逆加速する韓国の慰安婦問題

 
今日はこの話題を極々簡単に……

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 在米韓国系市民団体がアメリカ国務副長官に対して一斉に抗議声明を発表しました。

 これは、1月17日に来日していたブリンケン国務副長官がNHKとのインタビューに応じた際、先月の日韓外相会談で両国が慰安婦問題の最終的な解決で合意したことについて、「両国のリーダーの努力と勇気とビジョンが成果につながった。……この先、日韓が抱える共通の課題に集中して取り組むことができるようになった」と述べた上で、アメリカの韓国系市民団体の一部が合意に反発し、慰安婦を象徴する銅像の設置などの活動を続ける方針を示していることについて「われわれは、アメリカ国内を含めすべての人たちに合意を支持するよう求めており、合意の精神に従って行動することを望む」と発言した内容についての抗議ですね。

 カリフォルニア州米韓フォーラムのキム・ヒョンジョン事務局長は「ブリンケン副長官はこの問題に対する理解がとても足りないと見られる。……国務部が慰安婦問題を度々外交問題の障害物としてのみ見ることは間違っている」と指摘し、「両国の合意後も日本政府が慰安婦問題を否定して、これを認めない発言がずっと出ている状況ということを明確に認識すべき」と強調した後、「ブリンケン副長官の発言は無視する」と述べたようです。

 ブリンケン副長官は国家間の合意が取り交わされたのだから、それに従うように、と至極真っ当な発言をしただけなのですけれども、何を血迷ったのか、「発言を無視する」ですからね。国際間合意を無視するというも同じです。そんなに合意が気に入らないなら、韓国政府に文句をいうか、自分達で大統領を出すのが筋でしょうね。

 それでも、一旦、二国間で合意した内容を一方的に破棄するとなると、国家の信用に関わることは間違いありません。彼らは、合意を無視して、騒げば騒ぐ程、韓国政府を窮地におちいらせ、最終的には自分達の首を絞める行為になることにどこまで気づいているのか。何をしたいのかちょっと分からないですね。

 先の合意では、ソウルの日本大使館前に違法に設置された慰安婦像を撤去することを努力目標としていますけれども、韓国はそれ以外の場所で、バカスカと慰安婦像を立てはじめました。

 昨年10月にソウル・城北区でに、韓国人と中国人の慰安婦像2体が設置されましたし、11月には中区のキリスト教系教育財団の敷地内に、高校生らによって慰安婦の立像が設置されています。

 それ以外にも高校などの敷地内にも慰安婦像は続々と設置されており、日本大使館前の慰安婦像も撤去するどころか。慰安婦の立像や中韓のペア像も登場しています。

 また、済州島では昨年12月に地元大学前の広場に慰安婦像が設置されましたし、大邱市では、慰安婦問題を記録する「日本軍慰安婦歴史館」が開館しています。

 さらには、今年の8月15日までの設置を目標に韓国統監官邸の跡地や釜山の日本総領事館前にも慰安婦像設置の動きが進んでいるようです。

 韓国政府は、「市民が自主的に設置したもので、政府が『ああしろ、こうしろ』とはいえない」と言い訳していますけれども、少なくとも日本大使館前の慰安婦像はウィーン条約違反ですから、政府が『ああしろ、こうしろ』と言わなければならない問題ですね。

 その意味では、釜山の日本総領事館前に設置するのも同じくウィーン条約違反ですから、韓国政府が阻止しないといけない問題です。

 一応3月には、慰安婦合意についてアメリカ立ち合いの下、文書化するとなっていますけれども、韓国政府が民間のやったことだ、と放置すればするほど、どうしようもなくなってくると思います。合意から一月ちょっとでこれですから、今のままで、残りあと二ヶ月でカタがつくとも思えないですね。

 先日、産経新聞社とFNNの合同世論調査で慰安婦問題が蒸し返されると思うと答えた人は実に8割を超えていますからね。もうかの国の性質はトコトン知れ渡ったと見ていいように思われます。

 ですから、韓国が慰安婦像を撤去できず「努力目標だ」と言い逃れしても、日本は「ほら見たことか」と反応すると思いますし、合意は韓国が遵守できずに破棄したと受けとるでしょうね。

 その意味では、今回の3月までという期限で韓国政府がきちんと合意を守るのかどうかは、相当重い意味を持つ筈です。まぁ、朴大統領の次の大統領が誰になるか分かりませんけれども、今回、合意を守れるか守れないかは、朴政権以降の政権にとって大きな重しとなると思いますね。

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