我々は韓国をまったく信じていない
今日も雑談エントリーを極々簡単に…。
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昨日のエントリーで述べた日米豪の協力関係強化とは対照的に、日米韓の協力は上手くいっていません。その原因の渦中にあるのは、いわずとしれた韓国です。
昨日のエントリーでも少し触れましたけれども、韓国軍の佐官が中国に機密情報を漏らしたとして、7月10日、韓国軍検察から軍事機密保護法違反と軍刑法違反の容疑で拘束起訴されました。
起訴された佐官は、国軍機務司令部所属の海軍少領(少佐相当)で、2010年、委託教育生として中国に留学していた際、海軍艦艇関連の3級機密資料及び、軍関係資料26件をSDカードに保存して、第三者を介して電話またはメールで、中国情報機関の関係者と見られる中国人男性との接触日時と場所を決め、機密情報を渡していたようです。そしてその見返りとして、金銭や接待を受けていたとされています。
起訴された佐官の所属する国軍機務司令部は軍事機密の保護や流出防止、スパイの摘発などを担当する部門で、特に防衛産業分野では保安監査はもちろん点検・教育・コンサルティング業務まで担当しています。
そんな機密防止の本家本元自ら、機密を漏らしているのですからお話になりません。しかも、機務司令部の不祥事はこれだけではないのですね。
6月には、武器販売業者らに軍事機密を渡し裏金を受け取った罪で、機務司令部の職員2人が実刑判決を受けていますし、4月にも複数の事務職員が内部文書を兵器仲介企業に渡して逮捕されています。
「機務」とは、「表に出ないように秘密を守らなければならない重要なこと」という意味だそうなのですけれども、こんな体たらくでは、到底秘密を守っているとはいえません。この分では、これ以外でも情報が漏れていることも十分考えられますし、その中には自衛隊の機密も含まれている可能性も否定できません。
アメリカ国防総省の関係者は、日本のジャーナリストの取材に対して「韓国が日米両国を裏切っているとしか思えない。われわれは韓国をまったく信じていない」と述べたそうですから、その激怒振りが分かろうというものです。
これら不祥事を受け、趙顯千(チョ・ヒョンチョン)機務司令官は、「機密流出を防止し、防諜業務を主要任務とする司令部で、このような事件が発生したことについて、機務司令官として惨憺たる思いで、申し訳ない気持ちを禁じ得ない。…国民の皆さんに失望とご心配をおかけし、心からのお詫びを申し上げる」と謝罪し、再発防止対策として、「期限付きで外部の関係者が参加した特別職務観察チームを編成し、年末まで機務司令部の全部隊を対象に職務観察を実施する計画だ。…倫理綱領を改正し、必ずやらねばならない業務としてはならないことを規定に明示し、一度でも違反する際は元の所属部隊に復帰させるなど強力な人事措置を取る」と発表しています。
ただ、これは素人考えなのかもしれませんけれども、違反者を元の所属部隊に復帰させても、機密情報を抜き出して隠し持たれてしまっていたら、またそこから情報が漏れるような気がしますし、第三者機関による職務査察にしても、普通に見回りして抜き打ち質問する程度では、その場で嘘をつかれたらそれまでです。
なにやらMERSウイルス感染者を探すような困難さに似たものを感じてしまうのですけれども、MERSウイルスは検査すれば判定できるのに対して、こちらは、身体検査から何から何までやらなければ分からないかもしれないことを考えるとこちらのほうが更に困難であるようにも思います。
ですからMERSに対する対応と顛末から類推して、それで機密流出が止まるとは言い切れないと思いますね。
「真に恐ろしいのは有能な敵ではなく無能な味方である」とは、有名なナポレオンの言葉だったかと思いますけれども、"味方のフリをして裏では裏切る味方"もやはり恐れるべき存在だと思います。
それを考えると現時点では、表向き日米韓の協力体制強化とかなんとか言っていたとしても、やはり、いつでも離脱可能な半身の構えをとって、被害を最小限に抑えることも考えておくべきだと思いますね。
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almanos