ミシュラン・ラーメン
今日は軽い話題を極々簡単に……
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12月1日に発表された「ミシュランガイド東京2016」で一つの快挙が成し遂げられました。ラーメンの「1つ星」獲得です。
星を獲得したのは、巣鴨のラーメン店「Japanese Soba Noodles 蔦」という店です。
こちらに簡単な紹介記事がありますけれども、叉焼の上に黒いトリューフソースを乗せるという独特なスタイルのようです。勿論味は申し分なく、通常の平日でも一時間待ちのところ、ミシュランに載ってからは更に行列になったとか。
普通ミシュランで星となると、高級店しか貰えないのではというイメージですけれども、千円以下の予算で食べられるとなれば、国内は元より海外からも客がわんさか来るのではないかと思われます。
店主の大西祐貴さんは、高校卒業後、父親のラーメン店で修業するも、あまりラーメンが好きではないと、もともと興味のあったアパレル関連企業に転職したそうですけれども、バイヤーとして世界を飛び回り、各国の食文化に触れるうちに「世界各国の味を一杯のラーメンに落とし込めないかと」思ったそうです。
「蔦」のラーメンについて、ラーメン評論家の大崎裕史さんは「芸術品に近い。接客も店の雰囲気もすべてにこだわりが感じられる蔦ワールドがある。……すごいのは少しずつ味を変えて進化していること。評論家泣かせな店ですよ。進化の度に2時間並ばないといけないですから……ミシュランの星は本当に価値があります」と祝福のコメントを寄せています。
今回のミシュランの星受賞に対し、大西さんは「いつかは星を取りたいと思っていましたけど、まさか今年もらえるとは思っていませんでした。やってきたことは間違いじゃなかった」とコメントしていますけれども、これを読む限り、まだまだ進化の途上にある、少なくともまだ進化させるつもりでいるという印象を受けますね。
まぁ、「世界各国の味を一杯のラーメンに落とし込む」という目標を設定している以上、一年や二年でそうなるとも思えません。「蔦」は2012年にオープンしたそうですから、まだ四年目。更なる進化があると思われます。
ここ最近、日本の食文化が海外に紹介され、世界的にラーメン人気が起こっているそうですけれども、ラーメンがワールドワイドになるとすると、現地に合わせて変化したりするかもしれません。寿司だって、カリフォルニアロールなど、海外で生まれたネタもありますしね。
ラーメンの可能性という意味では、「博多 一風堂」が毎年一日限定の創作ラーメンイベントを行っています。
「四季のラーメン~第2章~ファイナル」と銘打った、今年のイベントは12月5日に行われたのですけれども、ラーメンのフルコースが振舞われています。
こちらにそのレポートがアップされていますけれども、とてもラーメン店の皿とは思えないですね。確かに麺は使われていますけれども、イメージがガラリと変わってしまいますね。
しかも、今回のフルコースのデザートには世界最速でミシュラン一つ星を獲得したレストラン「TIRPSE」オーナー・大橋直誉氏がプロデュースしたデザートコース専門店「KIRIKO NAKAMURA」とコラボレーションしたデザートが登場したそうです。
まぁ、ここ最近は色々とコラボ企画が流行っていますけれども、ラーメンの世界も御多分に漏れず、コラボの波がやってきていますね。
ただ、こういう意外なコラボができるのも、日本にそれができるだけの環境がある面も大きいと思うんですね。食をとっても、日本は世界で唯一「世界中の料理が食べられる国」と聞いたことがあります。確かに和洋中は当然として、その他の国の料理を食べることができます。
つまり、コラボという意味では日本は選択肢が沢山あり、それだけ新しいものが生み出される可能性があるということです。そう考えると文化的多様性というのは可能性のソースでもと言えるのかもしれませんね。
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