四方土下座する韓国

  
今日はこの話題を極々簡単に……

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韓国が窮地に陥っていますね。

1月13日、韓国の朴大統領が国民向けの談話を発表しました。

その談話の要約がこちらにアップされていますけれども、更に掻い摘んでいうと次のとおりですね。
・北朝鮮の核実験は深刻な脅威だ。政府は断固とした措置(対北朝鮮拡声器放送)をとった。更に制裁の為、友好国と協力していく。その為には中国の役割が重要だ。中国に期待する。

・THAAD配備問題は、安保、国益に基づき検討する。

・政府は経済危機を克服するために、法案を出している。国会は法案を処理すべし。

・慰安婦合意は、被害者と関連団体の要求してきたことを反映している。少女像移転は政府がとやかく言えない問題だ。
THAADではアメリカに、北朝鮮問題は中国に、慰安婦問題は、国内を宥めながら日本に上目遣いをし、という具合に、四方八方に良い顔しようとした談話だという印象ですね。

けれども、八方美人は、一歩間違えば八方を敵に回しますし、場合によっては二律背反を抱え込むことになります。

例えば、北朝鮮問題の解決に中国の役割を期待しながら、THAAD配備を検討する、などは両立し難い問題ですね。中国は韓国へのTHAAD配備を嫌がって、配備しないよう韓国に圧力を掛けていましたからね。

また、慰安婦合意は、約束を守れよと睨んでいる日本の視線を背中に受けながら、元慰安婦と関連団体には、少女像移転は政府がとやかく言えない問題だと御機嫌を取る。これも二律背反といえばそうでしょう。

結局、最後にはどちらかを選ぶことになるとは思うのですけれども、なんとか先送りして誤魔化せないかという下心が見えなくもありません。

けれども、そう思いどおりにいくかというと疑問があります。なぜなら、朴大統領の談話は世界に配信されているからです。

朴大統領は談話の中で、国内問題を切々と訴え、国会は早く法案を処理するように促しています。その中で、朴大統領は「政治は国民のために行わなければならないのに、……当事者の韓国の政界は与党と野党が一歩の譲歩もなく反目しあっている。南ベトナムが崩壊した際、知識人は耳を閉じ、国民は政治に無関心で、政治家は行動しなかった。この状況を打破するのは政府でもなく、政界でもなく、国民のみなさんです。私たちの家族と子供の未来の為に、率先して立ち向かってください。私も国民のみなさんと一緒に戦います」と述べています。

要するに、国民から、国会に圧力を掛けてくれと訴えているのですね。

まぁ、これはこれで有効な方法かもしれませんけれども、この発言は朴大統領にとってもブーメランに成り得ます。なぜなら、先にも述べたように、対外メッセージとしての談話が八方美人になっているからです。つまり、それぞれの国に良い顔した部分について、ちゃんと言った通りにやれよ、と当該国から圧力を受けるということです。

例えば、中国国営メディアは、朴大統領の談話をつまみ食いして都合のよいところだけ、報じていたりするんですね。

中国・環球網はTHAAD配備を検討していることを大々的に取り上げ、中国、ロシアはTHAADの韓半島配置を反対している事やTHAAD配置は、北東アジアの戦略的情勢に否定的な影響を与えることになるだろうと報じ、新華社は、北朝鮮核実験問題について朴大統領が中国の役割を強調したという事実はスルーしたようです。

同様に、アメリカからは当然、THAADを配備しろと言われるでしょうし、日本からは慰安婦合意に従って、諸々の問題をちゃんと片づけるようにと監視されるでしょう。

全部に良い顔するのは、勝手です。けれども、それによって矛盾を抱え苦しんだとしても、それは自業自得というものです。

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