非常識なのは日本ではなく韓国

  
昨日の続きを極々簡単に…

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昨日のエントリーで、アメリカは日韓関係の悪化に頭を悩ませており、一部からは見捨てショックを与えたほうがいい、という意見すら上がっていると紹介したけれど、ここ最近は何かと韓国に対する風当りが強くなっているような気がしないでもない。

2月12日、ブルームバーグは「小さい岩がどのように日韓の仲を引き離したのか(How Two Small Rocks Stop Japan and South Korea Getting Along)」と題した記事を掲載した。

記事は竹島を巡る、日韓の対立に焦点を当てたものなのだけれど、隠岐島に住むヤハタ ショウザ(Shoza Yawata)(86)さんへのインタビューを行い、「韓国が竹島を一方的に強奪して占領した。 韓国は仲良く過ごす方法を考えてほしい。…以前は、若者を含め一般の人々は竹島に関心がなかった。しかし最近の日本では、竹島を実効支配する韓国への反感が高まっている。日本人として血が煮えくり返る思いだ」とのコメントを掲載。

更に、隠岐の島町の松田和久町長へインタビューし、「日本に竹島の主権があることを世界に明らかにしなければならない。我々は、国際世論に訴えることによって、それを解決しなければならない」とのコメントも掲載している。

無論、その一方で、 鬱陵島で働くチョン・ソンファン(Jung Sung Hwan)さんの「独島エリアが日本に属しているというのは全く馬鹿げている。日本の漁師が、独島エリアを日本のものだと主張するのは、漁獲量を増やしたいからだ」との電話インタビューも掲載している。

まぁ、この記事は、双方の言い分を取り上げるという形であり、ブルームバーグ社の社説として書いているわけではなさそうだから、建前上は中立のスタンスということにしたいのだと思う。

ただ、それでも「韓国が竹島を一方的に強奪して占領した」という証言をカットすることなく、掲載した意味は決して軽くない。

去年から今年にかけて、こうした日韓の歴史の"事実"を、堂々と述べる外国人が登場してきている。テキサス親父殿、マイケル・ヨン氏に続いて、ケント・ギルバート氏が参戦してきている。

ケント・ギルバード氏は、最近も「韓国は戦後、独立国として日本と日韓基本条約を結び、莫大な額の賠償金も得たわけです。国際法の約束として、条約に調印した。つまり結論が出た以上はもう二度と蒸し返さないのが当然です」と指摘している。

韓国、そして中国もだけれど、ここ数年の「ジャパン・ディスカウント」のプロパガンダは酷いものだった。だけど、それ故に、日本人がこのまま放置してはいけないと声を上げ始めた。

また、海外も中韓の「ジャパン・ディスカウント」はただの"言い掛かり"に過ぎないと気づき始めた。先のケント・ギルバード氏も「最近はアメリカ人も少しずつ、一部の韓国人が非理性的に日本を叩いている構造に気付いてきました」と述べている。

理性によって物事を治めていくという"法治"を是とする世界において、"非理性的"な行動は当然ながら非難され、時にはペナルティさえ与えられる。決して同意を集めることはない。

従って、その"非理性的"な行動をする人、或は国が、自らの行いを一切省みることなく、突っ走っていくとするならば、やがて、仲間を失い、孤立していく。同盟関係は崩れていく。

先日、経済破綻に苦しむギリシャが何を思ったか、ドイツに対して22兆円の損害賠償を請求する方針を発表した。ギリシャのチプラス首相は「ドイツには、ギリシャ国民や歴史、そして、ナチズムと戦って傷付いた全欧州人への道義的な義務がある」と、どこかで聞いたような台詞で、金を寄越せと迫ったのだけれど、ドイツはこれを速攻で拒否。

ドイツのガブリエル副首相は「ギリシャの要求には根拠がない」と反論し、シュタインマイヤー外相も、ギリシャのコチアス外相との共同記者会見で、「賠償問題は解決済みだ」と述べている。

このやり取りを見てると、日韓の歴史問題での双方の言い分そっくり。

無論、ギリシャの要求をみた、欧州の多くの人は流石に呆れたようで、「ギリシャはもはや乞食と同じだな」とか、「恩を仇で返す国、それがギリシャ」とか「ギリシャは今まで散々ドイツから資金援助して貰っておいてこれかよ酷いにも程があるだろ」などと散々に批判されてる。それはそうだろうと思う。

ただ、面白いのは、これをみた韓国人の反応で、韓国のネットでは、「ドイツを見習えと日本に言っていたのにね…。結局ドイツも日本と同じだ」とか、「どこかで聞いたセリフだと思ったら、日本政府が同じことを言っていた!」とか、「国にお金がないからってドイツからもらおうとするギリシャは本当に情けない。でも、国際社会ではギリシャ=韓国と思われているのか?」とか、果ては 「非常識なのは日本政府ではなく韓国政府の方なのかも?」などと書き込まれている。

