韓国の強迫観念と正義の不変性

 
今日も極極々簡単に…

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昨日のエントリーでは、、日本が自衛隊を国際法上の「軍隊」にあたるという政府見解を纏めたことを取り上げましたけれども、やはりいつもように彼の国が鋭く反応していますね。

4月3日、韓国・京郷新聞は「日本憲法9条は、日本が陸海空軍その他の戦力を保持しないと規定している。…日本政府が自衛隊は一種の軍隊という答弁書を採択することにより、今後の政治・社会団体など各界の反発を呼ぶものと予想される」と論評しています。

また、韓国ネットユーザーからも「平和憲法9条違反。安倍が一線を超えてしまった」とか、「米国はこの状況を腕を組んでみているだけ。韓国の自主国防力および国力が伸びなければ、いつまでも周辺の国に気を使って生きるしかない。力をつけよう、大韓民国!」とか、「そんなに戦争がしたいのか?戦争、虐殺、侵略、人体実験。近世紀に日本がいつもやっていたことだ。軍隊を持てば、同じことを繰り返す。自衛隊も解体しなければならない」とか。「今日本の経済がまた生き返っている。韓国人は力をつけるべき時期に、反日にセウォル号に力を浪費していることを、いつか後悔するだろう。正しい選択をしていれば、日本に占領されることもなかった」などという声があがっているようです。

自衛隊が国際法上は軍隊になる、と現状に従った発言をしただけで、何故「日本が戦争をしたい」という結論になるのか、さっぱり分かりませんけれども、相当恐れていることは確かなようです。

これが、もし憲法9条改正なんてなったら、おそらく卒倒するでしょうね。

日本が自衛隊を軍と認めたら、即、攻めてくるなんて、一体どれだけ強迫観念が強いのかとも思いますけれども、過去の問題を何度も穿り返して、日本を執拗に責め立てるのは、あるいは、「日本が謝罪している間は、攻めてくることはないだろうから、安心していられる」という深層心理の裏返しなのかもしれないという気さえしますね。

もしそうだとすると、韓国自身がその強迫観念を克服しない限り、日本を歴史問題で責めることは永遠に止めないということになります。

韓国の聯合ニュースによると、4月3日、韓国外務省高官が、歴史認識問題について「加害者というのは、謝罪を100回しても当然ではないか。何回わびようが関係ない」と述べたそうですけれども、自身の強迫観念の裏返しの心理が働いているのだとすると、まだまだその克服は先になるのかもしれません。

この高官は、先の発言をする一方で、日本の外務省のホームページから「価値観を共有する」という表現が削除されたことについて「関係がよくなればまた使われるということだ。削除したからといって、価値を共有しない国だとは思わない」と述べたそうですけれども、どうすれば、関係を良くすることができるのかの言及がないまま"関係が良くなれば"といったところで、それはただの願望であって、あまり建設的だとはいえませんね。

先日、毎日新聞の澤田克己ソウル支局長が「日本は約束、韓国は正義を重視している」と京郷新聞のインタビューで答え、一部で話題になっているそうです。

澤田氏は、1999~2004年までソウル特派員を務め、2011年からソウル支局長として赴任していたのですけれども、2012年に、韓国最高裁が下した、三菱重工業と新日本製鉄に対し、植民地時代の強制徴用被害者を賠償する責任を認定した判決を受け、韓国社会の法意識について取材したところ、「日本は約束を守ることを大切にするが、韓国は何が正義であり、道徳的に正しいかを考える」との結論に至ったと述べています。

澤田氏は「両国の違いを認めるところから出発すべきだ」と指摘していますけれども、仮に違いを認めることが出来たとしても、問題はその先にあります。なぜなら、違いを違いのままで放置するのか、それとも互いに歩み寄り、なんらかの一致点・妥協点を見出すかという論議が次に起こってくるからです。

まぁ、両国の友好のために、互いに歩み寄りましょうというのが、普通の感覚だと思いますけれども、それが成り立つ為には、歩みよった時点での"正義"の確認とそれに伴った"約束"の履行の2つが必要になります。なぜなら、"正義"あるいは"価値観"と言いかえても良いかもしれませんけれども、"正義"は時代によって変わってゆくからです。

先の大戦までは植民地は悪とはされていませんでしたけれども、今では悪とされているように、歴史的にみても、正義や価値観は変わっていったのは事実です。

けれども、正義が変わるものだとすると、未来永劫不変かつ普遍な、"絶対正義"など存在できないことになります。

ならば、どうやって"正義"なるものを世に実現していくのか。

その方法は2つ考えられます。一つは、現在只今の正義を、"正しい"正義だと規定し、過去にそれに反したものは、正義に背くものとして断罪する。その代り、その今現在の"正しい正義"をも、未来で是とされる"正しい正義"によって断罪する。つまり遡及法の適用です。

