甘利氏経済再生担当大臣の辞任について
今日はこの話題ですけれども、極々簡単に……
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1月28日、甘利明経済再生担当相が記者会見で辞任を表明しました。
辞任に至るまでの経緯については、既に色んなところで報道されていますので、繰り返しませんけれども、秘書の不始末の責任を取った形での辞任となりました。
マスコミ始め、多くが辞任はないとしていただけに辞任の発表に記者からどよめきが起こったそうです。それだけ意外だったということです。
甘利氏がいつ辞任を決断したのか分かりませんけれども、安倍総理は「たとえ内閣支持率が10%下がっても、続けてもらいたい」と甘利氏に伝えていたそうです。けれども、それが逆に「これ以上、迷惑をかけられない」と甘利氏に思わせた、との報道もあります。
確かに政権発足から丸三年経過し、依然40%以上の支持率を維持する安倍政権の支持率を10%下げるとなれば、安倍政権を倒すに等しいといっても過言ではないと思いますね。ですから、辞任の決断をしたとしても無理からぬところだと思います。
これで甘利氏は次期総裁候補レースから一歩後退。閣僚も一回か二回休みとなると思いますけれども、中長期的に可能性を残したとは思います。というのも、やはり甘利氏はTPPを纏めたという実績を残していますから。
辞職した政治家も含めてある政治家について、頭に何か二つ名をつけるとことを考えると、その政治家が如何なる政治家であったかがイメージしやすいと思うんですね。
たとえば、小泉元総理でしたら、筆者なら"構造改革・小泉"と付けると思いますけれども、これが田中角栄だったら、"列島改造・田中"か"ロッキード・田中"かに分かれるかもしれませんね。一方、女性スキャンダルで70日に満たず辞任した首相もいましたけれども、彼の二つ名を考えると、いい名にはならないことは言うまでもないですね。
その意味で、今の甘利氏に二つ名をつけるとしたら、これはもう"TPP・甘利"になると思うんですね。"政治資金・甘利"にはならない。
それだけ、TPPを纏めたという実績は大きい。勿論、TPPが今後の日本にいい影響を及ぼすという前提はありますけれども、この前提がキープされる限りは復活の目はあると思いますね。
ただ、そのTPPですけれども、甘利氏が辞任したことで、国会でTPPを説明できる人が居なくなったという懸念はあります。後任の石原伸晃氏にどこまで引き継ぎができるのかは現時点ではなんともいえません。
その意味では、夏の参院選後に内閣改造、或は衆参ダブルに打って出る線もあると思います。いや寧ろ、甘利氏のこのタイミングでの辞任によって、衆参ダブルの可能性を残したと見るべきなのかもしれません。
甘利氏を庇って、内閣支持率が下がったままだと衆参ダブルもやり難くなりますからね。消費再増税の話も絡んで、この夏には一山あるとみたほうがよいかもしれません。
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
しかし, 彼が「経済再生担当大臣」であったのである.
彼が熱心にやったのはTPPであるが,
TPPが日本のGDP向上にどれほどの役に立つのかは
全くの不透明である.
経済は再生したか? 否である.
しからば当然責任を取るべきである.
最近は誰も責任を取らないものだから
日本の道徳は地に落ちている.
やましろや
そもそも「衆参ダブル」を妨害するためだったのでは?
それから、渡辺喜美の失脚を思い出しました。このときには「保守」連中は騒ぎもしなかったけど、今回は騒いでる。右翼と左翼の争いという軸でしか見られないのですかね?