復活する韓国MERS

 
今日はこの話題を極々簡単に…

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韓国のMERSの再発が報じられています。10月25日、韓国保健福祉省はMERSに感染して肺移植手術を受け、陰性となった後も容体が不安定だった男性が死亡したと明らかにしました。

この男性は、5月下旬にMERSに感染した妻に付き添って、ソウルのサムスンソウル病院に来たのですけれども、6月中頃に感染が確認されました。

その後、陰性になったそうなのですけれども、容体が安定せず、引き続き治療を受けていたのだそうです。

また、この男性だけでなく、一時陰性となっても今月になって再び陽性反応を示し、治療を受けている患者も出ています。

MERSの検査は、エボラと同じく、PCRやLAMPといった、ウイルス遺伝子を増幅させてチェックする方法です。当たり前のことですけれども、検査試料にウイルスがなければ、いくら増幅しても何も出てきません。ですから、一度の検査で仮に陰性だったとしても、それで100%大丈夫だとは言い切れないのですね。検査の信頼性を上げようとすれば、それこそ、同じ人から、あちこちの部位の試料を採取して、片っ端から検査する必要があります。

韓国はMARS検査に何をつかっているのか知りませんけれども、何百人単位で患者が発生した状況を考えると、同じ人を二度も三度も検査するのは事実上不可能だったと思われます。

それを考えると、検査で陰性になって、やれやれと自宅や職場に戻った人の中に、検査で見つからない程の極少量のMARSウイルス保菌者がいる可能性は否定できないと思うんですね。

以前「韓国MERSが土着する日」のエントリーで、MERSが韓国の風土病になるのではないかと述べたことがありますけれども、いよいよそれが近づいている感がしなくもありません。

本当は韓国政府が全精力を投入して、MARS封じこめに走らなければいけないと思うのですけれども、青瓦台は喉元過ぎてMARS忘れきっていたかのように何もしていませんでした。

MARSで大騒ぎだった、6月から7月にかけて、韓国政府は防疫体系強化のために疫学調査官の増員をすると豪語していたのですけれども、蓋を開けてみれば、政府の来年度予算案に増員予算が全く盛り込まれていないことが明らかになっています。

どうやら、保健福祉部の増員要求を行政自治部が撥ね付けているのが原因のようですけれども、PCRやLAMPといった、遺伝子的検査でないとMERSなのかどうか分からないのに、その検査の肝心要となる疫学調査官が増員されなければ、検査能力はどんなに頑張っても、従来以上の能力になることはまずないでしょうね。

夏に韓国がMERSに襲われたとき、当局は始めこそ検査をしていたものの、続々と増える患者に検査が追いつけなくて、最期には諦めたという前科があります。

ですから、再びMERSが暴れだしたら、今度こそ止められないかもしれなくなる。非常に危うい状態だと思いますね。

この記事へのコメント

  • almanos

    MERS復活ですか。まあ、何故か韓国でやたらと流行っているという点を考えるとなぁ。MERSにとっての最適地がかの半島だったんでしょうか? 問題はどれくらい変異しているか? ですね。酷い話ですが半島人以外感染しないなら放置になるでしょうし。
    2015年10月27日 06:11

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