韓国社会は女性の人権を守っているのか
今日も時間がないので、昨日の続きを極々簡単に……
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3月22日、アメリカを訪問中の韓国の元慰安婦イ・ヨンスさんは来週の日韓首脳会談開催に関連し、「私たち慰安婦被害者が望むものはお金ではなく、歴史的真実の究明と心からの謝罪だ。……東京の真ん中に慰安婦像を設置し、先祖の蛮行を後世に伝えなければならない。日本政府が歴史を認めないのなら、世界がそれをするだろう」とアメリカで訴えました。
ただ、まぁこの人は証言がころころ変わることで、その界隈では有名な人です。この人は2007年にもアメリカ議会で証言しているんですね。もう90歳近い高齢なのに頑張りますね。
これについて、韓国のネットユーザーからは、「慰安婦像は私たちが守るから心配しないで!」とか「韓国政府は『民間が建てた慰安婦像の撤去には関与できない』との立場を明らかにしている。作り話を拡散させないでほしい」とか、「おばあさんらがうそをついているはずがない。日本軍に強制的に連れて行かれたのは確かだ。被害者を守れるのは韓国国民しかいない」などという応援の声が書き込まれているようです。
このように慰安婦問題については、なにかと日本ばかり批判する韓国世論ですけれども、彼らに全く問題がない訳ではありません。
最近、広く知られてきたものとして、ライタイハンや洋行主とかありますね。けれども、似たようなことは現在も起こっています。
3月22日、釜山警察庁・国際犯罪捜査隊は、韓国人女性に日本で売春をさせていた疑いで、韓国人の貸金業者の男ら3人を逮捕したことを発表しました。
逮捕された男らは、昨年5月から今年2月にかけ、東京の鶯谷駅周辺で韓国人女性5人に売春を強要し、紹介料などを受け取っていた容疑があるようです。
その内の貸金業者の1人は、女性に金を貸し付け、期限までに返済できなかった女性のパスポートを取り上げた後、風俗店にあっせんして金を稼がせ、残る二人は「たくさん稼げる仕事」などとアルバイト募集サイトに広告を出し、女性32人を自身の経営する風俗店で売春させたり、他の風俗店にあっせんしたりしていたようです。
自分達が日本に対して、強制連行だなんだと批判する癖に、何のことはない、自分達も同じようなことをしているというわけです。
けれども、これについての韓国ユーザーの声はというと、「国の恥をさらす人間だ」とか、「慰安婦問題も解決してないのに、日本で売春するのはやめて。頼むよ」とか、「日本の植民地時代と何も変わらない。これじゃ日本の悪口も言えないよ」といった書き込みが多くみられ、売春した女性を擁護する声は殆どありません。
先のイ・ヨンスさんの訴えについては「被害者を守れるのは韓国国民しかいない」といっているのに、売春を強要された女性については、守ろうという声が出てこない。
これは、強制連行を批判するロジックとは矛盾します。
逮捕されたのは韓国人の貸金業者の男達ですから、本来は、彼らを批判しなければならない筈ですね。けれども、彼らの批判は売春した女性に向かっています。
もし何年後かにこの女性たちが、貸金業者に「強制売春」させられたと訴えたら、彼女らの像でも立てて、延々と貸金業者を批判し続けるのでしょうか。ちょっと怪しい感じがしますね。
要するに、自分達が絶対安全な立場にいるときは居丈高に上から目線で批判するけれども、逆に自分に火の粉が降りかかりそうになると、途端に逃げをうつ。そんな感じに見えなくもないですね。
韓国は慰安婦問題を取り上げて女性の人権問題だと国際社会で訴えていますけれども、果たして当の自分達が本当に女性の人権を考えているのかどうか疑問ですね。
24日、元慰安婦らが共同生活を送る施設である「ナヌムの家」が、中国在住の韓国人慰安婦被害者ハ・ソンスクさんの治療費用の支援を呼び掛けています。
17歳の時に中国で慰安婦をしていた彼女は「故郷の人たちに合わせる顔がない」との理由で韓国に戻らず、中国で暮らしていたそうなのですけれども、今月15日、階段で転倒した際に肋骨や骨盤を負傷しました。
現地の病院に入院していますけれども、治療費用の工面に苦労しているそうで、ナヌムの家は今月初め、「中国在住の被害者を助けるための募金」からハさんの治療費として1000万ウォンを送ったそうです。
本当に韓国の世論が慰安婦を守ろうと考えているのであれば、それなりに募金が集まってしかるべきかと思います。
その意味では、韓国世論、あるいは韓国社会が"女性の人権"に向き合っているのかどうか、垣間見えるかもしれませんね。
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