アメリカが韓国の反日にストップをかける日

 
更に昨日に続いて感想エントリーです。

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今回のリッパート駐韓大使への襲撃について、アメリカ政府は独自の調査を進めているようです。

アメリカ国務省のハーフ副報道官は、「事件のあった会合の出席者をどうチェックし、どのように入場させたかなど調査を進めている」と述べ、当時の韓国側の警備体制などについて調査していることを明らかにし、そして更に、今回の事件について北朝鮮が「アメリカへの懲罰だ」とのコメントを発表したことについて、「北朝鮮の想像を絶する無神経な対応は、政権の体質から来る一貫したものだ。…暴漢と北朝鮮との関わりについても調査している」と述べています。

つまり、韓国の警備体制のみならず、その裏にも何かあるのではないかと疑っているということですね。

事実、逮捕されたキム・ギジョン容疑者は過去に8回も北朝鮮に行ったことがあり、北朝鮮寄りの立場から日米韓を批判する言動をしていました。今回の事件で逮捕された後、連行された警察署でも「南北離散家族が会えないのは(米韓の)戦争訓練のせいだ」と発言しています。
 
また、キム容疑者は、反米反日の活動家として知られ、前科もありますから、当局からマークされていた筈ですね。それが凶器をもって易々と会場に入ることができたのですから、アメリカが疑うのも無理はありません。

当時の講演会には約400人が招待されていたそうなのですけれども、韓国の警備はホール付近に警察官3人、建物周辺に機動隊員25人を配置していただけと言われています。

実際、リッパート大使が襲われたとき、容疑者を取り押さえたのも周辺の客ですし、肝心の警官は、入り口で駄弁ってばかりで、事件が起こっても5分近く来なかったという噂まであります。

流石に、大使を招いての講演の警備としてはザルに過ぎますね。せめて、入場時にしっかりと身体チェックをするのならまだしも、手荷物検査すら行われなかったそうですから、杜撰の誹りは免れません。

その韓国警察ですけれども、「米国大使は基本的に警護の対象ではない。…米国大使の警護は基本的に米国大使館側が担当している。大使館側から、特に身辺保護の要請はなかった」と述べ、大使は警護対象外だったと言い訳していますけれども、それで済む訳がありません。韓国警察は事件後に、アメリカ大使を「要人警護対象者」に指定し、大使本人には4人の警察官、大使夫人には3人の警察官を警護に付けたそうですけれども、後の祭りです。

尤も、韓国政府はこの事件に真っ青になっています。閣僚や大使、公使などあらゆるパイプを使って、アメリカ政府に平身低頭して回っているようです。

今回の犯行は、先日のシャーマン次官発言が関係しているとも一部で指摘されています。これについては、キム容疑者の犯行計画とは時系列的に合わないですし、本人自身もそれを否定してます。けれども、外交的にみれば、韓国はシャーマン発言について抗議しにくくなったことは確かでしょう。ある韓国政府当局者は「韓国が米国に配慮しなければならない状況は同じ」と漏らしているようです。

けれども、韓国政府は今回の事件について、アメリカ政府に遺憾の意は伝えましたけれども、"表立って"の謝罪はしていません。韓国警察も保護対象外だったと逃げ腰です。

水面下で平身低頭して回っているくせに、はっきりと表にそれを出して、謝罪してはいないということです。まぁ、真相が究明されていないという事情もあるのかもしれませんけれども、ちょっと動きが鈍い。

慌てて大使に警護を付けたとて、それ以外の人達、例えば大使館員はどうなのか、在韓アメリカ人は大丈夫なのか。彼等がテロに遭う危険は考慮しないのか。この辺りが全然聞こえてきません。

まぁ、裏では平身低頭して、謝りまくっているかもしれませんけれども、表では自分達は悪くない、という態度で何の対策もしないのなら、第2、第3のテロを防ぐことはできなくなります。韓国世論がキム容疑者を責め、リッパート大使へ応援の声を送ったとしても、肝心要の対策が成されないでは意味がない。アメリカ政府もそこを見ているのでしょう。今回の事件について自分で調査するなどと"公表"したということは、韓国の事件に対する対応を含めた態度を疑っているということです。

取り分け、今回の犯行の裏に北朝鮮が絡み、反日・反米団体の皮を被って活動しているなんてことになれば、アメリカの警戒レベルは一気に引き上げられることになります。

こちらでは、韓国の識者を思しき人物が、今回の事件によってアメリカが韓国人の「反日」と「反米(親北)」との関連を疑い、アメリカ国内の反日団体の活動にもストップをかけてくる可能性がでてきた、と指摘しています。

確かにその可能性はあると思いますね。アメリカは良くも悪くも自らの国益に忠実ですから。

韓国警察は、キム容疑者に対し、北朝鮮寄りの思想が過激な反米行動につながった可能性について調べていますし、6日に行われた大統領府、政府、与党の合同会議では、「従北勢力」による事件との見方で一致したそうですけれども、「従北勢力」と「反日勢力」が裏で繋がっているなんてことになったら、もう一発でアメリカの対応は変わるでしょうね。

