南京大虐殺関連資料のユネスコ記憶遺産登録について

 
今日はこの話題の感想エントリーを極々簡単に…

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10月10日、ユネスコが中国が申請していた旧日本軍による"南京大虐殺"に関する資料について、世界記憶遺産に登録したと発表しました。

中国が申請した、南京大虐殺関連資料は、日本の指導者や軍の戦争犯罪を裁いた東京裁判と南京軍事法廷の記録や、旧日本軍が撮影したという虐殺関連の写真、アメリカ宣教師が事件の模様を撮影したフィルムなどとのことですけれども、日本政府は「ユネスコの場を政治的に利用している」とし、中国に申請の取り下げを求めたのですけれども、中国はこれを拒否していました。

今回の登録で、中国はこれを対日歴史カードとして使ってくることは、まず間違いないですね。日本政府は、今回の登録を受けて、ユネスコの分担金拠出などの一時凍結を検討する構えのようですけれども、やるなら躊躇せずさっとやったほうがいい。その方が日本が本気で怒っていることが伝わるからです。ただし、そうするのであれば、その後のこともちゃんと準備しておく必要があります。

記憶遺産とは、ユネスコが主催する事業の一つで、危機に瀕した古文書や書物やなどの歴史的記録物を最新のデジタル技術を駆使して保全し、研究者や一般人に広く公開することを目的としたものです。

けれども、いわゆる"南京大虐殺"は、未だ論争が続いている案件です。中国側は犠牲者数を「30万人」と主張する一方で、日本側には諸説あり対立が続いています。なにせ、"大虐殺"をしたのに人口が増えていますからね

そんな案件を、ユネスコは世界記録遺産に登録しました。

ですから、日本政府は、ユネスコの調査能力に疑義を呈して、中国の提示した資料の矛盾点を徹底的に指摘して、世界の目の前で明らかにすべきですね。

何でも、記憶遺産の審査基準では、資料の保全や管理の必要性だけが検討対象で、歴史的に正しいかどうかは関係ないそうです。であるならば、日本は通州事件や、南京入城直後に、南京市民が日本軍を喜んで迎え入れたことや、中国負傷兵を看護する日本の衛生兵などの写真資料等を記憶遺産申請するということも考えるべきだと思いますね。

特に、南京市民が、日本軍を歓迎していたという証拠資料は、中国側の資料とは真っ向対立する筈です。歴史的に正しいかどうかが判断対象にならないというのなら、中国側の資料だけを登録して、日本側の資料を登録しないというのはダブルスタンダードになります。そこを突いてやればいい。

つまり、中国の"南京大虐殺"資料の矛盾と指摘するとともに、それを示すことにもなる日本側の資料を出して、「"南京大虐殺"などあったのかどうか論争が続いている案件なのだ。このように対立する資料があるにも関わらず、一方的に中国側の資料だけを記録遺産登録するユネスコの調査能力には問題があるし、それを改革しないユネスコに払う分担金などない」と、まぁこういうロジックですね。

分担金を凍結する以上、大義名分を掲げて、腹を据えて徹底的に戦うことが大事ですね。

今回の問題で、中国に一本取られたことは間違いありません。けれども、反撃できない案件ではないのですから、きちんと対処すべきですし、日本人は中国の"先制情報攻撃"を受けたのだと自覚しないといけないと思いますね。認識を改める必要がある。

ただ、今回の問題で、あえてよい面を上げるとすれば、国連といい、ユネスコといい、国際組織は中立でも正義でもないという"現実"を日本人が認識する機会になったということです。

世界の現実を知らずに生きていけた"平和ボケ"が、とうとう実害を及ぼすようになった。まぁ、そういうことですね。

戦争は実弾だけが戦争ではありません。プロパガンダも十分戦争の一種です。その意味では、日本は最早戦時下にある。ゆえにこそ、国民を護る政治家を選び、攻撃を撥ね退ける政府を支持する。当たり前のことですね。そのためには、最期に国を護るのは国民の意識であり、意思であることを忘れてはいけないと思いますね。

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    これはユネスコの問題と言うよりは,

    中華人民共和国(中共)に安全保障常任理事国の資格がないということ.
    中共は中華民国の正当性を受け継いでいると言うが,
    中共は日本軍に勝利したことはなく, 中華民国も厳然と存在している.
    日本としてはユネスコと中共に抗議するとともに
    合わせて中共の安全保障常任理事国の資格を問題とすべきだ.
    それには中華民国を受け継いだ台湾の国連加盟から始めるべきだ.
    2015年10月12日 22:22
  • ddzggcd

    良いアイデアですね。
     追加で、例えば1880年代から日本は尖閣諸島が無主地であることを確認し、民間の実業家古賀辰四郎に無償貸与したり、その後日本人が住み着いていたこと等の資料も申請したらどうでしょうか。
     近代日本の“離島開発資料”なんていう形で“中立的”に出したら良いんじゃないですか。
     竹島なんかも、それが出来ますよね。
     撃てる弾は、この際遠慮無く撃ったら良いと思うのですよ。
     何しろこちらには“実弾”が山ほどあるのですから。
    2015年10月12日 22:45
  • 名無し

    中国政府は、ユネスコに南京虐殺登録日本の批判発言脅迫と報道。日本はユネスコを脅迫しているのでは有りません、公正な調査をし真実なら登録されても反論しません、それが日本人です!しかし30万人虐殺はあり得ません、虐殺は数では無いと思いますが南京の人口は25万人位ですどうすれば30万人殺せるのか教えて欲しい核爆弾でも落とせばありえるかも知れません、でも南京の人口が増えている矛盾が有ります。歴史は双方お互いに調査すべきでです一途独裁政治の共産党の一方的な言うなりに登録したユネスコに問題があるのです。中立な立場で調査しないとユネスコの価値が有りません日本政府は徹底的に調べあげ国際的に問題提議をする義務があります。此は日本国民にたいし必ず真実を証明してください
    2015年10月13日 17:07

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