透明人間潘基文と法王フランシスコ
今日は本当に時間がありませんので、極極々簡単な雑談です。
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潘基文国連事務総長を無能と批判する世界のメディアの声が高まっています。
これまでも、「際立って無能」との批判されていました。アメリカの外交専門誌『フォーリンポリシー』は、地球温暖化や国際テロ、世界金融危機への対応が求められているときに「潘事務総長は世界中で名誉学位を集めて回り、驚くほど記憶に残らない声明を発表するだけ。核拡散防止やアフガニスタン復興を国際世論に呼びかけるでもない。人権擁護者として活躍するどころか、難民を助けようともしない。……国連は役に立たない組織になっただけでなく、あってもなくてもいいような存在になってしまった」とボロクソに批判しています。
事務総長の任期は慣例により1期5年、2期10年ですけれども、10年あって碌に仕事もしなかったということですね。
彼の事務総長としての不適格振りは早くから指摘されていました。
潘氏が事務総長に選出されるやすぐに問題にされたのが、過度の縁故主義です。元国連大使の崔英鎮氏を駐コートジボワール特別代表に任命するなど、有力ポストに韓国人を次々に充てました。娘婿のインド人を国際連合イラク支援ミッションの官房長に任命するに至っては、国連職員組合が「親類縁者や友人を頼った求職」を批判する文書を採択した程です。
そうして、縁故主義をやったことで、国連を上手く潘氏が取回したのかというと、全然そうではありませんでした。
潘氏に最も近くで接していた人たちの話では「潘氏が国連組織を適切に運営できるようになるまで2年かそれ以上の時間がかかった」そうですから、縁故主義は殆ど国連運営には効果を発揮しなかったということです。
そして、2009年8月にはノルウェーのモナ・ユール次席国連大使が本国政府宛て公電で「不明確でカリスマ性に欠ける……癇癪持ちで周囲の手に負えない」と書かれ、核軍縮分野での活躍もなければ、金融危機でも無策、内戦のスリランカ情勢においても「傍観者」でしかなかったと激しく批判していたことが明らかになっています。
また、国際人権組織「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が2011年に発表した年次報告書では、潘氏について「人権侵害を繰り返す国々に対し、国際的な地位が低い国に対しては強く批判するが、中国のような大国には何もしない」と批判しています。
まぁ、この辺りで世界に「お里が知れた」のでしょうね。
では、なぜそんな彼が事務総長に選ばれたのか。
世界連邦運動世界政策研究所(WFM−IGP)専務理事のウィリアム・ペイス氏は、「潘基文氏が、最もふさわしく最も強いリーダーだから選ばれたと考える人は誰もいない」と指摘しています。
ペイス氏は「過去69年間、常任理事国5カ国は、事務総長の役割や望ましいリーダー像について一致してきませんでした。その不一致から、常任理事国5カ国は、各国にとっての『望ましい候補』をお互いが拒否権を使って弾きあってきた。事務総長の選定は、各国にとって『最も嫌ではない』候補が選ばれるまで拒否権を使い続ける、というパターンに堕落しているのです……アメリカは強い事務総長ではなく、よく指図を聞き、自分たちの秘書になる弱い事務総長を望むと発言したと伝えられている……潘基文氏は、アメリカと中国、そして恐らくロシアが事前同意した後、常任理事国を含む安全保障理事会で選ばれた」と述べています。
ペイス氏によると、常任理事国が国連の重要ポストに自国出身者を配置しており、常任理事国はそれを黙認することを受け入れた人物を国連事務総長に据えており、事務総長の選考過程上、常任理事国に迎合しなくてはならないのだということなのだそうです。
要するに潘氏は、常任理事国の思惑通りに選ばれ、その期待通りに「無能であり続けた」という訳です。
その結果が、今の「あってもなくてもいいような存在」となのであれば、最早その存在意義を失っているということです。
国連がその権威を失えば、どの国もいうことを聞かなくなりますから。
ローマ法王のような「神の権威」を背後に戴く存在ではなく、戦勝国が立ち上げた組織の事務総長が権威を帯びるためには、並大抵の事ではない筈です。それを縁故だの無能だの、ですから、権威も何もあったものではありません。
その意味ではローマ法王のほうが余程国際政治に影響力を及ぼしています。
昨年、アメリカは長年国交を断絶していたキューバとの関係を正常化しましたけれども、その間を取り持ったのがカトリック教会だったのだそうです。
前法王のベネディクト16世がキューバを訪問しカストロ議長と会談、続いて昨年9月にフランシスコ法王もカストロ氏と会談し和解が進んでいます。カトリック教会がキューバとの関係回復に熱心なのは、キューバ系などヒスパニック系の人口がアメリカで急増しているからだと言われています。
ヒスパニック系の多くはカトリック教徒でありますけれども、これは、将来彼らがアメリカに影響力を発揮する可能性があるということですね。
更に、2月12日、フランシスコ法王は、ロシア正教会のトップであるキリル総主教とキューバの首都ハバナで、会談を行っています。ロシア正教トップとの会談は、キリスト教会が東西に分裂して以来、およそ1000年ぶりのことですから、歴史的な会談だといっていいでしょうね。
その二人が、キューバで会談した。
このことから、カトリック教会はキューバを足掛かりにアメリカとロシアを仲介する狙いがあるのではないかとも言われています。
はっきり言って、国連よりも全然仕事していますね。
その意味では、これからの世界は、国連ではないところでの動きにより注目すべきなのかもしれませんね。
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
ではなかったか?
日本は天智天皇の時代から半島が絡む間違いを繰り返してきた.
日本人の付系はこんな御人好しだから, 米国では白人に滅ぼされ
東アジアでは日本列島のみに押し込まれているのだ.
日本が強いと言うのは, 日本人が弱いからの裏返しに過ぎない.
ちび・むぎ・みみ・はな
だから安倍晋三の様に日本人が積極性を持てば外国人移民
に負けないと考えるのは基本的な「大間違い」である.
因みに, 外国人が二(一?)年以上定住すれば定義上「移民」である.
安倍首相の「移民政策ではない」と言うのは全く正しくない.
安倍首相は誤魔化しばかり言っているのだが,
野党が「あまりに」酷いので国民は誤魔化されている.
国会における茶番劇は半分は安倍政権の演出である.