民主党解党と本質
今日も極々簡単に……
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民主党に解党論が出ているようですね。
11月11日、民主党の前原元外相と細野政調会長、そして維新の党の江田憲司前代表が東京都内で会談し「野党再編を目指して殻を打ち破らなければならない」との認識で一致したと伝えられています。
そして、話はそれだけに留まらず、江田氏は民主党の岡田代表と会い、解党について決断するよう迫り、12日には前原氏が岡田代表と秋の園遊会で会ったとき野党再編について意見を交わしたそうです。
前原氏と細野氏が積極的に動いている印象を受けますけれども、岡田代表は12日の記者会見で「本質が変わらなければ、看板の掛け替えではだめだ」と述べていますから、現時点では「解党」はあまり考えていないと思われます。
けれども、岡田氏は本質が変わらなければ、という割に何を変えないといけないかは言っていません。まぁ、そんなことをいうのは"野暮"なのかもしれませんけれども、少なくとも選挙ではそれを披露していただかないと、投票する側は選択のしようがありません。
もしも、何もないまま選挙になだれ込むとするならば、「やはり民主党は変わらないのだね」と判定されて、ジリ貧の結果になるでしょうね。
なぜ、前原氏が民主と維新の「合流」ではなく、「解党・合併」を主張しているのか。
その理由として、単純に合流では「野合」批判を浴びる懸念があり、また個別の政党間移籍を禁じられている維新の比例代表選出議員を救済するには、双方が解散して新党をつくる「新設合併」でないといけない事情があると報じられています。
確かにそういう理由はあるとは思いますけれども、それ以外に、新党を立ち上げる形なら、政党理念なり、党則などを一から作り直すことができるというメリットもあると思いますね。
「合流」という形だと政党理念はどちらかの党に合わせなければならないですし、単なる「合併」でも双方の理念の摺り合わせをしなければなりません。それに対して、一旦、「解党してからの合併」だと、それらを御破算にできるわけです。
もしかしたらその辺りも狙っているかもしれませんね。
ただ、そうだとしても、民主党を解体して新しく出来上がる党がどのような性格になるかというと、おそらく民主党と余り変わり映えしないものになるのではないかと思いますね。なぜなら、民主党を解体したところで、支持母体も解体されるわけではないからです。選挙を戦うためには、支持母体がないとどうにもなりません。現実としてそうです。
折角、民主党を応援してくれていた"奇特な"支持母体を、党が新しくなったからといってポイと棄てるとはちょっと考えられないですね。新党の執行部は、今までと変らぬ支援を貰うよう頭を下げる筈です。
当然、それら元民主党支持母体の言うことを聞かざるを得なくなります。となるともう結果はいうまでもありませんね。第2の民主党が出来上がるということになります。
岡田代表は"本質を変える"と言いましたが、その"本質"とやらが何を指しているのか。それが支持母体を捨ててでも党是を変えるというなら別として、現状に毛が生えたくらいではどうにもならないと知るべきだと思いますね。
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