韓国が自分の歴史認識を矯正する日はくるか
昨日の続きを極々簡単に…
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韓国国会で日本のある漫画が話題になっているようです。
これは、韓国の新しい政治民主連合ウォン・ヒェヨン議員が、日本で販売されている嫌韓漫画を調べた結果「日之丸街宣女子」や「テコンダー朴」は売り上げを伸ばしていることを取り上げ「日本の嫌韓現象は単純な街頭デモを越えて、徐々に漫画などのコンテンツに進化しているのに、私たちの外交部は実態さえまともに把握できていない。…さらに巧妙になっていく日本の嫌韓感情に対する対策が急がれる」と指摘した上で、外交部国政監査で、ユン・ビョンセ長官に、「その漫画の報告を受けたことがあるのか」と迫ったそうです。
「日之丸街宣女子」は、雑誌「ジャパニズム」に連載中の作品で、最近、単行本として刊行されたのですけれども、一部から罵倒に近い批判を浴びたことで逆に人気に火がついたとも言われています。
そして「テコンダー朴」は、雑誌「スレッド」(2007年7月30日創刊、同年9月休刊)に連載されていた風刺漫画で、今年、青林堂から単行本化され一部で話題となっている作品です。
筆者はどちらも読んでいないので、コメントは差し引かせさせていただきますけれども、韓国は「『日之丸街宣女子』は、韓国政府が慰安婦問題についてすでに補償を受けているにも関わらず、まだお金を受け取るための手段としていると歪曲していて、『テコンダー朴』は、独島は日本の領土と主張する一方で、軍国主義的な描写を常としている」と主張しています。
日本人から見れば、慰安婦も竹島も「事実」じゃないかと思うのですけれども、彼の国ではそれは、「歪曲」になる。要するに、歴史認識が全然違っているわけです。
その原因の一端は、やはり教育にあると思うんですね。
例えば、こちらでは、韓国の歴史教科書を読んだ感想について書き込んでいるのですけれども、137ページある中で、その3分の2が日本に関することが記載されているんだそうです。そのくせ、朝鮮戦争に関する記述がたった2ページしかない。
日本の事ばかり教えていて、今の半島分断の原因となった朝鮮戦争をたった2ページとは、正直、随分と偏った記述だと言わざるを得ません。
こちらの「News US」殿の記事では、ある人(おそらく日本人)が韓国人と歴史について話したのですけれど、全然かみ合わず「国連軍が日本を朝鮮半島から追い出した戦いを韓国戦争(朝鮮戦争)と認識してる節があるのよねぇ」とのコメントを紹介しています。
確かに、朝鮮戦争を2ページしか教えず、100ページ超が日本の事ばかりなのであれば、そう考えてもおかしくないのかもしれません。
また、こちらの「韓国の歴史教科書を読む」というサイトでは、韓国教科書の反日記述についての検証をしているのですけれども、清やロシアが朝鮮に進出しても、それは「拡大」あるいは「浸透」と記述されるのに対して、日本のそれは「侵略」となっているそうです。
韓国が反日であることはいつものことなので、驚きもしませんけれども、教科書にそう記述されているということは、少なくとも何年かはそのように教育されるわけですから、意識するしないに関わらず、反日の土壌が形成されるというわけです。
まぁ、それでも、その教育が韓国国内でとどまっているうちは、まだ矯正の余地があります。なぜなら、他国にはその国の視点からの歴史教育があり、それに触れることで、自身の歴史観を見つめなおす機会が与えられるからです。
例えば、こちらで、在米韓国人女性研究者クリスティン・リー氏の告白が紹介されていますけれども、こういうことが起こるわけですね。
ただ、問題なのは、その修正された歴史認識を韓国本国にフィードバックすることが非常に困難なことです。先に取り上げたクリスティン・リー氏は、1997年に"日本の植民地主義は、朝鮮半島への近代化の導入に決定的な役割を果たした"とする『The Doomed Empire : Japan in Colonial Korea 』(滅亡の帝国:日本の朝鮮半島支配)を、イギリスで出版していますけれども、リー氏はこの本を韓国で出版するのは、まず不可能であり、『親日派』と非難され、韓国で生活出来なくなるかもしれないと述べています。それ程、自身の歴史認識以外のものは許容しない。苛烈に過ぎる同調圧力があるわけです。
時折、韓国でも日韓併合時代の真実を話す、大学教授などがいますけれども、例えば、チェ・キホ伽耶大学客員教授は、「事実」を話すには殺される覚悟が必要だ、とまでいっているんですね。それ程の圧力があるということです。
まぁ、韓国国内でこのような思想弾圧めいたことをやるのは勝手かもしれませんけれども、更に問題なのは、それを他国にまで強要することです。自分に都合の悪い事は、自国であろうと、他国であろうと攻撃して封殺しようとする。
けれども、強制力が効く自国内なら兎も角、他国でそれをやるには流石に限界があります。ある程度はロビー活動でなんとかなるとしても、それがその国の権益を侵すレベルにまでなると、反発や拒絶を受けるようになります。
慰安婦問題にしても、日本の慰安婦問題に止まっている内は韓国の言い分に耳を傾けていたアメリカも、在韓米軍慰安婦問題がクローズアップされるようになってから態度を変えてきましたし、オーストラリアのストラスフィールド市の慰安婦像設置問題でも地域共同体に悪影響が及ぶとの認識が広がり、拒絶されました。
要するに、プロパガンダやロビー活動は、第三国の意見を自国に有利になるようにするものですけれども、それが相手国の不利益になるのであれば、効果は見込めないということです。
これまで韓国は反日をすることで、自国の利益としてきました。けれども、それが世界の利益になるかどうかはまた別の話です。
それを見極められるかどうかは、やはり、自身の歴史教育を含めて物事を客観的にみれるかどうかに掛かっていると思いますね。
この記事へのコメント
野蛮人
主に北賛美の面・朝鮮戦争に関する記述の少なさと出鱈目が韓国内でも問題
視された。当時の韓国内での調査でも朝鮮戦争に関する無知と出鱈目が蔓延
してる事が明白になってたほど。
「歴史講義」が大好きだったノムヒョン政権は当然偏向を加速させ、その反
動で李明博・朴クネは「教科書の正常化」を公約したがどっちも失敗。明博
政権下では国民の支持があったにもかかわらず結局反日に阿る事を選び、竹
島を反日の象徴として扇動してた事から正常化どころか竹島絡みで李承晩の
美化を加速させた。クネは明らかに自分と父親をあれこれ言われるのが気に
喰わないという個人的動機が丸出しでそこをアッサリ見抜かれ、親北派から
の「民族の歴史を日本に売り渡す親日派」とレッテル貼りされると、過度の
反日依存なだけに半年もせず事実上の屈服。
修正しようにもそれを決断できる人間も、それを強固な意志で実行できる政
治家も、事実を発言できる学者も、それを冷静に報じる報道も、それを理解
し教える事が出来る教師もいないので、永遠に無理でしょう。
おじさん
抗日パルチザンとして日本の実力部隊と曲がりなりにも銃火を交えたという事実を持っている北朝鮮のほうがまだ望みがあると言うものです。