今日も軽い話題を…

マックの客離れが泊まりません。このほど日本マクドナルドは、2014年12月期の連結営業損益は94億円の赤字、連結最終損益は170億円の赤字に膨らむ見通しであることを明らかにしました。
もちろんその切っ掛けは、今年7月に発覚した中国産食肉問題にあることはいうまでもありませんけれども、8月からの全店舗の店内完全禁煙や「チキンマックナゲット無料券」配布といった、問題発覚後のマックの対策が裏目にでたことも原因だとの指摘もあるようです。そういえば、10月から新発売したイカスミバーガーなるものも、インパクトこそ強烈だったもののあまり振るわなかったとか。
食肉問題発覚後、マックの既存店売上高は激しく落ち込み、7月の売上は前年同月比17.4%減、8月25.1%減、9月16.6%減だそうですから相当なものです。
筆者は食肉問題発覚時に「マックが日本から消える日」のエントリーで、マックが対応を間違えれば、マ日本から消える日が来ないとも限らないと述べましたけれども、ちょっと怪しい気配が漂ってきましたね。
ただ、マックだけでなく、昨今は外食産業全体が低迷しています。日本フードサービスの発表によると、9月度の外食産業全体の客数は、減少していて、売上は前年同月比98.0%と4か月連続のマイナスとなったそうです。特にファーストフードは落ち込みが激しく、前年同月度比95.7%です。その中で、マックの9月度売上は前年同月比-16.6%ですから、ダントツで悪い。正に一人負けの様相を呈しています。
もしかしたら、マックは消費者から見放されつつあるのかもしれません。
なぜ、そこまでいうかというと、消費者の購買行動が更に二極化していると思うからなのですね。この消費の二極化については、「日本の潜在的ポテンシャルはインフラが支えている」のエントリーで取り上げたことがありますけれども、この状況下でも当たるものは当たっているのです。
外食産業とは違いますけれども、今、子供たちに大人気のアニメ「妖怪ウォッチ」の劇場前売り券が東宝の映画史上最高売り上げを記録したとのことです。7月19日から発売開始され、10月26日現在、72万1422枚を売り上げ、週平均1万枚以上という驚異的ペース。映画の公開は12月20日からですから、最終的には凄い販売枚数になりそうです。しかも、来年冬に劇場版第2弾の公開が決まったとのことですから、トンデモない人気です。
これならば、食肉問題後のマックですら、「妖怪ウォッチ」付のハッピーセットを出したところ大人気となったのも分かる気がします。けれども、消費者が求めたのは、オマケの「妖怪ウォッチ」であって、マックではないという現実を見逃してはなりません。
今回のマックのイカスミバーガーは、ハロウィーンを意識して「黒魔女がハンバーガーにいたずらをしたら?」をイメージしたハンバーガーだそうですけれども、黒魔女ではなく、妖怪に頼んだほうがよかったということですね。
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