民主主義は守りたい
今日はこの話題を極々簡単に……。
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1月30、31両日に共同通信社が実施した電話世論調査で、甘利氏の大臣辞任について「辞任は当然だ」との回答は67.3%、「辞任する必要はなかった」が28.5%という結果になりました。
辞任を当然とする声が圧倒的ですね。ところが、安倍内閣の支持率は53.7%と、昨年12月の前回調査から4.3ポイント増えているのですね。
辞任が当然で、内閣支持率が上がったということは、安倍内閣の対応が是とされたということです。
にも拘わらず、野党は甘利氏の追及に時を費やす方針のようです。
1月31日のNHK番組で民主党の細野政調会長は国会招致を要求し、共産党の小池政策委員長は法的責任をただしていくと述べたのに対して、自民の小野寺五典政調会長代理は閣僚辞任を「重い責任の取り方だ」と答えています。
実際、先の世論調査でも甘利氏が衆院議員を辞職するべきだは39.7%と、辞職の必要はないの55.5%に及びません。
まぁ、野党が追及するのは結構ですけれども、それで新たに爆弾級の何かがでてこないと厳しいと思います。
それに参院選まであと半年切った今の時機に国会審議を止めて延々と追及しても、それで内閣支持率や与党の支持率を落とせるかというとそれは難しい。むしろ、またかと野党の支持率が落ちる危険すらあると思いますね。
参院選での野党の対応について、日経の世論調査では「選挙協力をすべきだ」が39%で最も多く、「いくつかの党がまとまって新しい党をつくるべきだ」は21%で「現状のままでよい」が26%となっています。つまり、党を壊さないという括りでみると65%が壊すなとしているわけです。
1月30日、民主党は党大会を開いていますけれども、その中で、岡田代表は、衆院で維新と統一会派を組んでいる点に触れ「国会ではすでに維新と一体化している。……政治理念が共有され、本気で政権を狙う政治勢力ができるかが大事だ。……新党結成も選択肢として排除していない」と合流を視野にいれた発言をしています。
先の日経の世論調査では党を壊すなというのが大勢ですから、新党よりは維新を吸収したいところでしょうけれども、合流は維新が反対ですからね。
民主党は、27日に参院選向けの党ポスターを発表していますけれども、その中の一つに「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」という自虐ポスターを作っています。
けれども、民主党が嫌いなことと、民主主義を守るの二つが逆接で繋がる理由がよく分からないですね。
民主党政権時代の強硬採決の数々等を考えると、「民主主義を守りたいから、民主党は嫌いだ」とするほうが近いと思います。
民主党が国民に嫌われているという自覚があるのなら、それを払拭するだけのものを見せるべきだと思いますね。
この記事へのコメント
おじさん
民主党は政権取るまではマジョリティに訴えて票を取ったわけですがやったことと言えばマイノリティ優遇政策ばかりでしたね。しかもマイノリティの意見をマジョリティの意見であるように偽装して煽りました。だから嫌われたのです。
政体が変わろうとも国民の意識だとか常識だとかそういうものは一朝一夕に変わるものではありません。
国民の常識感覚に寄り添いつつ現政権の問題点を突くという姿勢を取らないと民主党をはじめとする野党が力を持つことは永遠に無いでしょう。
暇工作