まぁ、これは更に、その変化形として、過去のある一点において成立していた"正義"を唯一無二の"絶対正義"として、それに背くものは全て悪と断ずる、という方法も有り得ます。例えば、イスラム原理主義なんかはそうですね。実際、彼等は、イスラムの教えに厳格に従わない者を攻撃しています。

ただ、両者ともに、ある一点で時間を止め、そのとき成立していた正義を絶対視するという意味では同じですね。

もう一つは、正義とは刻一刻のものであり、変転するものだという前提に立ち、その時その時の正義をその場でのみ適用する、という方法です。これは、今の世界で主流となっている考えですね。

ただ、この方法は、今、或は過去のある時点での正義を"絶対正義"とはしないために、時間の経過によって善悪を切り分ける基準が折々にずれていくことになります。したがって、正義の履行があやふやになってしまう可能性があるのですね。昨日は正義だったのが、今日は正義ではないとなると、罪の償いに意味があるのかという議論が起こってもおかしくありませんから。

では、このような"絶対正義"を決めない世界でどうやって"正義"を現出していくのか。

それは、やはり"約束"を結び、それを忠実に実行することにあると思うんですね。

ある時点での正義によって裁きが下され、それに従って、罪の償い方が決まる。これは普通のことですけれども、その履行となると一定の月日が要る。個人の懲役刑での1年とか3年とか掛かりますよね。

ただ、これが国家間となると、1年2年で済むものでなくなってきます。10年、20年、或はそれ以上かかったりする事だってあります。まぁ、これは賠償ではないですけれども、日露戦争の負債をアメリカに完全返済するまで82年掛かっています。

要するに、その時点で通用している"正義"による裁きはそう時を待たずして下されることが殆どなのですけれども、その裁きの結果による"償い"はずっと多くの時間を必要とする、ということです。そしてその期間が長ければ長いほど、その途中で裁きを下す根拠となる正義そのものが変わってしまうことがある。これが遡及法を生む土壌になってしまうことがあるわけです。

けれども、これを認めてしまうと、社会生活は非常に不安定なものになります。権力者が、後からあとからいくらでもこじ付けて、利益を貪ることができるようになる。正義に基づいた社会をつくることで、安定を目指していた筈が、逆に不安定化してしまう逆説に陥るわけです。

ですから、それを防ぐためにも、その時その時の正義によって、断罪された者が、なんらかの賠償なり謝罪なり行う"約束"をし、それを忠実に実行することで、罪を贖う。たとえその後、正義が変わって、それが罪ではなくなったとしても、約束そのものは履行する。こうすることで、当時の正義は侵されることなく存在できるようになります。これは同時に、今の正義の存在を担保するものでもあるわけです。

毎日の澤田氏が指摘した「日本は約束、韓国は正義を重視している」というのは、こうした"正義"の不変性に対する認識の違いに拠るものなのかもしれません。ただ、どちらがより世界を安定させるのかという観点からいえば、結論は明らかです。

まぁ、正義を重視するのは結構ですけれども、それが過去のある一点の正義だけを絶対正義としてしまうと、原理主義と変わらなくなってしまう危険については、知っておくべきではないかと思います。

この記事へのコメント

  • 白なまず

    いつものオカルトですが、今回は事が起きてからは取り返しがつかないので、敢えてコメントします。春マケドンの情報なので、要注意です。外れてくれる事を願いますが、もし起きるのであれば、、、仕方がないので、心の何処かで感じ取って対応してください。

    尚、内容は書籍 「日本人が知って変えていくべき 重大な未来」からの引用です。詳細は本で確認してください。また、春マケドンの起きる時期はコメントでオカルトネタで書いていた時期も2015年~2018年くらいまでの事です。

    http://www.hikaruland.co.jp/books/2014/03/16131945.html

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    アカシックレコードを読むことが出来ると言っている著者が 2015年4月12日に東海大地震に起きると言っている。
    マグネチュード9.2くらい

