民主党岡田代表選出
今日も雑談を極々簡単に…。
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1月18日、民主党は都内で臨時党大会を開き、党代表に岡田克也代表代行を選出した。
代表選の1回目の投票では、細野氏が国会議員票と地方議員票で岡田氏を上回り、22万6148人の党員・サポーター票と合わせて298ポイントで1位。続いて岡田氏が294ポイントだったのだけれど、両者共に過半数を上回ることが出来ず決選投票となった。
決選投票では、岡田氏が1回目を上回る133ポイントを集め、細野氏の120ポイントを逆転。代表の座を射止めた。
その裏には、前日夜、極秘に長妻氏支持の赤松元衆院副議長と接触して、集団的自衛権や原発問題など、党内で調整が必要な政策に関して話し合い、また演説で長妻氏の政策を評価するなど、長妻氏を支持する議員たちの取り込みをしたことが功を奏したと言われている。実際、決選投票では、長妻陣営の国会議員の半数以上が岡田氏支持に回ったようだ。
代表選出後、岡田氏は記者会見を行い、記者団からの質問に応じていたけれど、これから考えるとか、これからだ、というばかりであまり具体的な内容はなかった。
強いていえば、維新と一緒にやるのは考えられないというくらい。これら発言を聞く限り、あまりドラスティックな改革はやりそうにない。
それ以前にまず、党内の意見を統一することから始めなくちゃいけない。14日に閣議決定された来年度予算で、防衛費が過去最高となる4兆9801億円になったけれど、安全保障政策に関して、民主党はどう纏まる積りでいるのか。
実際、岡田氏は記者団からの安全保障基本法について推進派の党内議員達をどう説得するのかと問われ、党の考えを整理することが大事だ、と答えている。要するに今は説得
も何もできていないということ。
ただ、1月14日、岡田氏は札幌市内で党員らを対象にした集会に参加し、「安倍さんは首相になる前、『あれはGHQが8日間でつくり上げたしろものだ』と言っていた。自国の憲法をそこまで足蹴にする首相は珍しい。…憲法改正は視野に置いていいが、安倍さんが首相である間に憲法改正の議論はしたくない。基本的な考え方が違う」と述べ、反対の姿勢を明確にしている。
まぁ、民主党らしいといえばそれまでだけれど、それで国民が納得してくれるかどうかはまた別の話。
1月13日に岡田氏含めた代表戦3候補は、若い世代の支持拡大の為、党員・サポーターではない学生ら30人と意見交換を行っているのだけれど、学生達から「高齢者の年金や医療を中途半端ではなく、もう大幅にカットして、若者が払う保険料や税金を減らして、若者に対する負担をできればなくしてほしい」とか、「政権を取る党としては、やっぱり安全保障、平和をしっかり担える、自信を持って担える政党ではないと、やはり政策が好きでも与党お願いしますとは言いにくい」などと突っ込まれていた。
若い世代は、経済と安全保障という、民主党が一番苦手なところに関心を持っている。それに対してきちんとした答えを出せない限り、この世代の支持を集めるのは難しいのではないかという気がしてならない。
細野氏が代表になるのなら兎も角、岡田氏の再登板で唯でさえ、イメージ刷新が難しいのに、それなのに、安倍総理の間は憲法改正の議論はしたくないだの、党の考えを纏めるのが大事だのでは、世間はやっぱり民主党は相変わらずだな、という印象しか残らない。
まぁ、岡田氏が代表になることで、民主党は"無難な"党運営をすることができるかもしれないけれど、それだけでは、政権再奪取は難しい。
しばらくは、自民党一強体制が続きそうだ。
この記事へのコメント
ス内パー
マスコミ受けしない党首の元でまとまろうという意思は買いますがそれが本物かどうか、簡単には変われないでしょうね。
sdi
プロ市民団体みたいな主張の長妻氏はともかく、政権交代できる党を目指す細野氏より基本的に今の民主党の路線の維持の岡田氏を選んだのは、民主党支持者に「自分たちのやってきた(支持してきた)は間違ってないんだ」と誰かに肯定してもらいたい心理が働いてなかったか、と考えています。
其の点、実現性はともかく今までの民主党の政治路線とは一線画した路線を打ち出そうとした細野氏が選ばれなかったことは民主党自身が「保守化」したと見ることもできますね。このままだと「とにかく自民党にNoというのが野党の務め」の日本社会党の再現になってしまいそうです。