その意味では、韓国の反日政策は危険水域に突入したともいえます。

テキサス親父殿は、3月6日付の産経のコラムで次のように述べています。
「国務省ナンバー3で、オバマ政権の外交政策を取りまとめるシャーマン次官の発言は、当然、オバマ大統領の意向を受けたものだろう。彼女は決して特定の国や人物を名指ししなかったが、前後の文脈から、日本に対して、慰安婦問題などで攻撃を続けている韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に暗に自制を求めたものに間違いない。

 俺も以前から言い続けてきたが、朴大統領の大人げない態度は、日米韓の同盟関係に亀裂を生じさせ、東アジアの安全保障を危険にさらし、中国と北朝鮮を喜ばせている。大体、朝日新聞が大誤報を認めたことで、慰安婦問題の核心は消滅している。さすがのオバマ大統領もうんざりしている証拠といえるぜ。」
このように流れが変わりつつある中、それでも、韓国はいつもの「日本が悪い」を続けています。

3月6日、韓国の与党セヌリ党の羅卿外交統一委員長がテレビ番組で、先日のシャーマン国務次官発言について、「日本が攻撃的な外交活動を仕掛けている。…(歴史問題で)実質的な結果が出るまで努力しなくてはいけない。日本は大変荒っぽい外交活動をしている。我々は防御が必要だ」とシャーマン発言の裏に、日本のロビー活動があったと批判しています。

とうとうアメリカでさえ、韓国の反日ロビー活動が問題視されつつあるかもしれないのです。そんな状況下でも、結果が出るまで努力しなくてはいけないと更なるロビー活動を与党政治家が宣言するのですから、空気が読めていないというか、なんなんでしょうね。

まぁ、日本にとっては、韓国の反日政策が潰えることは歓迎すべきことですけれども、国交断絶とはいかないにまでも、かの国と"縁切り"する日が近づいているのかもしれません。

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > 米国大使は基本的に警護の対象ではない。

    これで南朝鮮は国際的な意味での主権国家でないことが判明.

    国の尊厳とは自国民を守り, かつ他の国の尊厳を守ることから出る.
    他国の重要人物の来日時の東京のものものしさを見れば,
    日本は如何に他国の尊厳を守ることに腐心しているかが分かる.
    それが, 日本の外務省のだらしなさにも関わらず, 日本の尊厳が
    世界的に認められている一つの理由である. パスポートに書いてある
    ことを読めば分かる話だ.

    ISIL(ISIS)とSouth Koreaは同じレベルなのか?
    2015年03月08日 14:23
  • 通行人

    今調べたら、クネ大統領の任期は2018年2月までなんですねw
    安倍さんが今年9月に自民党総裁に再選されるとしたら、任期はやはり2018年の9月までとなりますね。
    いやあ~あと3年も日韓関係が安泰だと思うとwktkしますわwww
    来年の6月頃には日本でサミットだし、その直後の7月には参議院議員選挙ですね~wktk
    2015年03月08日 22:44
  • sdi

    >尤も、韓国政府はこの事件に真っ青になっています。閣僚や大使、公使などあらゆるパイプを使って、アメリカ政府に平身低頭して回っているようです。

    実は韓国にはチャンスでもあるんですよね。「離米従中」外交路線の捨てて、日米同盟側にシーパワー連合側に復帰するチャンスでもあります。いままで懸案だつた米韓間の宿題を米国よりの回答で一気に解決することで可能になります。対外的には「自国民の凶行により米国大使が負傷したことへのお詫び」を理由に路線変更を正当化するわけです。
    2015年03月09日 00:10
  • ちぃ

    ちび・むぎ・みみ・はなさんが
    「『米国大使は基本的に警護の対象ではない。』これで南朝鮮は国際的な意味での主権国家でないことが判明。。。とおっしゃってますが、全くそうですね。外交関係に関するウィーン条約の第二十九条を知らないんですから。

    第29条(ARTICLE 29)
    外交官の身体は、不可侵とする。外交官は、いかなる方法によつても抑留し又は拘禁することができない。接受国は、相応な敬意をもつて外交官を待遇し、かつ、外交官の身体、自由又は尊厳に対するいかなる侵害をも防止するためすべての適当な措置を執らなければならない。
    THE PERSON OF A DIPLOMATIC AGENT SHALL BE INVIOLABLE. HE SHALL NOT BE LIABLE TO ANY FORM OF ARREST OR DETENTION. THE RECEIVING STATE SHALL TREAT HIM WITH DUE RESPECT AND SHALL TAKE ALL APPROPRIATE STEPS TO PREVENT ANY ATTACK ON HIS PERSON, FREEDOM OR DIGNITY.
    2015年03月09日 00:29

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