者から、「中日貿易額が昨年に減少したのは、昨年下期以来の中日関係の悪化と関係がある可能性があるが、国際関係の緊張が今年の博覧会の開催に影響を及ぼすといった懸念はな…

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自爆する中国

  強気の中国ですけれども、果たして… 1.増大するチャイナリスク フジサンケイビジネスアイは昨年11月下旬から12月上旬にかけて、主要企業123社に対し、今後の有望市場に関するアンケートを行った。 アンケートでは、市場や生産拠点として、今後3年間で有望視している国を複数回答で聞いたところ、中国とインドネシアがそれぞれ最多の53社。そして、タイが52社とほぼ同水準。続…

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P-1配備とUS-2輸出

今日は、久々に軍事関連のエントリーです。 1.次世代哨戒機「P-1」  3月29日、海上自衛隊のP-1哨戒機が、神奈川県の厚木基地に配備された。 P-1は、現在のP3C哨戒機の後継で純国産のジェット機。海自は保有するP3C約80機をP1約70機に置き換える計画を進めているのだけれど、25年度までにP-1を8機調達し、これに合わせてパイロットら搭乗員の養成を進めるとともに、整…

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暴走する北朝鮮と黒幕の野望

  北朝鮮の挑発がエスカレートしている。 1.暴走する北朝鮮 3月26日、北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は、国営朝鮮中央通信を通じて、声明文を発表した。それによると、「米本土とハワイ、グアム島をはじめ太平洋軍作戦戦域内の米帝侵略軍基地と南朝鮮とその周辺地域のすべての敵の対象物を打撃することになっている戦略ロケット軍部隊と長距離砲兵部隊を含むすべての野戦砲兵軍集団を1号戦闘勤務…

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