更に更に昨日のつづきです。
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9月8日付の中央日報は、先日、中国がカイロ宣言の主役を、蒋介石ではなく毛沢東にすり替えたことについて、これまで「抗日」に焦点が合わされていたのが、今年は「反ファシスト」戦争に対する中国の貢献を強調するように重心を移したとの記事を掲載しました。
次に該当部分を引用します。
その中で当局の公式出版物を通じて知ることができるのは、中国が抗日戦争史を新たに解釈し始めたという点だ。「戦勝工程」と名づけるほどのプロジェクトだ。筆者が見るに、今までは「抗日」に焦点が合わされていたとすれば、今年には「反ファシスト」戦争に対する中国の貢献を強調する側に重心を移した。このように、抗日から反ファシズムにシフトチェンジしたというんですね。そして、特に示唆的だと思うのは、「人類をファシズムから救った第2次世界大戦の主役の地位を分かち合おうと、中国が米国中心の西側に宣言した」という部分です。
最近登場の頻度がどんどん高まっている「東方主戦場」という概念はその実例だ。西側主戦場であるヨーロッパ大陸と同じように中国大陸は反ファシスト戦争の主な舞台だったということだ。抗日戦争記念館には「中国は14年間、反ファシスト戦争を行った」として米国(3年9カ月)、ソ連(4年2カ月)と比較するグラフが新しくかかった。
「31年の9・18事件で始まった中国東北地方での局地抗戦が、反ファシスト戦争の序幕を開けた」という解釈に従ったものだ。
…中国共産党の領導のもと戦った中国人民こそが、第2次世界大戦で最も激しく戦って輝かしい戦果を上げて決定的に勝利に寄与した主役だということだ。…人類をファシズムの足かせから救った第2次世界大戦の主役という名誉を、さらには世界史の主役という地位を分かち合おうと、中国が米国中心の西側に向けて声を出し始めたという点だ。
習近平主席は、アメリカの要人と会談する度に"太平洋二分割論"を口にするといわれていますけれども、中華帝国を樹立して、世界を二分しようと目論んでいるとしたら、この、「中国は反ファシズムの主役だ論」もその下準備である可能性があると思いますね。つまり、世界の半分を手にする大義名分を作ろうとしているということです。捏造してでもです。
そう考えると、先の抗日式典に参加した国々、とくに首脳クラスが参加した国ですね。かれらは、世界を二分する中華帝国の味方としてカウントしている可能性があると思いますし、式典の様子をみた世界は、西側諸国対中国を強く意識したかもしれません。
仮に、中国の誘いに惹かれてやってきた国が、中華帝国の味方或は属国だと、習近平主席が勘定しているとするならば、AIIBに参加表明した国々もその範疇に入るかもしれません。
その意味では、反ファシズムという"政治理念"とAIIBという"経済"の二本立てによって、世界を二つに割って、その片方を我が物とする。
いよいよ"中華竜王"はその野望を剥き出しにして隠さなくなった、と捉えるべきではないかと思いますね。
この記事へのコメント
almanos
白なまず