主命とあらば歴史を取り戻せ

 
今日はこの話題を極々簡単に…

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ここ最近、「刀剣女子」がブームなのだそうです。

「刀剣女子」とはその名のとおり、日本刀にハマる女性のことで、もうすっかり認知された感のある歴史好きの女性、通常「歴女」の刀版ですね。

彼女らは、全国各地の美術館で名刀や古刀の展示があると足を運び、会場が多くの女性でごった返すほどなのだそうです。何やら、人気アニメの舞台を探訪する"聖地巡礼"に通ずるものを感じますね。

「刀剣女子」ブームはそれだけではありません。実際の刀剣に興味を持ち、"聖地巡礼"のみならず、刀剣関連の本の売り上げどころか、模造刀まで売れているそうです。

そういえば、筆者も、本屋で刀剣カタログを熱心に読む若い女性をみたことがあるのですけれども、もしかしたら、彼女も「刀剣女子」だったのかもしれません。

なぜ、「刀剣女子」ブームが起こっているのかというと、あるゲームが火付け役となりました。その名も『刀剣乱舞』。

『刀剣乱舞』はネットオンラインの刀剣育成シミュレーションゲームなのですけれども、古今の名刀が擬人化され、プレイヤーが主となり刀たちを育成、強化するというもの。その擬人化された刀はイケメン揃いで、それがまた人気の一つともなっているようですね。既に100万人以上の「審神者」がプレイしているそうです。

"モノ"を擬人化してゲームにするという意味では、「艦これ」もそうなのですけれども、「艦これ」が、艦船を美少女に擬人化した、いわば男性向けだとするならば、こちらの『刀剣乱舞』は刀を美少年に擬人化した女性向けのゲームといっていいかもしれません。



筆者も、ものは試しと少しばかり『刀剣乱舞』をプレイしてみたのですけれども、やはりゲームシステムは「艦これ」とよく似ています。部隊編成が最大で六人一組であるところとか、マップの構成、陣立ての選択や遠征など、細かいところは多少違っていますけれども、根本のシステムは殆ど同じといっていいと思いますね。おそらく、「艦これ」のシステムをベースにして、作ったのではないかと思われます。

まぁ、「艦これ」もそうなのですけれども、『刀剣乱舞』も実在の刀を擬人化していますから、当然それに纏わる逸話も数多く残されています。

以前「クールジャパンは物語から生まれる」のエントリーで、「物語」のあるところに人は集まる、と述べたことがありますけれども、刀剣に纏わる史実が『刀剣乱舞』に付加価値を与え、人気に繋がっている面もあると思うんですね。

尤も、『刀剣乱舞』のシナリオ・設定を手掛けた芝村裕吏氏によると、ゲームに登場させる刀剣は、当初、整備の記録や史実に残っているもののみで進めていたところ、最終的には架空の剣も入れることにしたのだそうです。その理由として芝村氏は「『刀剣乱舞』は刀というよりも日本そのものを扱っているのです。日本という国が持つイメージに寄りそうには、架空の剣も入れなければならなかった」とコメントしています。

その意味では、『刀剣乱舞』はガチガチの歴史コンテンツゲームというよりは、日本の国というイメージそのものに陽を当てることを期待して作られてゲームなのかもしれません。



『刀剣乱舞』に出てくる敵は、過去へ干渉し歴史改変を目論む「歴史修正主義者」であり、刀剣を擬人化した「刀剣男士」がそれを討伐するという設定になっています。

ここ数年、ゲームや映画などで、時間物、時間ループ物が流行っていますけれども、歴史改変を目論む「歴史修正主義者」を敵とする設定は、今の日本を取り巻く世界情勢を少し示唆しているような気がしないでもありません。

昨日のエントリーで、中国による南京虐殺の資料を世界記憶遺産に登録したことを取り上げましたけれども、もしも、中国が南京虐殺などなかったと知っていながら、それをやっていたとしたら、彼らこそが「歴史修正主義者」になりますからね。

歴史改変を食い止め、歴史を取り戻すこと。今の日本に一番求められているような気がします。けれども、現状を見る限り、それは簡単なことではありません。

けれども、かくあるべしと願うなら、日本人は、今後、どのような苦難や敵が現れても、それらを丸ごと"圧切って"しまうだけ覚悟がいるのではないかと思いますね。

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この記事へのコメント

  • 白なまず

    刀剣に興味が向くとは怖いもの知らずですね、、、平和です。血をすった因縁のある刀剣は大変怖い物です。以前竹馬の友が取り憑かれた時の話をしてくれましたが、最終的にはお寺で供養して預かってもらっているようです。自宅の箪笥に何本も有り、その刀達が友人を苦しめていた。彼の家は藩の家老で曰くつきの刀を預かっていて、捨てるわけにもいかず、大変だった様です。
    2015年10月13日 01:11

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