今日も極々極簡単な感想エントリーです。

9月15日より国連総会で、各国首脳が演説をしている様子がちらちらと報じられています。あまり演説をきちんと聞いたわけではありませんけれども、報道を見る限りでは、各国が、よく言えば国益、悪くいえば自分に都合のよい事を主張していて、少しバラバラな印象を受けました。
アメリカのオバマ大統領は、キューバとの国交回復など強調し、ISIS対策で各国の結束を呼び掛けると共に、シリアのアサド大統領支持を表明しているロシアとイランを批判しました。
これに対して、ロシアのプーチン大統領は、同じくISISの打倒を目指した「幅広い対テロ連合」の創設を呼び掛けた上で、シリアのアサド(Bashar al-Assad)シリア現大統領を支持しなければ壊滅的な過失を犯すことになると訴え、昨今の中東の混乱はアメリカがイラクとリビアに軍事介入を行ったからだと反論しています。
そして、ロシアによる最初の空爆が、御丁寧にもアメリカがバックアップするシリア反政府勢力が支配しているシリア北東部のホムス県です。そして返す刀でISISにも空爆を掛けています。
要するに、シリア反政府勢力を壊滅させない限り、テロは終わらないということです。
同時にこれは、プーチン大統領によるアメリカへのメッセージでもありますね。つまり、「シリアの反政府勢力を支援すれば、ISISが台頭するだけなのに、アメリカがシリアの反政府勢力への支援を止めないのはどういうことだ」ということです。まぁ、アメリカの痛いところをついているわけですね。
このようにアメリカとロシアが対立姿勢を見せる中、中国の習近平主席は、第二次世界大戦に言及し「当時の世代は反ファシスト戦争で勝利した」と戦勝国史観を滔々と述べました。次いでにいえば、韓国のパク大統領は、またまた慰安婦問題の早期解決を訴え、日本の安保法制に警戒感を隠しませんでした。
そして、日本の安倍総理は、シリア難民を資金援助するけれども、受け入れはしないとし、更に国連常任理事国になる準備ができている、と意欲を見せました。
まぁ、それぞれの国が自国の国益を第一に考えるのは当たり前のことですけれども、見事にバラバラですね。少なくとも、世界が一つになって協力し、問題を解決していこうという感じではないのは間違いありません。
国連事務総長は、こんな時こそ、各国の利害が調整できる点を見つけ出して、なんとか纏めようとするのが普通だと思いますけれども、"極めて無能"な潘事務総長はシリア情勢について「安全保障理事会の機能不全が情勢を制御不能にした」と批判しました。纏めようとする気が見受けられません。
まぁ、批判するのは簡単ですけれども、国連事務総長の立場にあるものが次に向けられる言葉は「それでどうするの?」です。批判はあってもいいですけれども、解決案や妥協案も提示しないと、解決の入り口にも立てません。
従って、こんな時、国連事務総長は、各国の間を走り回って調整に奔走していなければならない筈です。ところが、彼は、韓国の朴大統領に金魚の糞のようにくっついて、4日間で実に7回もの会議や食事会に同席する始末。一体、これのどこが、"公平"なのかと思いますね。私物化も甚だしい。
まぁ、とりとめもない雑談になってしまいましたけれども、安保理が機能不全だという潘事務総長の批判が正しかったとしても、事務総長職にある彼にもその責任の一端があります。機能不全を解消すべく、安保理のメンバーにアプローチできる立場にあるからです。
そうしたこともせず、韓国の為に奔走したのであれば、やはり、事務総長職には相応しくない。潘基文氏は国連そのものを機能不全に陥らせた事務総長として歴史に名を残すことになると思いますね。
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