今日も選挙ネタですけれども、極極々簡単に…
ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。12月9日から、毎日小学生新聞編集部が子どもたちの質問を政党に聞いたアンケート結果を公表した。
これは、11月22日に紙面で、子供たちに政治家や政党に対して聞きたいことを募集し、それらを元に10問の質問を8つの政党に対して行ったもの。
その中には、「あなたの政党を動物にたとえると？」という小学生らしいといえばらしい質問があるのだれど、それに対して、自民党はゾウ、維新の党はトラ、次世代の党はニホンオオカミ、社民党はジュゴン、公明党はキリンで、共産党は、トナカイと答えている。
ところが民主党は「孤立して行動する動物ではなく、みんなで助け合う動物」という抽象的な答えだった。こちらのように、猫でもパンダでも、助け合いくらいするのだから、「みんなで助け合う動物」というのであれば、ちゃんと"助け合って"、どの動物なのか答えを出せなかったのか不思議に思う。
選挙戦も最終盤になって、激戦区とそうでない選挙区との色分けもはっきりしてきた。夕刊フジは、与野党大物「落選危機リスト」なるものを掲載しているけれど、民主党は、海江田代表を始め、枝野幹事長、菅氏、横路氏、など幹部クラスでさえも大接戦になっていると分析されている。
大物議員の落選ともなれば、党に与えるダメージは大きいのは勿論のこと、大接戦なのであれば、どの党も候補者に応援を差し向け、勝利をもぎ取ろうとするのは当然のこと。
自民党は、接戦区の内、海江田代表の東京１区と枝野氏の埼玉５区に狙いを定め、安倍総理を始め菅官房長官、谷垣幹事長、石破地方創生担当相などの幹部を投入してテコ入れしている。
枝野氏陣営の幹部は「相手候補と戦っている気がしない。自民党と戦っているようで、まさに巨象とアリ。いじめだ」と述べたという。民主党も自民党が「ゾウ」だとは認めているようだ。
枝野氏は、対抗策として選挙区での自身の街頭演説を追加。更に蓮舫元行政刷新担当相らを応援に呼んだ。蓮舫氏はＪＲ大宮駅前で「自民は大物議員が連日入り、狙い撃ちしている。本当のことを指摘する政治家が許せず、落とそうという策略だ」と批判したそうだけれど、いい加減、人様ばかり批判していないで、今回の選挙戦における党の政策をきちんと訴えたらどうなのか。
まぁ、マスコミはセンセーショナルな部分を拾って、そこだけ報道する癖があるから、実際に政策を訴えていても、紙面ではカットされているケースがあるのかもしれないけれど、政策のみをきちんと伝える演説であれば、そうした報道もやりにくい。
その面では、むしろ海外紙のほうが、冷静に報道している。
フィナンシャル・タイムズは、民主党は前回2012年の衆院選に続き、今度の選挙でもう一度「大敗」を喫する可能性が高いとし、その原因として民主党の過去の政権運営に対する国民の失望が深いことを指摘した上で、日本国民は、安倍首相をいま追い出すことよりも、アベノミクスが成果を挙げられるか、見守ることを望んでいる一方で、共産党以外のどの政党もアベノミクスに代わる方針を明確に表現できていないとしている。
そして、今回の選挙は、野党民主党が相手というよりも、自民党内のアベノミクス推進をためらっている勢力との闘いだと安倍総理に近い人物の発言を取り上げ、選挙での勝利は、政敵ばかりでなく、自民党内の意見の不一致をも無力化するだろう、と伝えている。
また、ブルームバーグも、野党勢力が弱体化していることが、自民党にとって有利な点だと述べ、自民党が大勝すれば、多くの日本人の間で不評な政策について、おそらくいま以上に積極的に行動するようになるだろうと予測している。
国内のマスコミが自民vs野党の構図ばかり報道しているのと比べて、海外紙のほうが、よほどきちんと日本の世論と選挙戦の概要を報道しているとさえ。
冒頭で取り上げた、政党を動物に例えたアンケートについて、ネットでは、次世代の党のニホンオオカミは絶滅種 で、社民党はジュゴンは絶滅危惧種だと揶揄しているのも見かけるけれど、絶滅種でも自身をこの動物だと例えることができるのは、少なくとも「党の個性」があると認識しているからに他ならない。
だから、民主党のように「みんなで助け合う動物」なんて答えは、党の内部がバラバラで、その時その時の状況で何にでも変化する「鵺」のような政党であると告白しているように聞こえてならない。
『平家物語』などに登場する鵺はサルの顔、タヌキの胴体、トラの手足に蛇の尾を持つ妖怪として描かれているけれど、 寄り合い所帯といわれる民主党は、いまだにいくつもの顔をもった「鵺」な政党なのかもしれない。
物語での鵺は弓の達人である源頼政に退治されたけれど、今の日本国民が再び日本を妖怪の手に委ねたいと考えているとは思えない。果たして安倍総理は源頼政になれるか。
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路人甲