韓国にブチ切れるアメリカ

 
更に昨日の続きを極々簡単に…
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昨日のエントリーでは、他国に韓国に関わることが不利益になる、と思わせることが大切だと述べましたけれども、特にここアメリカの韓国に対する態度は、大分変わってきています。

こちらで紹介されている、韓国の識者は「米国の現職公職者の各種要人の話に耳を傾けるよりも、むしろ退任者の発言に耳を傾けることが、米国の本音を正確に把握するために役立つ可能性がある」と指摘し、主要人物の韓国関連での発言を列挙しています。

確かにこの指摘は重要です。シャーマン発言に対する韓国の過剰とも思える反応をみると、現職の高官が本音をいわず、退任者に代わって言ってもらうというのは理解できる話です。

寧ろ、重要なのは、その退任者から、韓国に厳しい意見が出ている、ということです。なぜなら、これまでは、どこからも表立って、韓国に厳しい意見が表明されてこなかったからです。それがぽつぽつと聞こえるようになってきた。

先のサイトで列挙された韓国に関する発言をみると、昨年12月からほぼ毎月1回ペースで発言されています。韓国がこのまま自分の態度を改めないでいると、下手をすれば毎月批判されるようになるかもしれません。

ここでちょっと気になるのは、昨日のエントリーでも取り上げた、リチャード・ローレス元国防副次官の発言です。彼は「日本だけでなく韓国の朴槿恵政権も、自国の国益のため、今後数ヶ月の間、言動を自制する必要がある」と発言しているのですね。

特に「国益のために数か月自制せよ」と述べている部分なのですけれども、これは裏を返せば、ここ数ヶ月で韓国の国益に関わる大きな決定が下されるとも取れる訳です。でなければ、わざわざ期限付きで述べる必要がない。ですから、これは一種の警告というか、最後通牒に近いものかもしれませんね。

では、その警告とは何か。

それはやはり東アジアの安全保障だと思います。

ここのところ、ずっと韓国は地上配備型迎撃システム、THAADを配備するしないで、アメリカと揉めています。3月10日、韓国国防部は、北朝鮮のミサイルに対して、独自の弾道ミサイル防衛システムを構築するとして、THAADを購入する意思はない、と発表していました。

すると、その2日後の3月12日、今後は、在韓米軍司令部がTHAADの韓国配備の候補となる場所の非公式調査を行ったことを明らかにしました。これはもう明らかに圧力ですね。そうしたことが現に行われている。

THAADの韓国への配備については中国が物凄く嫌がっています。THAADは弾道ミサイルを、高高度・遠距離で破壊する迎撃ミサイルなのですけれども、迎撃高度が200kmあり、朝鮮半島をほぼ全部カバーできてしまうのですね。

対する中国は遼東半島の大連と、中国東北部の吉林省にミサイル部隊を配備しています。ここに配備されているミサイルは射程2500km程度のDF-21で、主に朝鮮半島と日本列島をターゲットにしているミサイルです。それがTHAADが韓国に配備されることで、無力化されてしまう可能性があるのですね。

しかもTHAADの目となるXバンドレーダーは、探知距離が2000km以上あり、北京を初めとする各地が丸見えになります。弾道ミサイルを初期の発射段階、或は発射前の段階で探知される。これでは嫌がる筈です。

そうしたキワにいる韓国がTHAAD配備をせず、中国に靡こうとしている。アメリカとしては怒り心頭でしょうね。mもしかしたら、むこう数ヶ月の韓国の言動は自身の命運を決める数ヶ月になるのかもしれません。

この記事へのコメント

  • ポール

    THAADの配備について日本、自衛隊はどのように絡んでいるのか、知りたいところです。
    2015年03月19日 10:45

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