今日も極々簡単に…
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12月2日の衆院選告示を前に各党の候補者擁立作業がほぼ完了した。
295の小選挙区のうち、自民党は285の選挙区で候補者を擁立したのに対して、民主党は178人を公認するのみで、維新の党と合わせても235選挙区で衆院過半数238議席に届かない。
11月29日、民主党の枝野幹事長は京都市での演説で、「一気に政権をくださいという、厚かましいことは言わない。…せめて250対100くらいになると、向こうも緊張感を持って聞く耳を持たなければならなくなる」と衆院選で、100議席が目標になると発言した。しかも「250対100くらい」などど、与党の議席は250はいくという見通しのオマケ付。もう戦う前から敗北宣言している。
今回の衆院選で旗色が悪いと思っているのは他の野党でも同じで、小沢一郎代表率いる生活の党も公認候補は20人で、解散時の5議席を守るのは難しいと見られている。小沢代表は「自分が生き残るためなら好きにしろ。当選を第一に考えろ」と、党所属議員に伝え、側近の鈴木克昌幹事長、小宮山泰子国対委員長らが、民主党に戻るなど、生き残りに汲々している。何より、小沢代表自身さえも、比例代表に重複立候補している。つまり、小沢代表は自分自身の当選も危ういと思っているということだろう。
民主党幹部は小沢氏について「白旗を揚げたも同然」と述べ、永田町でも「存在感はかつてないほど薄れている」との声も漏れているという。いわば"オワコン"状態。
因みに11月30日放送の「新報道2001」による世論調査によると、次回選挙の投票先は次のとおり。
安倍内閣支持 52.4%と、自民が民主に約4倍の大差をつけている。維新は1.4%と共産の半分以下で、生活に至っては更にそのまた半分以下の0.6%。
次回選挙投票先
自民 29.6%
民主 7.2%
公明 4.6%
共産 3.8%
維新 1.4%
次世代 0.6%
生活 0.6%
社民 0.2%
無所属・その他 1.4%
未定 49.2%
一方、今回の選挙でネットを中心に注目を集めているのが、政治系のブログでちょくちょく名の上がる次世代の党。まぁ、選挙ポスターが「西部警察」っぽい、なんてネットの声はさておき、所属議員の面子が面子だけに一部から根強い支持があるのは分かる。
ただ、それでも、世論調査でみるとその支持は生活の党と同じく0.6%しかなく、世間から広く支持されているとは言い難い。やはり、次世代の党とて苦しい選挙戦になることが予想される。党の顔であり、最高顧問の石原慎太郎氏は当初、衆院選には出馬しないと発言していたけれど、11月18日の党臨時総務会終了後、一転して「私は出ます。出る限り、東京の比例区では必ず人を通します」と発言。出馬を表明した。
筆者はこれを聞いて、やはり石原氏の知名度で票を集めにきたのかな、と思っていたのだけれど、どうもそのようだ。
11月28日、次世代の党は比例代表東京ブロックに出馬する石原慎太郎氏について比例代表の名簿登載順位を下位で登録する方針を決めている。これは、石原氏の強い希望によるもので、周囲には「後輩に一人でも多く当選してほしい」と話しているという。
これは、自分が人柱となって票を集めるから、後のことは頼む、という引退宣言となのだろうと思われ。石原氏が、18日の出馬表明時に「出る限り、東京の比例区では必ず人を通します」と"自分が通る"とは言わなかったのは、おそらくこの時点から自ら人柱になる積りでいたのだろう。
自ら比例重複立候補した生活の党の小沢一郎代表と、自ら人柱になることを選択した石原慎太郎氏。実に対照的ではある。
こうした野党の状況と、少しも盛り上がりを見せない選挙戦から、自民党内では投票率は低くなるとの見方が支配的で、あわよくば議席維持へ期待感が漂い始めたという。
ある自民党幹部は重点選挙区で実施した世論調査結果について「調査は悪くない」と述べ、中堅も「自民党はあまり議席を減らさないだろう」と話しているという。
それでも、谷垣幹事長は札幌市手稲区の街頭演説で「今までの選挙は、えらい追い風か、えらい向かい風の選挙だった。今回は、正直言うと、追い風でも、向かい風でもない。ところが、こういう選挙は怖い。誰かが変な失言をして『何だ』ということになると、パタパタとやられちゃう。…そっくり返るんじゃなくて脇を締めて、腰を落として、政策の勉強を一生懸命やって、錬磨する。」と引き締めを図ってる。
また安倍総理も12月1日の、党首討論で、衆院選の目標議席について、与党で過半数と設定しないとおごりが出ると述べている。
確か、一番最初安倍総理が目標議席を過半数と発言したあと、谷垣幹事長が「与党で270議席以上」と上方修正したように記憶しているのだけれど、安倍総理が再び過半数を口にして、谷垣幹事長が「誰かが変な失言をして『何だ』ということになると、パタパタとやられちゃう」と述べたところを見ると、もしかしたら両者の間で、驕ることなく過半数にする、というような調整が行われたのかもしれない。
もしもそうだとすると、谷垣幹事長の「誰かが変な失言をして云々」発言は、実は自分自身に宛てた言葉だったのかもしれない。
今回の「無風総選挙」の結果はどうなるか。
この記事へのコメント
mony
どうしたものか。ただ自民党は支持しないだけは決めました。
カリフォルニアから日本を想う
比例は次世代の党に決めましたが、小選挙区で迷ってます。
自民党の候補者が石破系で、ちょっと胡散臭い、、、、
でもでも、こだわった挙げ句、もし安倍自民党の議席が減ったら本末転倒!
まともな保守系候補者なら、迷わず自民党だったのに、、、、と
悩みは投票日まで続くのです。
sdi
ここが最大多数派・・・・・・。
今回の解散、狙ったかどうかはともかく結果的に「次世代の党」が結党早々の全くの知名度不足、準備不足でスタートする破目に陥ったのが目立つ。恐らく、石原氏は1年以上先にくる任期満了総選挙にターゲットを定めていたのでしょう。維新が近畿圏「だけ」真っ当に戦えると同様、次世代は首都圏「だけ」の党になりそうですね。