中国の因果と逆流する天地人
今日はこの話題を極々簡単に……
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12月20日、中国、広東省深セン市光明新区で土砂崩れが発生したとのネット等で報じられています。
被災者の無事を祈ります。
現地の状況は、まだ情報が錯綜していてはっきりしたことは分かりませんけれども、ネット等によると、土砂で18棟2万平方mが埋没したとの情報もあるようです。
土砂崩れの発生地点は、長年にわたって、鉱区として採掘されていた場所らしく、この2年ほど、工事で掘り出した土砂を山の近くに積み上げて、その高さは100mを超えるほどで、当然規定などまるっきり無視していたとも言われています。
これが本当であれば、モラルの低さが招いた人災であり、土砂崩れも必然といえるのかもしれません。
昨日のエントリーで取り上げたPM2.5による大気汚染もそうなのですけれども、中国という国がやっていることに天が警告を発しているというと、ちょっとアレですけれども、モラルと技術のバランスが余りに乖離すると、因果応報という形で、それを均すというか調整する力が働くような気さえしてきますね。
もしも、「因果応報」が物理法則のように完璧な法則性を示すとするのであれば、モラルと技術の乖離の幅が大きければ大きいほど、それを均すための反作用もそれ相応に大きくなると思われます。
となると、天の警告が警告のうちに行いを正せばよいことになりますけれども、そう素直なことになるのなら、苦労はしないですね。
中進国の罠という言葉がありますけれども、これは発展途上国から中進国になる容易さに比べて、中進国から先進国になるのはうんと難しいことを指す言葉です。
発展途上国は人件費の安さを存分に発揮して、設備投資による成長または、資源国であれば資源を売る事で容易に成長できるのですけれども、そこから先となると賃金上昇を上回る付加価値を生み出さなければなりません。其の為の産業を生み、育てていく必要があるのですけれども、そう簡単ではありません。高度な教育と技術・ノウハウの蓄積が必要になるからです。
この罠については、中国自身も自覚があるようで、今年4月に、中国政府の財政部長である楼継偉氏は北京の清華大学で開催された「清華中国経済ハイレベルフォーラム」での講演で、中国は今後5年から10年の間に50%以上の可能性で「中進国の罠」に陥ると述べています。
其の為に様々な改革をしなければならないとしているのですけれども、改革には抵抗がつきものですし、習近平政権ほどの強権発動で腐敗撲滅をやっていますけれども、習近平主席に対する暗殺未遂説まで度々漏れ聞こえてくる現状では、最終的にどうなるかは予断を許しません。
足下の経済も鈍化しています。
前も言ったかと思いますけれども、中国と言う国の「天・地・人」の全てが逆流というか中国政府に牙を剥いているような気がしてなりません。
まぁ、あれだけ図体の大きい国ですから、一気に崩壊とはいかないでしょうけれども、このままの状態が続く限り、自然の摂理によって、行き着く所にいくような気がしますね。
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