韓国国内から、非常識なのは韓国政府の方なんて台詞が出てくるとは、予想していなかったのだけれど、日本相手には盲目になるけれど、第三者の立場で、自分の振る舞いを見せつけられることは、意外と、自らの本当の姿を知る効果があるのかもしれない。

まぁ、かといって、韓国の態度が急変するとは思えないけれど、世界の大きな流れから見れば、韓国がこれまで日本に対して行ってきた"非理性的"な態度は、もはや限界に近づきつつあるように思う。韓国がこのままの態度を続けるのは勝手だけれど、それは、時間が経つにつれ、自らの首を絞めるようになるだろう。

この記事へのコメント

  • almanos

    まあ、ギリシャは本来「独立国を営む能力が無い」所ではと思えるくらいですし。というか無節操なユーロ拡大政策のツケが現状でしょう。ドラクマのままならここまで面倒にはならなかった。もう、統一するのはユーロという名称だけにしないと駄目でしょう。韓国については「そろそろ誤魔化せなくなってきた」と国民が肌で感じ始めているからかも知れません。ただ、だからといって「自分たちの国を」とならずに「なら逃亡」でしょうけど。
     結局、アメリカが李承晩を落として以来「惨めな終わり」が約束されてて、その時が着始めた。ただ、それだけの事なのかも知れません。今後、特亜とギリシャは「悪い国のあり方の歴史的実例」となったりして。
     こうなると名目以外の統一通貨を終わらせる決断をすることが一番出血が少ないと思いますね。
    2015年02月19日 07:23
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    何処かで見たのだが(ここかも), 日韓と独国ギリシャを
    同一の土俵で議論するのは誤りである.
    何故なら, 日本は半島で組織犯罪も襲奪もしておらず
    逆に大変な量の資本投下を行なった. これらはそのまま
    現在のインフラの基礎となっている. 対して, 独国は
    全く酷いことをやっている. これは誰かの主張ではなく,
    実際の公文書に事実関係と共に明示されている事実である.
    現在のEUはこの過去を蒸し返さないと言う暗黙の協定の
    下で将来の利益を最大にするために作られたものだ.
    従って, 独国の新たな償いはEU体制を崩壊させずには置かない.

    良く考えれば, このEUの構図は戦後の日米関係に逆転されて
    当てはめられている. つまり, 日本は欧米のアジア浸食に
    対して反抗したに過ぎないのに, 欧米は悪くなかった
    ことにして将来の(欧米の)支配体制を残すために現在の
    連合国体制(国連体制とも言う)は作られたものなのである.

    昨今の米国の迷惑振りはこの連合国体制を南朝鮮が
    損なう可能性あることに気が付いたことによると思う.
    別にオバマ大統領がそう考えたと言うわけではなく,
    米国の軍事力・経済力を担う勢力の間で何となくまずいと
    いう考えが出てきていると言うことだろう.
    真っ赤な(嘘の)デマ新聞が慰安婦問題で訂正記事を出した
    のは南朝鮮の大統領が支那にシナを売り始めた時期と一致している.
    日韓スワップ協定の終了もその様な流れの中での米国の
    意向が働いているのだろう.
    2015年02月19日 12:16
  • opera

    Bloombergの記事は、ラスク書簡などの歴史的経緯に触れればもっと良かったでしょうね。ただ、そうなると、アメリカは中立の第三者とは言えなくなってしまいますがw
     また、ギリシャと韓国の比較は、実際には成り立たないでしょう。ギリシャは自業自得の面があるとはいえ、ユーロ体制維持(ドイツの利益)のために、解決策にならない経済・財政政策を押し付けられて国民経済がボロボロになっているのですから、恨み言の一つも言いたくなるのは理解できなくはありません。それに、ヨーロッパで過去の問題を蒸し返さないことが不文律になっているのは、双方の脛に傷があるからで、日韓関係と単純に比較はできません。
     それにしても、最近の周辺国の韓国に対する扱いは、もはや喜劇的といっていい状況です。普通の国なら、屈辱感や危機感を感じるだろうと思うのですが、そうならないのが韓国の韓国たる所以でしょう。
     例えば、今年5月にロシアで開かれる『対ドイツ』戦勝70周年記念式に、金正恩と並んで朴槿恵が出席するかどうかを巡って、ロシアに「ちょっと来い(意訳)」と言われただけで右往左往し、アメリカに「馬鹿なのか。行くな(意訳)」と釘を刺されている状況は、もはや自分の立ち位置すら見えなくなっているからでしょう。
     歴史捏造の毒が全身に回って、もはや回復不能なんでしょうね。
    2015年02月19日 19:20

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