韓国は反日を絶対安静にさせられるか
昨日の補足的エントリーを極々簡単に…
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韓国にとって、今回の安倍総理の訪米と先日のアメリカ上下院総会での演説は、相当ショックだったようです。
4月29日、韓国各紙は日米首脳会談について1面で報道し、「過去の敵が"不動の同盟"に」とか「周辺国の力学の変化を直視し、未来志向的に対応する複合的な安保戦略が必要だ」などと、朴政権の外交戦略に疑問を呈する論調が出ていますし、一部には日本との関係改善を急げという意見もあるようです。
ただ、先般のセウォル号転覆事故以降の顛末もそうなのですけれども、どうも彼の国は、思ったとおりにいかなくなる、或は、他国のせいに出来なくなると、途端に内輪揉めを始める傾向があるようにも思えます。
そもそもでいえば、朴大統領の反日政策を圧倒的支持していたのは韓国国民だったのですから、"民主主義"国家である以上、その最終的な責任は韓国国民自身にあります。
確かに、犯人捜しをして、誰かを悪者にすることで、責任を被せてしまうやり方は、ある意味"楽"ですし、その時々の問題を御破算にしてしまう効果もあるのですけれども、そうなってしまった根本原因を取り除かない限り、同じ問題を繰り返すことになります。
仮に、韓国の外交戦略が失敗したのは全て朴大統領のせいだと、責任を擦り付けた場合、朴大統領が採れる選択肢は、辞任か方針の大転換の2つしかありません。
韓国が制度として大統領の辞任を許しているかは知りませんけれども、たとえば、後者の"方針の大転換"といっても、"反日"を"親日"にするぐらいの大転換なら兎も角、"反日"をキープしたまま、日本との関係改善をするというのは相当難しい。
なぜなら、国内と日本とでは別々の顔をしなければならないからです。国内向けには"反日"を装い、日本には謝罪要求を止め、"親日"とはいかずとも"中立"くらいにはしなければなりません。法的には、日韓基本条約で完全解決し、慰安婦問題についても、これまで何度も謝罪し続けてきた。これ以上は鼻血もでない、少なくとも日本はそういう認識でいます。
そこへ、今回の安倍総理の訪米とあの上下院演説ですから、日本政府も方針をかっちりと決めている。そして、アメリカもそれを受け入れた、という構図が成立しました。ですから、ここから日本の謝罪なり保障なりを引き出すことは殆ど無理でしょうね。
となると、やはり韓国は、少なくとも、日本、および中国を除く世界に対しては、反日行動を抑えるしか手がありません。
果たして、韓国国民にそれが受け入れられるのか。
はっきりいって、筆者は悲観的です。あれ程、告げ口外交を世界中で展開していた朴大統領がいきなりそれを止めると、世界は日本との関係改善に乗り出したとみるでしょうけれども、国内は朴槿恵大統領は、"親日"に転向した、と叩く可能性が高いと思います。
まぁ、元々、反日しながら、日本と関係改善するというロジック自体に無理があるのですから、どうしようもありません。唯一、逃げ道として考えられるのは、気持ちは"反日"だけれども、国益のために、日本とうまく付き合い、利用しろという"用日論"なのですけれども、最早それも難しいでしょうね。
"用日論"については、昨年1月、「韓国の用日論と普通の外交」で述べましたけれども、"用日"が成立するためには、強請り・タカリ以外では、日本にとって何らかのメリット、すなわち「取引」ができるモノがなければなりません。
では、実際、今の韓国が日本と取引できる材料を何か持っているかというと、余りというか殆どありません。まぁ、強いて上げるとすれば、THAADの配備や、日本の集団的自衛権を認めるといった、安全保障の面だと思います。
けれども、これは、例えば、自衛隊の国内受け入れといった話にもなりますから、国内だけ"反日"の顔をしたくても出来ないことになります。
つまり、韓国にとって"用日"は、そのまま"親日"に繋がる可能性が高いというわけですね。その意味では、韓国メディアが言い出した"未来志向的に対応する複合的な安保戦略"というのは、言葉は格好良く聞こえますけれども、実際にやろうとすると、自らの"反日"と対峙しなくてはならなくなるのではないかと思います。
いよいよ、韓国も進退窮まりました。
この記事へのコメント
almanos
ちび・むぎ・みみ・はな
社会科の生きた教材として使うと日本人は成長すると思う.
しかし, 面白がってばかりも居れないのが半島の地政学上の理由.
南朝鮮が立ち行く様に影の手助けを行なわざるを得ないだろう.
さもなくば, 日支戦争が起きることも考えなければならない.
本来なら, 半島南部は日本がきっちりと握っておくべきだったのだ.
共産主義の謀略に乗せられた米国の失敗のつけはまだ払い終って
いないのではないかと思う.
ロシアのクリミアに, 日本の任那.
とすれば, 日本は仁徳天皇の頃から朝鮮経営に苦労していたのだし,
それが宿命でもあるのだろう.
白なまず