合意の精神を踏みにじる者たち
昨日の続きを極々簡単に……
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昨日のエントリーでは、慰安婦問題で国際社会で日本の主張を訴え、浸透させていくことが大事だと述べましたけれども、「『慰安婦の真実』国民運動」の副幹事長で、日韓問題研究家の松木國俊氏も「相手が『詭弁』を用いるなら、『合意の精神』を全面に押し立てて、正論によって起死回生を図るのだ」と述べています。
まぁ、これはその通りだと思いますけれども、その裏には、「韓国は『合意の精神』を遵守しないだろう」という前提というか、読みがあるのだと思うんですね。
国際的に大宣伝して合意した内容を歯牙にもかけない。彼の国とはそういう国なのだということを、批判ではなく、彼ら自身の行動で持って知らしめる、ということです。
『合意の精神』とは要するに遵法精神ということですから、国レベルでそれがない、となると、信用ガタ落ちですからね。
尤も、慰安婦像を設置した韓国の"民間団体"とやらに『合意の精神』を守る気配は見当たりません。
14日、挺対協は日韓合意の無効を求め、日本大使館前に設置されている慰安婦像の撤去に反対する声明を発表していますし、韓国の大学生に至っては、日本大使館前の慰安婦像撤去どころか、釜山の日本総領事館前に慰安婦少女像を建てる計画を立てていると報じられています。学生の代表は「少女像の建立場所に日本総領事館を選んだのは、ソウル日本大使館の少女像を撤去してはいけないという意思表示。……少女像には慰安婦合意に反対する釜山の大学生らの思いを込めたい」と述べているようです。
更には、学者やメディアの間からも「合意に法的拘束力はない」「合意は文書で残されていない」などと、勝手な合意の見直し論が議論される始末です。
あたかも自分達が「外交権」を持ったかのような振る舞いですけれども、政府間合意が為されていますからね。その矛先は飽くまで韓国政府です。
こんな状況で、韓国政府が合意を履行できるのか、早くも危ぶまれるのですけれども、韓国事情に精通する作家・北一策氏は、今回の合意を切っ掛けに「最悪の場合、朴槿恵大統領の暗殺もありうる」として上で、合意翌日の12月29日に、北朝鮮の金養建統一戦線部長が交通事故で謎の死を遂げたことを取り合げています。
というのも、これまで、北朝鮮の統一戦線部は、韓国世論を『親北』『反日』に誘導する工作を行っていたのですけれども、今回の合意を工作の失敗と捉え、粛清したではないかと言ってるのですね。
まぁ、その真偽は分かりませんけれども、北朝鮮にしてみれば、今回の合意によって、日米間の連携が進むのは嫌でしょうからね。合意破棄を狙って裏工作を仕掛けてくる可能性は十分にあると思います。
やはり、半島は表向きは休戦と謳っていても、内実は、情報工作を含めて戦争をしていると思ったほうがいいと思いますね。
この記事へのコメント
白なまず
opera
韓国政府が本来やるべきだったこととは、慰安婦問題を国内問題として決着させることです。
たとえば、「挺対協」という名前からも分かるように、軍の慰安婦に挺身隊の名が使われたのは朝鮮戦争当時の韓国軍に対するもの(「国軍挺身隊」と呼ばれた)だけですから、明らかに北朝鮮が韓国の国内世論攪乱のために作った工作機関だったはずです。ところが、韓国政府はこれを取り締まるのではなく、盧泰愚の頃から、朝日新聞を協力者にして対日問題に摺り替えたのがいわゆる慰安婦問題の発端でした。これが日本側の稚拙な外交と韓国政府の不誠実な対応によって日韓関係に痼りとなって定着してきましたが、今回の安倍合意はその根元から不可逆的に解消できるかどうかの最後の機会であり、その責任は偏に韓国政府にあります。この点で、挺対協に韓国警察の家宅捜索が入ったことは、もう少し注目されてもいいかもしれません。
また、アメリカが国内の韓国系反日団体の活動の異例の自粛を呼びかけたことは、従来から慰安婦問題の未解決が日韓協力の障害もしくはアメリカへの協力拒否の理由としてきた韓国政府に対し、こうした反日団体は北朝鮮あるいは韓国・中国政府から資金提供を受けた事実上の工作機関であることを知っているぞという恫喝が含まれているような気もします。
まぁ、だからといって今の朴槿恵政権が3月までにきちんとした結果を出せるとは思いませんが、その反動は日本側の10億円の資金提供拒否だけでは済まないことも、余程の馬鹿でない限り気がついているとは思います。
泣き虫ウンモ
約束はしたけれども、約束の約束はしていないのです。
二重、三重に契約を交わさないと、必ずしも守らないほうが悪いと言われないのが国際社会の真実ですかね。
まぁ、米国の民主党外交のようなものでしょうか。