日本政府による国連初の慰安婦問題に関する反論について

 
今日は雑談です。

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2月16日、日本政府は、国連欧州本部で開かれた女子差別撤廃委員会の対日審査で慰安婦問題について、強制連行を裏付ける資料がなかったことを説明すると共に、その原因は朝日新聞の『捏造』であると述べました。

これまでこの種の説明を国連で行ったのは初めてだといいますから、今までどれ程国益を損ねていたののか想像するだけで恐ろしいですね。


女子差別撤廃委員会とは、「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」の第17条に基づき設置されたものですけれども、この条約は国連総会で1979年に採択され、1981年9月3日に発効しています。

17条は次のとおり。
第十七条

1  この条約の実施に関する進捗状況を検討するために、女子に対する差別の撤廃に関する委員会(以下「委員会」という。)を設置する。委員会は、この条約の効力発生の時は十八人の、三十五番目の締約国による批准又は加入の後は二十三人の徳望が高く、かつ、この条約が対象とする分野において十分な能力を有する専門家で構成する。委員は、締約国の国民の中から締約国により選出されるものとし、個人の資格で職務を遂行する。その選出に当たっては、委員の配分が地理的に衡平に行われること並びに異なる文明形態及び主要な法体系が代表されることを考慮に入れる。
  2  委員会の委員は、締約国により指名された者の名簿の中から秘密投票により選出される。各締約国は、自国民の中から一人を指名することができる。
  3  委員会の委員の最初の選挙は、この条約の効力発生の日の後六箇月を経過した時に行う。国際連合事務総長は、委員会の委員の選挙の日の遅くとも三箇月前までに、締約国に対し、自国が指名する者の氏名を二箇月以内に提出するよう書簡で要請する。同事務総長は、指名された者のアルファベット順による名簿(これらの者を指名した締約国名を表示した名簿とする。)を作成し、締約国に送付する。
  4  委員会の委員の選挙は、国際連合事務総長により国際連合本部に招集される締約国の会合において行う。この会合は、締約国の三分の二をもって定足数とする。この会合においては、出席しかつ投票する締約国の代表によって投じられた票の最多数で、かつ、過半数の票を得て指名された者をもって委員会に選出された委員とする。
  5  委員会の委員は、四年の任期で選出される。ただし、最初の選挙において選出された委員のうち九人の委員の任期は、二年で終了するものとし、これらの九人の委員は、最初の選挙の後直ちに、委員会の委員長によりくじ引きで選ばれる。
  6  委員会の五人の追加的な委員の選挙は、三十五番目の批准又は加入の後、2から4までの規定に従って行う。この時に選出された追加的な委員のうち二人の委員の任期は、二年で終了するものとし、これらの二人の委員は、委員会の委員長によりくじ引で選ばれる。
  7  締約国は、自国の専門家が委員会の委員としての職務を遂行することができなくなった場合には、その空席を補充するため、委員会の承認を条件として自国民の中から他の専門家を任命する。
  8  委員会の委員は、国際連合総会が委員会の任務の重要性を考慮して決定する条件に従い、同総会の承認を得て、国際連合の財源から報酬を受ける。
  9  国際連合事務総長は、委員会がこの条約に定める任務を効果的に遂行するために必要な職員及び便益を提供する。
 と、このように委員会のメンバーは「徳望高く、この分野の専門家」で構成されると謳っています。

今回については、日本側の説明が終わったあと、委員会の中国出身の女性委員が「誰も70年前の出来事を否定したり、変えたりすることはできない」と批判しました。

これに対し、日本側は 「日本政府が例えば歴史の否定をしているとか、この問題について何の措置も取っていないというご批判は事実に反すると言わざるを得ない」と強く反論したそうです。

果たして、委員会のメンバーが「徳望高く、この分野の専門家」なのかどうか分かりませんけれども、世界の認識はこの程度に止まっているということです

その現実からスタートして、誤りを正していくことが大事です。今までは反論すらしてこなかったのですから、スタートラインに立ってもいなかったことを考えると進歩したといえると思います。

委員会終了後、日本側の本件の担当官は「30分くらいの時間ですべて説明できたとは思えないので、国際社会の理解を得られるよう一層の努力を注いでいきたい」と述べていますけれども、きちんとかつ粘り強く続けていって欲しいものです。

今回の日本側の説明について、委員の1人であるエジプト人のガブル議長は「日本政府や代表団は、われわれの疑問に答えを提供しようと努めていた。……委員会としての目的は女性に対する日本での認識の向上や政府との共同作業であり、友好的に実現できたと思う」と述べ、一定の評価をしています。

委員会は3月7日に見解を発表するそうですけれども、先日の日韓合意については考慮する問題だと考えているらしく、どういう見解を出してくるのか注目ですね。



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一昨日のエントリーで告知させていただきましたとおり、「小説家になろう」サイトに、

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是非、ブクマ等応援いただければと思います。

今回、執筆に4ヶ月近くかかりましたけれども、長かったです。

人生初の小説に挑戦でしたが、なんとか完結までいけてほっとしています。

書き終わった後の爽快感は格別です。これで自分の手を離れる。執筆生活から抜けられる。まさに「脱稿」です。「終稿」でも「出稿」でもありません。「脱稿」です。
※実際は、今も加筆と訂正を続けています。

頑張って書いてみましたけれども、諸兄の目からは穴凹だらけかもしれません。この辺りは本人の目からは気づきにくい部分でもありますので、御指摘いただければ幸いです。次に活かしたいと思います。
※現行作品の本編はほぼ固まっていて、今からでは、殆ど弄れない状態ですので、御容赦いただければと思います。

書いてみて、色々と学ぶこと多き体験でしたけれども、それらも追々エントリーしていきたいと思います。

この記事へのコメント

  • 白なまず

    支那朝鮮人は真実かどうかでは無く相手を言い負かし勝つことのみに執着する獣の類だから、正々堂々と戦っても馬鹿をみると思います。獣を負かすには餌でつるか、力でねじ伏せるしか無いでしょう。それでも、獣を叩きのめす前に、他国の嘘つき連中を日本人を怒らせると後が怖いと思わせる為にも、正論をぶつけて、あとは別の手段で、例えば経済的な打撃を与えるとか、軍事的に叩きのめす事で完了すると思うので、反論する事には意味はあると思います。
    2016年02月20日 02:05
  • 永田町時評

    日本政府とくに外務省のやることが遅いことに驚いている。韓国の従軍慰安婦の件については、1996年にクマラスワミ報告書が国連人権委員会に提出されている。その内容は「日本軍が20万人の韓国女性を性奴隷にした」という出鱈目なものだった。しかし日本政府は反論もしないで今まで放置していたのだから驚いている。「性奴隷」の言葉が世界中に独り歩きして日本の名誉を著しく傷つけたのである。
    2016年02月21日 13:24

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