南北電撃合意のあと

 
今日も感想エントリーを極々簡単に…
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8月25日、北朝鮮と韓国は板門店での高官協議で、合意に達し、軍事衝突を回避しました。

合意内容は6項目で「地雷により韓国軍に被害が出たことに対する北朝鮮の遺憾表明」、「南北関係改善のための当局者会談をソウルか平壌で早期に開催する」、「韓国は、25日正午に全11ヶ所の政治宣伝放送を中断する」「同時に北朝鮮は準戦時状態を解除する」「9月初めに南北離散家族再会に向けた南北赤十字実務者協議を開催する」「多様な分野での民間交流を活性化する」の6項目。

この6項目の合意についてどう捉えるかについてですけれども、産経新聞が「北朝鮮が自らの行為に『遺憾』を表明したのは2002年の黄海での銃撃戦以来で、極めて異例のこと」と韓国の優勢だったと評価していますけれども、関西学院大学の平岩俊司教授は、「北朝鮮は『遺憾』を表明したが自分たちの責任を認めたわけではない。一方、韓国側はそれを謝罪と受け止めるという玉虫色の決着だったので、南北ともに失ったものはないと引き分けの判定をしていますね。

けれども、大事なのは、どっちが勝ったか負けたかではなくて、合意の内容がどういうものであり、それがきちんと履行されるか、そして、その結果どうなっていくかということです。今回の6つの合意項目をみると、その内の4項目が軍事衝突を回避するためのもので、「南北関係改善のための当局者会談をソウルか平壌で早期に開催する」と「多様な分野での民間交流を活性化する」の2項目が今後の為の合意事項です。

要するに、「交流を活発にして、話し合おう」ということですね。まぁ、これ自体は"ドンパチ"をやるなんかよりも、ずっとマトモだとは思いますけれども、この手の話し合いはこれまで何度もやっては消えてきましたからね。これで全てが片付くのなら、半島はとっくの昔に統一されている筈ですね。

ですから、余りにこれに期待するのは却って危険だと思いますし、また、これまで筆者が述べてたように、金正恩が相手の裏をかくタイプであれば、皆が忘れかけていたタイミングでドカンとやってくるかもしれない。1週間くらいは警戒を怠らないほうがよいと思いますね。

今回の北朝鮮の行動について世間では、「またチャーハンか」などと、揶揄する声もありますけれども、この北朝鮮の瀬戸際外交について、地政学者の奥山真司氏は、韓国の大学で南北問題を研究している西洋人の教授が、金正恩は危機を盛り上げてから一気に手を引くような、いわゆる「瀬戸際外交」をまだやり慣れていないと紹介しています。

これが本当だとすると、下手をすると、今回、もっと酷くなっていた可能性もあったわけです。意外と危機一髪だったかもしれません。

…更に書きたいことがあったのですけれども、力尽きました。今日はこの辺で…

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    この地雷の件は非常に怪しい.
    本当に北側の地雷だったとすれば, 警備区域に地雷を置かれる位に
    南側の監視体制が緩んでいると言うことである.
    これが会談が玉虫色に終った理由だろう.
    北側が置かなかったとすれば, これが最もありそうな気がするが,
    南側に工作員が紛れ込んでいると言うこと. しかし, 今の半島情勢を
    考えると, 何処の工作員であるかと言う根本問題も起きる.

    いずれにしても, 地雷は南朝鮮軍の信頼性に大きな疑問符をつけた.
    2015年08月26日 13:04
  • A Buddhist

    姦国による
    米軍を引き止めたいがための自作自演では?
    2015年08月27日 10:05

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