逆流を始めた欧州への難民

 
今日も雑談です。

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欧州の難民受け入れが逆流を始めたようです。

1月4日、スウェーデンの入管当局は難民らの流入制限を行うため、隣国デンマークからの入国者に対して、国境でパスポートなど身分証の点検を始めました。また、デンマークも南部で国境を接するドイツとの間で同様に入国審査を強化する措置を開始しました。

更に1月20日にはオーストリアが難民を制限する政策を導入すると発表しています。これで、欧州で比較的難民受け入れに寛容な姿勢を見せる主要国はドイツだけとなっています。

そのドイツですけれども、昨年の御晦日、ケルンで集団暴行事件が発生しました。

これは、ケルン中央駅のある繁華街で起きたのですけれども、新年を祝う花火を上げていた若者らが、駅周辺にいた女性らに向け花火を発射。複数のグループが女性を取り囲み、胸や下半身を触ったり携帯電話や財布を奪ったりし、一部が性的暴行に発展したそうです。

被害の届け出は821件。うち痴漢などの性犯罪は359件で、少なくとも2件の強姦事件があったようです。警察が拘束した容疑者30人は全員モロッコやアルジェリアなどの移民系で、そのうち15人は難民申請者でした。また、ケルン以外の都市でも同様の事件が起きたようです。

ケルンの駅前では100人近い警察官たちが警戒に当たっていたのですけれども、犯人の数が多過ぎてどうにもならず、ほとんどの容疑者は逮捕されていないと言われています。

しかも、現場にいた警察官が難民の一人から「おれはメルケルに招待されたのだから、丁寧に対応しろ」と言われたと伝えられています。

これら事件がドイツで全国報道されたのは1月4日の夜で、しかも纏めて報道された影響からか難民に対する世論が悪化し、9日には、ケルンで難民受け入れ反対派が大規模デモを行い、一部の参加者がビンや爆竹を投げるなど暴徒化。警察は放水や催涙弾で鎮圧にあたる一幕がありました。

ドイツメディアによると、昨年にドイツに入国し簡易システムに登録された難民の数は約109万人。先月だけで12万7320人が入国し、今月も約5万1000人が入国していますけれども、これら事件によって、メルケル首相の支持率が急落しています。

こうした中、野党のみならず、与党内からも移民・難民受け入れを制限するよう求める声が日々強まっているそうです。その理由として、今年バーデン・ヴュルテンベルク州など4ヶ所で州議会選挙があり、そのうち3つの州議選が3月に行われます。ここで与党が議席を落とすと、2017年総選挙に影響するとして危惧していることが挙げられています。

既に、オーストリアは、難民受け入れの上限を決める「キャップ制度」の導入を決めていて、与党内からもオーストリアに追従して上限を設けるべきだという意見も出ているのですけれども、メルケル首相は、難民受け入れの制限は、憲法によって不可能だとし、拒否しています。

ドイツ憲法には「政治的に迫害される者は庇護権を享有する」と明記されている部分があり、これを理由に制限できないと言っているのですね。

まぁ、ドイツは先進国の中でも、数多く憲法改正している国ですから、その気になればやれなくはないと思いますけれども、今のところはメルケル首相の胸先三寸といったところではないかと思います。

けれども、メルケル首相の支持が更に下がり、州議選も負けるとなると流石に保たなくなる可能性は考えれます。その時に、憲法に手をつけて難民政策の大転換をするのかどうか。

欧州でも取り分け多くの難民を受け入れてきた、ドイツが難民受け入れを放棄すれば、その影響はEU全体に及ぶでしょう。

もしかしたら、春先までに何等かの大きな動きがあるかもしれませんね。

この記事へのコメント

  • おじさん

    どこでおかしな人道主義が幅を利かすようなことになったのかわかりませんが、難民問題って第一義的には難民を出す国の内政問題なんですよね。だから日本政府の難民対応も発生国に対するインフラ整備や産業基盤の構築や政治制度・教育制度の整備などで行っているわけでこれは非常に正しいというか根本的解決を見据えた対応だと思うのです。
    介入(軍事・政治)するほうが悪いともいわれますが介入を拒む権利はあるのですからやはり当事国自身の責任だと思います。日本の幕末がそうでしたが倒幕側も幕府側もこれは「内政問題に御座候、助太刀は無用に願上申候」といって軍事顧問団などの介入を断った上で武器弾薬だけは取引するということで日本の独立性を保ちました。

    それにしても日本人には国外脱出という発想はすぐには出ないと思うのですが陸続きの国家の国民にとっては脱出ってすぐに思い浮かぶ選択肢なんでしょうか。

    難民受け入れ然り移民受け入れ然り、自国に異民族を万単位で入れることの危険性に遅まきながら気づきつつあるのは長期的には良いことだと思います。
    2016年01月28日 02:22
  • 名無し3

    この問題で疑問に思ったのは銭勘定についてはどうなっているんだろうかということ、
    ドイツの勘定方は難民の受け入れに際してどれほどの費用を必要とされるのか考えなかったのでしょうかね。
    どこの国でも財布を預かる人間は優秀で規律規範意識に富んだエリートのはずでしょう、メルケルが提案について考慮せよと言ったならば費用を計算し始めるのが当然のはず
    銭勘定の人材が枯渇しているならばドイツの未来はまっくらで
    そうではないのであれば、政治が絡んでいるのかもしれないですね。
    妄想激しすぎかな・・・。
    2016年01月28日 05:03
  • almanos

    イスラム圏だと欧州にとっては相容れない異質な民「異民」でもありますからねぇ。特にドイツは「民族浄化」の前科があるからなんでしょうけど。規模が大きすぎるし、明らかにかこつけた経済的な移民も入っている。で、大半がムスリムですから欧州基準には「ムスリムの生活」を盾に適応しようとしないでしょう。それを考えるとどっかの砂漠に巨大ゲットーでも造るしか無いんではと思いますね。で、そこで自活させる。難民にかこつけて移民できないというコンセンサスを形成しないと止まらないと思います。
     まあ、一番の問題はシリアとかが一気に不安定化していることなんですが。サウジに引き取らせてはと思いますな。何せメッカの守護者であるから『同朋保護の義務』がある筈ですので。メルケルさんが言いだしたらさぞ面白い事になるでしょうなぁ。
    2016年01月28日 06:05
  • kazusa

    こんにちは。
    受け入れる側は偏見を捨て、差別をしないこと。
    受け入れてもらう側はハンディキャップを受け入れ、受け入れる側以上の自制、自治を自覚する。
    この二つの両輪がうまく回らないと全体がうまくいきません。
    しかし前者は厳格に求められますが後者はヘイトという名で黙殺されます、これではうまくいきません。
    既に日本が経験済みです。
    2016年01月28日 07:58
  • 774

    日本国内の在日朝鮮人は、戦後の混乱に乗じた密入国・背乗り等の犯罪を経て現在に至る存在であり、決して難民などではありません。
    彼らの日本の蚕食状況から言って、既に強制廃除が必要な処まで、国家としての日本は追い詰められています。
    「ヘイト」なるスローガンは、在日勢力による悪質なプロパガンダでしょう。

    繰り返しますが、在日朝鮮人は決して難民ではありません。
    着々と進む、安倍政権による在日廃除政策に、心より期待致します。
    2016年02月27日 01:18

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