    震源地は 本州沖、伊豆半島の南方のトラフ付近。最も揺れが激しい地域は 静岡県伊東市の海岸線あたり。

    伊東市沖地震の一週間後、東京に直下型のマグネチュード8の余震が起きる。古いビル、老朽化したインフラは崩壊する。

    東京余震の一週間後には、東京沖の海底を震源とする一連の地震が、太平洋方向へ向かう直線上に起きる。

    これらは、異なる断層の影響を受けた物だが、一連の同じ自然現象として起きる。

    今回の最大の脅威は南方の海岸線に達する数回の津波。
    2015年04月06日 13:17
  • 白なまず

    被害が予測されるのは和歌山県新宮市、宮崎県の海岸線、太平洋上の海抜が低い島も被害を受ける。
    津波がハワイ方向に向かって押し寄せる時に甚大な被害を受ける。

    東海エリアの地震はマグネチュード8~10のちょうど真ん中あたりの規模、恐らく9.2くらいだとおもわれる。

    東日本大震災のM9.0、関東大震災のM7.9より今回は大きいですが、いいニュースとして揺れの時間が非常に短い。

    今回の地震後の2~3ヶ月自分がどの様に生活するか備える必要がある。

    地震後2ヶ月後くらいが一番大変な時です。東海、東京は1年くらい影響を受ける。

    残念な事に2016年には再び東北、本州北部沖から北海道にかけて一連の地震が起きる。

    札幌はインフラの損害を受けて、都市機能が失われる。札幌は非常に大きな被害を受ける。

    2017年の初めに大きな地震が朝鮮半島を襲い、北朝鮮、韓国ともに甚大な被害を受ける。

    中国もまた、一連の群発地震に襲われます。この地震により、三峡ダムに亀裂が生じ、決壊し、

    それは結局、北朝鮮まで影響する。24時間くらいで3億人以上亡くなる事になるだろう。

    2018年には富士山が噴火して姿を変える。

    トルコ、スペイン、イタリアでM8.0~8.5の地震に襲われる。南北アメリカの火山爆発が起きる。

    南アメリカはブラジル/ベネズエラ・カルデラ、北米の場所は不明だが、おそらくイエローストーンだと思われる。

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    東京スカイツリーが(2011年3月1日)出来て直後に東日本大震災、これは不動山→高良大社→宇佐八幡→大阪城付近→靖国神社→麻賀多神社→息栖神社、香取神社、鹿島神社(なまずの要石)の結界に東京スカイツリーとNTTドコモ代々木ビルが破綻を起こさせた結果と観ています。これも、悪を使い払い開ける仕組みなので、、、
    2015年04月06日 13:18
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    毎日の支局長は「シンシアリーのブログ」を読むべきだろう.
    朝鮮人は「自分の正義」を主張しているわけで譲り合いは成立しない.
    さすが毎日というべきなのか.

    原理主義が主張する正義にしてもイスラム教典の中の
    自分達に都合の良い部分だけを「正義」としているわけで
    100回話し合っても妥協は成立しない. 朝鮮人とイスラム原理主義が
    いっていることは「私が正しい」ということだけである.

    「私が正しい」と言うもの達に連体が生ずるのはおかしな話で,
    原理主義なるものは小グループの域を越えられるものではないと言う.
    チャンネル桜の討論の中の識者達が言う,
    「原理主義が幅を聞かせるには援助するものがいる筈だ」との
    主張はうなずけるものだ.

    その援助するものは国と言う単位ではないようだ.
    中東の騒動には必ず米国の関与がある筈なのだが,
    ゲーツ元国防長官の回想録を読む限りは米国政府には
    陰謀を企むような力があるとは思えない.

    騒動があることで莫大な利益を上げられる資本グループが
    裏にいるというのが本当のところだろう. 勿論, 資本グループ
    が全て陰謀を企んでいるわけではない.
    平和が続いてこそ設けられる資本グループもあるからで,
    日本が大東亜戦争に誘い込まれるに当たっても
    幾つかの資本グループが各々に戦っていたという事実があるようだ.
    2015年04月06日 14:30
  • opera

    韓国の言う「正義」とは、政治的正統性のことです。
     「衛正斥邪」(日本の尊王攘夷に相当)という朱子学発想に淵源を持つ、歴史的・政治的に独特の考え方ですね。
     具体的には、大韓民国憲法・前文で表明されていますが、以下のブログで、その内容がコンパクトに説明されています。

    ・大韓民国憲法・前文
    http://ameblo.jp/sincerelee/entry-11350561128.html
     その中で、「韓国は韓国という国の歴史の流れを
    ・大韓帝国→併合時代→大韓民国ではなく、
    ・大韓帝国 (3.1運動) →臨時政府→大韓民国として」いると、指摘しています。

     もっとも、実際の歴史に照らすと、
    ・そもそも大韓帝国が成立したのはなぜか
    ・3.1運動は対日独立運動だったのか
    ・臨時政府に実体はあったか …等々、理論的には穴だらけで、歴史的な検証には耐えられない内容です。
     しかし、この架空の歴史観の上に成立しているのが韓国で、年々その傾向は強まっています。また、中国も、抗日戦争勝利という架空の歴史に、共産党支配の正統性を求めざるを得なくなっていますから、中韓の接近は必然かもしれません。

     これに対して、最近の日本は、日本国憲法・前文に始まり、9条に典型的に見られる非現実的・空想的な規定を、現実の国際政治や歴史に対応できるように見直そうとしているのですから、中韓と対立構造になるのはむしろ当然です。

     この点、戦後ファンタジーを維持したい(澤田ソウル支局長を含む)サヨク・反日勢力と中韓の連携も、今後はより巧妙になっていくでしょうね。
    2015年04月06日 17:30

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