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昨年もアクセス数は安定的に推移しており、UUで400から500くらい戴いています。本当にありがとうございます。
さて、毎年恒例のタバコ税ネタですけれども、タバコの売り上げ本数自体は2011年度から2013年度にかけて、1950億本程度で安定的に推移していて、実は殆ど減っていません。ですから、ここ数年タバコ税をどんどん増税していった財務省は大勝利した訳です。
では、昨年4月に消費増税した2014年のタバコの売り上げはどうかというと、昨年3月に駆け込み需要があったほかは大体マイナス9%程度の売り上げとなっています。このまま推移するとして1950億本に-9%すると、1774億本となり、漸く2010年のタバコ増税時に財務省が試算した売上本数1710億本に近づくことになります。タバコ税増税に消費増税までしてようやく当初想定の売り上げ本数なのですから、どれだけ"ザル勘定"していたか分かるというものです。
筆者は、一昨年の正月のエントリーで、2014年頃に、またタバコ増税を言い出すのではないかと述べましたけれども、やはりその通りになるようです。
昨年12月29日、政府与党は一般のタバコより税率が低い6銘柄のタバコ税を引き上げる方針を固めました。これは、旧3級品と呼ばれる紙巻きタバコの税率を、16年度に1箱20円、17年度に同20円、18年度に同30円、19年度に同約59円上げて一般のタバコと同額にするというものです。
現在、"旧3級品タバコ"のタバコ税は約116円と、一般のタバコの約245円を大きく下回る額になっています。これは、かつて、紙巻きタバコがその原料葉タバコの質によって、一級から三級までの三つの等級に分かれていたことの名残りです。
タバコの質については、製造タバコ定価法で定められていたのですけれども、その定義は次のとおりです。
一級品:上質の葉タバコを主原料に用い、精選した他の原料葉タバコと配合し、上級銘柄としての特色及び品位を保つように調製したもの一級品、二級品はその定めの中に「銘柄としての特色を保つように調整」とあるように、一定以上の品質を求めています。ところが三級品についてはそうした定めがなく、中質あるいは下質の葉タバコを使えばよいだけで、品質の保証を求めていません。つまり、取れた葉タバコの年毎の出来に、その品質が左右されるわけで、当たりはずれが出るタバコということになります。
二級品:上質及び中質の葉タバコを主原料に用い、選別した他の原料葉タバコと配合し、中級銘柄としての特色を保つように調製したもの
三級品 :中質及び下質の葉タバコを主原料に用いて調製したもの
この区分は、1985年に煙草製品の製造・販売が日本タバコ産業に移管されるのに伴って、旧一級と旧二級が廃止・統合されたのですけれども、旧三級品だけは特別に安い煙草税しか掛けない煙草製品として残っていました。
現在、旧三級品に分類されるタバコは6銘柄あります。
「ゴールデンバット」200円(両切り)これら旧三級品タバコについて、旧一級と旧二級と同じ税率にしようというのが今回のタバコ税増税というわけです。けれども、元々品質を保証しないから安くしていたのを、旧一級と旧二級と同じ税率にするということですから、旧三級品は原材料となる葉タバコの値段以外に優位性が無くなってしまいます。
「しんせい」240円(両切り)
「エコー」240円
「わかば」250円
「バイオレット」240円(沖縄限定)
「うるま」250円(沖縄限定)
筆者は喫煙しないので、旧三級品と旧一級、二級品の違いは分かりませんけれども、はてさて、旧三級品タバコはどうなるのでしょうか。
また、税といえば、昨年の「今年の漢字」に選ばれるなど、話題となりましたけれども、こちらのサイトでは消費税と税収の関係をグラフ化して紹介しています。中々よくまとまった記事だと思いますけれども、このサイトでは「消費税をアップしても中長期的には税収全体は増加しない」と結論付けています。その通りだと思います。
今年は景気回復の為、様々な経済対策を取る必要があると思います。先日、自民党の税調が、食料品などの日用品に対する軽減税率について「長期検討」と位置付け、2015年度の税制改正では具体化を先送りすることを決めていますけれども、筆者は、この軽減税率の話題がクローズアップされるような気がしています。
この記事へのコメント
mony
泣き虫ウンモ
昨年も、お世話になりました。
ウルマとバイオレットですか。知りませんでした。
エコーやわかばは、吸ったことがありますが、他との違いは軽いか重いか、香りが良いか悪いかとか吸い心地の問題ではないかと思いますね。
商品の開発に属している方々を紹介するTVを観たことがあるのですが、タバコ漬けのような印象を受けましたね。
自分では、務まらないと思いましたね。