韓国に課せられたケリーからの宿題
今日は感想エントリーを極々簡単に…
ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
5月18日、韓国を訪問したケリー国務長官は、朴大統領、尹炳世外相と会談しました。国内の報道では、慰安婦だの歴史問題だのがクローズアップされているようですけれども、どうやらTHAAD配備を含めた北朝鮮への対応がメインだったように感じます。
というのも、ケリー長官は、会談の後、ソウル・龍山の在韓米軍基地を訪問し、米軍将兵らを前に北朝鮮の脅威を指摘した上で「我々は、すべての結果に備えなければならない。これが我々がサードと他のことについて話をする理由だ」と述べたと伝えられています。
まぁ、在韓米軍基地に国務長官が訪れて、防衛について話すというのは、別段不思議でも何でもないと思うのですけれども、このケリー長官の発言に韓国政府が異常に反応しているんですね。
駐韓米国大使館や韓国外交部は「ケリー長官の訪韓中、韓国との協議でサードについて議論していない」などと必死に火消しをしているようですけれども、これは、要するに「隠しておきたい」ということです。
韓国のTHAAD配備については、以前「二股韓国また来て三角」でも少し触れましたけれども、THAAD配備についてはダンマリを決め込んでいます。まぁ、中国様に気を使って自分からTHAADを配備した形にしたくないのだ、という指摘もあります。確かにそうなのかもしれません。
ただそれが世界に通じるかどうかは別の話です。
事実、北朝鮮という驚異がある中で、韓国がアメリカと同盟を結んでいる事を考えると、アメリカがTHAADの配備を求めることは合理的なことであるし、韓国は同盟国として取るべき立場と行動がある筈ですね。
実際、ケリー長官は、尹炳世外相との会談後の記者会見で「最大の憂慮は北朝鮮問題だ。…米韓両国は北朝鮮のあらゆる脅威に対応するためにしっかりと団結している。…米韓同盟はかつてないほど強力だ」と述べています。
まぁ、現実の韓国の言動をみれば、北朝鮮の脅威に対応するために、アメリカと一致協力しているかしていないかは、一目瞭然です。だれがみても、ケリー長官の発言は皮肉にしか聞こえないですね。
それでも、相当な圧力があったのでしょうか、5月末にシンガポールで、日韓防衛相会談を開催することが決まったようです。
そこで何が話されるのかは分かりませんけれども、韓国へのTHAAD配備が決まったか決まってないかで、その内容は大きく変わるものと思われますし、もっと細かいことを詰めるのであれば、THAADの配備地点についても確定しておかなければならないですね。
6月には朴大統領が訪米する予定だと言われていますけれども、その直前に日韓防衛相会談が設定されたということは、要するに、「日韓防衛協力の方針策定、或はアメリカも加えた日米間3ヶ国での防衛体制を決めてからアメリカに来い」ということで、まぁ宿題を出されたというわけです。
5月末というとあと10日もないことを考えると、ユネスコ世界遺産登録で日本の邪魔をしている暇なんかないと思いますね。
この記事へのコメント