毒大気が中国を滅ぼす日

 
今日も感想エントリーです。

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中国の大気汚染が深刻化してますね。

12月19日、北京では、大気汚染警報としては最も重い「赤色警報」を発令し、この日、市内を走れる車はナンバーの末尾が奇数の車だけにする制限や、一部の工場の操業停止、幼稚園や小中学校、高校を休校とするよう呼びかけるなどしています。

市民は医療用マスクを着用するなど対策をしているのですけれども、そこはそれ、中国にこと。やはり偽物が相当数出回って入るようです。

当局は取り締まりに躍起になっているようですけれども、それで何とかなる国であれば、元より海賊版なんて流行りっこありませんからね。

市民からは、「マスクをしても、次の日はノドがかゆくて苦しくなったりする」という声も出ているそうです。まぁ、それが偽物のマスクだからなのか、本物のマスクでもそうなるくらい大気汚染が酷いのか分からないですけれども、健康被害が続出してもおかしくない状況ではありますね。

中には、夏頃から工業用の掃除機を使って頭の上に掲げた吸い込み口から、1日約4時間、天安門広場や環境保護省前など北京の至る所で汚れた空気を吸い込み続け、集めた粉塵で煉瓦を一つ焼いてみせる人が出るほどです。

当然、ここまで汚染が酷くなって、住民の活動に制約がかかるようになると、経済活動にも影響がでてきます。交通規制で物資の流通も滞りますし、外出できないということは出社もできません。消費だって落ちてきます。

また、それだけでなく生きていくためのコストだって嵩んできます。

北京市民は空気清浄機やマスク、薬を購入するために支出を余儀なくされますし、休校や休業による収入減だってあります。

このように人の活動に制約を加えるという意味では、中国の大気汚染は、最早、一種のパンデミックに近いものがあると言えるかもしれませんね。

PM2.5を一種のウイルスと捉えたとすると、対策として考えられるのは「隔離」か「撲滅」か「免疫力」辺りだと思いますけれども、今の中国がやっているのは、「隔離」にあたる交通制限、操業制限と、「免疫力」に相当する、マスクや空気清浄機の使用になるかと思います。いずれも対処療法であり、根本対策であるはずの「撲滅」には手を付けているようには見えません。PM2.5の排出そのものを減らす方向には進んでいないということです。

となると、前面通行禁止などの「強制隔離」をする以外は、ずっとこのままの状態がつづき、ジリ貧になるということです。

やがてはどこかで臨界点がきますし、それが暴動という形で共産党政府を揺るがす事態に繋がらないとも言い切れない。どこか、人権というか人命を軽く扱ってきたツケが回ってきているようにも見えますね。

この記事へのコメント

  • 泣き虫ウンモ

    確か、環境技術の中にも軍事技術につながる材料が含まれていたと思うので、環境省の動きには注視してますが。

    協力したいのはやまやまなのだが、覇権主義を掲げている以上は難しいかなぁ。

    まぁ、何を入れ智慧しても悪用しそうなので日本側にも本物の智慧が必要かなぁ。
    2015年12月20日 23:22

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