今日は極々簡単な話題です……。

今月8日から10日にかけて、読売新聞が行った世論調査によると、安倍内閣の支持率は54%で、前回調査(昨年12月17~18日)の49%から、5ポイント上昇しました。
先月の韓国との慰安婦問題の合意と、先日の北朝鮮の核実験に対する安倍内閣の対応が評価されたと見られているようですね。
何せ、北朝鮮に対して制裁強化を求める声が76%ですからね。制裁のせの字も言えない内閣など要らないという事ですね。
安倍総理は、10日、山口県の地元支援者による「新春の集い」に出席し、北朝鮮の核実験に対する日本独自の制裁について、厳しい対応をしていくと述べていますけれども、目下の所は人と金の往来を禁止する措置になると見られています。
また、アメリカも、指定した北朝鮮船舶に対し、国連加盟国に入港禁止を義務づける追加制裁決議案の準備を進めていると伝えられています。
まぁ、北朝鮮に対する「小田原水攻め戦法」といったところですけれども、これまでも何回か似た様なことをやってきました。にも関わらず、北朝鮮は音を上げることなく、独裁国家体制を続けています。
これは、結局のところ、水攻めが不十分なのだということですね。
では、どの程度までやれば、十分な水攻めなのかといえば、これはもう音を上げるまで、という他ないのですけれども、最低現、経済でも核開発でも、国が立ちいかなるくらいにまで持っていかなくては難しいと思いますね。少なくとも、現状で核実験されてしまっているのですから、現状以上の制裁でなくては意味がありません。
今回アメリカが北朝鮮船舶の入港を世界中で禁止するという案を検討していますけれども、海の輸送路を断つということです。これはこれで、やるべきだと思いますけれども、まだ陸路が残っています。言わずとしれた、中朝国境です。
北朝鮮の制裁という話では、中国がどこまで実効力のある制裁をするのかがいつも話題になりますけれども、それは中朝国境という陸路を止めないと効果が薄いことを世界も知っているからですね。
案の定、今回についても中国がどこまで協力するのかが焦点となるという声が上がっています。
まぁ、それはその通りなのですけれども、またぞろ、形通りの制裁をしてそれで終わりという可能性だって依然あるわけです。
今回の北朝鮮の核実験を受けて、韓国軍のハン・ミング国防長官が中国の常萬全・中国国防部長に軍事ホットラインでの通話を要請しましたけれども、中国は応じていませんからね。どこまで本気か怪しいところがあります。
要するに、中国は中国で自国の国益を考えて行動しているわけで、それはある意味当たり前ではあるのですけれども、ならば、発想を変えて、北朝鮮を制裁しなければ、中国の国益を損なう状況を作っていったほうが早いのではないかと思うんですね。
では、北朝鮮を制裁しなければ、中国の国益を損なう状況とは何かというと、端的にいえば、北朝鮮に対する防衛力を強化することが、そのまま中国に対する牽制、嫌がらせになるようにすればいいわけです。
先日、中国が北朝鮮の核実験を受けて、なぜか日本の軍国主義を助長するどうたら、と騒いでいましたけれども、例えば、日本が憲法九条改正するなんてものもそれに当たるでしょうね。
また、中国があれほど嫌がっていたTHAADを韓国が導入・配備することも牽制になると思います。恐らくアメリカから再度、韓国にTHAAD配備への圧力がかかるのではないかと思います。
ですから、短期的には、北朝鮮にたいする制裁強化でよいと思いますけれども、それだけではなく、北朝鮮の核実験にかこつけて、憲法改正、防衛力強化へ結びつかせることも考えるべきだと思いますね。
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
実際, 拉致問題でもこの数年間何も進んではいない.
在日関連で着々と法整備が進んでいるが,
それは長い間の連綿とした努力と米国の圧力の結果.
安倍政権での改憲をと言う主張は理性的でない.
安倍晋三の憲法観, 皇室観, 日本観を我々はどの程度
知っているのか.
無責任に安倍政権における改憲を煽り立てて実際に
自民党単独で三分の二に達した時, 何が起きるか
想像する理性はあるのか. 日本は日本人だけのものではない
とはルーピーの迷言であるが, 同じことを安倍晋三も
海外で述べていることを知っているのだろうか.
海外向けと日本向けは違うという声はあろうが,
それではどちらのアピールが現実となりつつあるのか
と問うべきだろう. 勿論, 海外向けのアピールが
着々と現実化している.
この様な, ウルトラ・リベラル・グローバリスト
が自由に憲法改正が出来るようになった場合,
何が起きるのだろうか. 「日本」の消失である.
何しろ, 国境も国籍も無意味な時代になったと
(海外で)主張している人物である.
TPPにしても改憲にしても, いい加減に空気で考えるのは
およそ科学的ではないのではないかと思うのだが.
もっとも, 小澤一郎と安倍晋三の類似点を指摘する
向きもあるので, 小澤一郎を評価してきた人達は
「その意味で」安倍晋三を評価するのも当然かも知れない.
ところで, 南朝鮮が「スワップを再開しても良い」と
言い始めている. 安倍政権は米国の圧力のように見せて
「喜んで」再開すると思う. 彼は日本の国富を日本人の
ものとは考えていない節がある.