ゼロ圧力でも委縮するマスコミ

 
今日も雑談です……

3月24日、日本外国特派員協会でジャーナリストによる会見が開かれました。これは、高市早苗総務大臣による"電波停止"発言を受けてのもので、会見したのは大谷昭宏氏、青木理氏、岸井成格氏、田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏の御歳を召した"大物"ジャーナリストです。

彼らは高市"停波"発言を取り上げ、これをメディアに対する恫喝だと述べました。ただし、田原氏は恫喝ではなくマスコミが委縮しているだけだと主張しています。

要するに、彼らは、政府がマスコミを潰しにきていると"受け取った"と言っているわけです。

これに対して、外国人記者から「中国ではジャーナリスト逮捕されたりと、非常に厳しいですよね。アメリカでも国が監視したり法的に追及したり、日本よりある意味ではひどい状況だと思うんですよ。にも関わらずなぜ、日本のメディアがこれほど萎縮するのか、そのメカニズムはなんでしょうか。どういう圧力のかけ方があるのか」という鋭い質問が飛び出しました。

この質問をしたのは、財団法人日本再建イニシアティブ(RJIF)のマーティン・ファクラー氏です。

ファクラー氏については以前「ニューヨークタイムズの不当なレッテル貼り」で取り上げたことがありますけれども、米国のニュースメディア研究機関「メディア調査センター(MRC)」から、「不当なレッテル貼りの偏向」だとする報告を受けたこともある記者です。

彼は先月『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』を上梓しています。筆者はこの本を読んでいないので、内容については控えさせていただきますけれども、ネット通販での商品説明を引用させていただきます。
2012年末に第二次安倍政権が誕生してから早や3年。その間、大きく変わったことが権力とメディアの関係だ。朝日新聞に代表される政権に批判的な大手メディアはなぜ軒並み”大人しく”なったのか。その背景には安倍政権の巧みなメディアコントロールと、ネットによる大転換期に対応できず組織防衛に走る既存メディアの腰砕けぶりがあった――。前ニューヨーク・タイムズ東京支局長の著者が明らかにする「世界から見たアベ・ジャパン」の真実。
とまぁ、この商品説明を見る限りでは既存マスコミが大人しくなったのは政府のメディアコントロールだけでなく、メディアの「腰砕け」もあるといっているようです。

それを踏まえてファクラー氏が先の質問をしているとすると、相当突っ込んだ答えを聞きたがっているのだと思われます。

この質問に対して、岸井氏が答えたのですけれども、なんとその答えは「圧力などない」というものでした。ただ"停波発言"レベルのことすら言われることを考えてもみなかったので狼狽えた、と述べました。

ファクラー氏は、中国やアメリカは日本より酷いと指摘した上で、なぜ簡単に委縮してしまうのかと聞いています。要するに、「そんな程度でビビッていないで闘え」と言っているわけです。

にも関わらず、岸井氏の「考えたこともなかった」などとは、ナイーブに過ぎるというか、ジャーナリストとしては聊か情けない回答だったと思いますね。

実際、中国は政権批判するジャーナリストは次々と捉えられ、拘束されていますからね。確かにそれに比べれば、日本のマスコミは生温いにも程があるといっていいと思います。

結局、日本のマスコミを崩壊させるのは、彼ら自身なのかもしれないですね。

この記事へのコメント

  • 白なまず

    藪蛇を恐れているのかも知れませんね、、、どんな蛇なのか興味ありますが、蛇の後にさらに秘密が有ったりして、、、いま棒で藪を突くのは時代の必然なので、色んなモノが出てきて、徐々に明らかになり、藪の後ろに隠れていた輩は恥さらしになると、日本人の気は少しは鎮まるかもしれません。
    2016年03月27日 10:11
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    大物と言うよりは空気の読めない馬鹿者なのだろう.
    余命三年ハンドブックの快進撃にも現れているように,
    「事実」が広まりつつあるからメディアとしては
    ひたすらに無視を貫くのが良い作戦であるのに,
    どこかに唆されたのか, 前後を考えない記者会見である.
    破綻した内容から考えて,
    本当の反日分子は関わっていないのではないのだろう.

    余命三年の書く程に安倍晋三が広い視野を持つ政治家だ
    とは思わないが(広い視野を持つなら有効な第一次アベノミクスを
    途中で変更してしまうF.D.ルーズベルトの様な失敗はしまい),
    嘘付党政権の惨劇の下で覚醒した者達が背後にいるのだろう.

    これから, これらの護国勢力と反日勢力の本当の戦いが,
    支那と南朝鮮の崩壊と共に始まるのかも知れない.
    2016年03月27日 11:17
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > 本当の反日分子は関わっていないのではないのだろう.

    本当の反日分子は関わっていないのではないのだろう「か」.
    2016年03月27日 11:18
  • 774

    テロ三法、マイナンバー法等、安倍政権による反日在日外国人包囲網は、着々とその輪を狭めつつある。
    次の選挙で民主・維新・共産による「民進」が“勝利”できなければ、彼らは、事実上の詰みである。
    朝鮮半島動乱の勃発に併せ、本格的な排除が始まるだろう。

    その際、我々が思いもしなかった“有名人”“マスコミ”“弁護士”“議員”“大学教授”等が次々と逮捕され、思いもしなかった組織が解体され、崩壊し、倒産するのを目の当たりにすると思われる。
    いよいよその日が近づいてきた。

    その、彼らの“最後の悪あがき”の一つが「当会見」であっただろうと思われる。
    2016年03月27日 19:15
  • ポール

    ありもしない圧力を、さもこうむったような顔で被害者面する。
    慰安婦デマや南京デマと構図は同じです。
    突っ込まれるととたんにボロを出す。
    これでジャーナリストだっていうんだから。
    こういうのをへそが茶を沸かすって言うんだろうなと思いますよ。
    2016年03月28日 17:28
  • 泣き虫ウンモ

    田原さんなんかは、戦中は民主主義国家ではなかったと思っていたが、ある教授の本を読んで民主主義国家だったと理解したと述べているぐらいの方なのでね。

    歴史観なんでしょうね。

    まぁ、白髪になってから発言してますので、修正には時間がかかりますかね。
    2016年03月29日 22:00

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