今日はこの話題を極々簡単に…

10月15日、在米ベトナム人の団体がワシントンで記者会見し、ベトナム戦争当時、韓国軍兵士から性的暴行を行ったことについて訪米中の朴槿恵大統領に謝罪を求めました。
記者会見を行った団体の事務局長であるシンディー・グエン(Cyndi Nguyen)氏は「数千人のベトナムの女性が韓国軍の体系的な性暴力に苦しんできたが、韓国の朴槿恵大統領は父・朴正熙大統領が送った軍の犯罪について謝罪していない」と指摘し、ビデオ通話でベトナムにいる被害者と中継をつないで、韓国軍による被害事実の証言を伝えました。
証言では、「薪を集めていたときに兵士に襲われた。その後妊娠し1970年に出産した。働くこともできず、子供に教育を受けさせることもできなかった」とか、「家族でお茶やバナナなどを売る店を営んでいた。韓国兵士が来て母親が暴行され妊娠し、1969年に男の子を産んだ。その後、私も暴行を受け1971年に息子を出産した」と述べていますけれども、出産した子供たちは、いわゆる「ライダイハン」のことではないかと思われます。
ライダイハンについては、以前「特殊慰安隊とライダイハン」のエントリーで述べていますから、繰り返しませんけれども、とうとうアメリカで公になりましたね。
記者会見では、被害者を支援しているノーム・コールマン前上院議員が、画像インタビューで出演し、「日本政府に慰安婦に関して謝罪を求めるなら、韓国もベトナム戦争での性暴行に対して謝罪すべきだ」と述べ、被害者の数を「数千人」と見積もった上で生存しているのは「約800人」だと説明しています。
これらは明らかに朴大統領の訪米を狙ってのことですけれども、その効果は抜群でした。
4月8日のエントリー「ネルソン・レポートが指摘する韓国のダブルスタンダード」で取り上げましたけれども、ベトナム戦争当時、韓国軍の虐殺に遭い、かろうじて生き延びた2人のベトナム人が、韓国を訪れた際に、韓国のベトナム戦参戦軍人団体から妨害を受けています。
動揺に、この会見が、韓国国内であれば、黙殺あるいは妨害できたのかもしれませんけれども、アメリカでの会見ですからね。妨害もできませんでしたし、黙殺云々の前に世界中に知られてしまいました。
こちらでは、この会見に対する海外の反応をアップしていますけれども、韓国が日本に謝罪しろというくせに、ベトナムには謝罪しない、ダブスタに批判が集中しているようです。
更に、韓国には、ライダイハンだけでなく、洋行主もありますしね。それもアメリカで取り上げられたら、そのインパクトはライダイハンの比ではないでしょうね。
今回の訴えで泡を食ったのか、韓国マスコミは右往左往しているようですけれども、ある新聞は、ベトナム人団体の裏には日本政府がいて、糸で操っているのだなどと、また日本のせいにしているのもあるようです。
その新聞は「日本が慰安婦問題を覆い隠そうと、朴大統領訪米に合わせて我が国の気まずい過去を取り上げたのならば、幼稚なことこの上ない」と述べていますけれども、確か安倍総理が5月に訪米した折に、韓国の元慰安婦らがデモをやっていました。こちらは"幼稚"ではないのでしょうか。
ダブスタもやり過ぎるといつか破綻します。それは特に、他国の国益や利権を侵すようになれば顕著になります。国益を守るためには、手の平なんてあっさりと返すのが普通だからです。
やはり韓国は反日をやり過ぎたと思います。まぁ、今更軌道修正なんてできないのかもしれませんけれども、それは身から出た錆。その"業"は自ら受け取っていただくしかないと思いますね。
この記事へのコメント
白なまず
【画像】「南京大虐殺」を決めたユネスコ事務局長のボコバは抗日パレードに参加してた
http://hosyusokuhou.jp/archives/45704708.html