勢力を増すベギーダ
今日も極々簡単に……
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11月16日、ドイツのドレスデン市で9000~12000名の市民が参加する大規模な反イスラム・反シリア難民を掲げる抗議デモが開催されました。報道によるとデモを主催したのは「Patriotic Europeans against the Islamization of the Occident(西欧のイスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人:通称ベギーダ)」と呼ばれる保守系団体なのですけれども、暴力に訴えるのではなく、今のところ、デモ行進のみです。
この団体は2014年後半にデモ活動を通じて結成され、急速に賛同者を増やしています。報道では今回の抗議デモが同時多発テロがあったからだという風に報じていますけれども、彼らは毎週月曜の夜にデモ行進を行っているんですね。因みに2015年1月5日のデモには1万8000人が参加したそうですから、人数だけでいえば、今回は負けているわけです。
EUの内相・法相理事会は、今年9月に、難民申請者12万人の受け入れ分担計画を多数決で決めています。これは、今後1年間で、イタリアとギリシャに到着した計6万6千人を分担し、ドイツが1万7036人、フランス1万2962人、スペイン8113人、ポーランド5082人を受け入れ、更に、1年後、残りの5万4千人を同じ比率で割り当てるというもので、正当な理由なく参加しない国は、罰金を求めるとしていたのですね。
そんな中、発生したのが、今回の同時多発テロです。あんな街中でのテロが起こった以上、国内の見方が同じままである筈もなく、フランスでも同じく反イスラムデモが行われてもおかしくない状況のようです。
こうした動きに対して、ドイツのHeiko Maas司法大臣は、難民をテロリストと同一視してはならないと発現していますけれども、テロリストは別に名札を付けている訳ではありませんからね。現実には中々難しいものがあると思います。
先日「EUによる難民の信用保証はできるか」のエントリーで、今後、EUが難民に対して、テロリストではないという「信用保証」ができなければ、EUの理念を部分的に捨てることになると述べましたけれども、早くもそうした局面に追い込まれつつあるのではないかと思いますね。
やはり、このままだと、ベギーダのような団体の主張が受け入れられることによる難民受け入れ反対の流れと入国審査の厳格化が同時並行で進むのでないかと思います。
この記事へのコメント
白なまず
【緊急】 憲法9条の会幹部が内部告発キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! イスラム国に日本テロを手引きしていた事が発覚!!! 日本テロ計画とその目的の詳細がヤバ過ぎる!!!!
http://asianews2ch.jp/archives/46959646.html