今日も極極々簡単に…

11月6日、中谷防衛相とベトナムのフン・クアン・タイン国防相がベトナムで会談し、ベトナム海軍基地に日本艦艇の寄港を許可することで合意しました。
このベトナム海軍基地はベトナム中部のカムラン湾にあるのですけれども、ここは例のスプラトリー諸島から約460キロの位置にあります。海自の艦艇がここに寄港して補給できるとなると、日本の南シナ海および周辺国へのプレゼンスが強化されることなります。
会談では日本とベトナムで合同海上訓練をする案も出たようですから、日本が本気で南シナ海に対してアプローチ、即ちこの海域での哨戒活動をしようとしていることを内外に示したとみてよいと思いますね。
アメリカによる「航行の自由」作戦は今後も継続されると見られていますけれども、それに加えてフィリピンや、オーストラリアが加わった共同作戦もあるかもしれないという見方もあるようです。対中牽制という意味では十分あり得る話ですね。
これに対して、中国は南インド洋のモルディブ、北東アフリカのジブチに接近しています。
数年前に、中国の「真珠の首飾り」戦略が取り沙汰されたことがありますけれども、モルディブ、ジブチへの接近も依然その流れの中にあると思われます。
「真珠の首飾り」戦略とは、中国がインドを取り巻く港湾を建設し、インド包囲網を敷くというものですけれども、パキスタンのグダワル、スリランカのハンバントタ、バングラデシュのチッタゴンなどで港湾施設を整備してきました。
ただ、そのスリランカで今年1月の大統領選挙で中国寄りだったラジャパクサ大統領が欧米との関係修復や日中印とのバランス外交を掲げるシリセナ前保健相に敗北するという波乱が起きました。
シリセナ大統領は、脱中国依存を掲げ、中国の支援で建設中だったコロンボ港湾都市プロジェクトを中断してみせたものの、完全排除までには至らず、プロジェクト再開に含みを持たせています。
何だかんだいっても金の問題は無視できないということですね。
ただ、その中国の金も陰りが出てき始めています。
アメリカ財務省の発表によると、今年7月から9月の四半期で、2290億ドル(27兆8028億円)の米国債を取り崩しています。一応、中国の外貨準備高は3兆6500億ドル(443兆1465億円)あることになっていますけれども、裏では3兆800億ドルの外貨が不正に中国から流れ出しているというCIA筋の調査報告もあるようです。
何れにしても中国は手持ちのドルを減らしている傾向にあり、それがいつまで続くのかというのが焦点になりますけれども、そのためには今後、各国の中国資本をアテにする動きがどうなっていくかに注目すべきかと思いますね。特に中国による投資をドルから元に代えようとする動きが顕著になるようなら要注意かと思いますね。
まぁ、最近は、いろんなところから中国の経済成長率は嘘ではないかという指摘や、経済指標も中国政府が発表するGDP統計は信用できないから貨物輸送量、電力消費、銀行融資のいわゆる「李克強指数」で見る意見も増えてきているように思いますけれども、化けの皮が剥がれたとまではいわないまでも、中国に対する幻想が壊されてきているのは確かだと思いますね。
この記事へのコメント
白なまず
スリランカ人の性格がきめ細かく工業化でも日本人の要求に叶うようです。そして、戦後日本に御恩がある国です。
「知られざる親日国スリランカ」と、忘れてはいけない歴史・・・
http://www.dailymotion.com/video/x1a1t9a_%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%96%E3%82%8B%E8%A6%AA%E6%97%A5%E5%9B%BD%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AB-%E3%81%A8-%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E6%AD%B4%E5%8F%B2_news
白なまず
【中国】死に物狂いで金集めに走る中国 日本株も静かに売却していた…
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1446806719/-100
ちび・むぎ・みみ・はな
加えて明確な事実は支那が核を捨てるほど持っている,
何時でも先制攻撃をすると明言している, そして
国全体としては日本に攻撃を加えることに罪悪感がない.
そして, 経済破綻が約束された独裁国家にとって独裁を
維持するための残された道は戦争しかないことも明確.
ソ連が平穏に解体したのはゴルバチョフと言う得難い
政治家が書記長であったからである.
片や, 支那の主席は最悪の独裁者である.
支那海に絡んで核ミサイルが日本に飛んでこないようにする
ことが最大の重要事項である.
我々が考えなければならないのは, インドと米国だけで
十分なのかと言うことであるが, 地勢学的に考えれば
北が抜けているのも明白である.
シリアに全力をあげているロシアをどの程度まで引っ張って
来れるかは安倍政権の政治力にかかっているのだと思う.
支那で共産主義革命が起きれば好都合だが,
ロシア革命の時のように働く工作員が居るか.
支那と米国で軍事的事件が起きた時に日本に核ミサイルが
飛んでくることは覚悟しておいた方が良い.
天皇陛下, 皇族の方々の緊急避難の対策は出来ているのだろうか.
日本人が何百万人死んでも天皇がおられる限りは
日本で居られるのである.
ちび・むぎ・みみ・はな
> 北が抜けているのも明白である.
米国も支那から見れば北東だが, なんせ遠いし
間にロシアを挟むから, ロシアの意向は重要である.