李総理が李村長になる日

 
今日は雑談です……

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3月25日、中国の海南島で開かれた経済会議「ボアオ・アジアフォーラム」に出席したAIIBの金立群総裁は、創設メンバーの57カ国に加え、30カ国以上がAIIBへの加盟を待っていると述べました。

確かAIIBバスはまだ発車していなかったように思っていたのですけれども、投資という分け前に預かりたい国がそれだけ多いということなのでしょう。

なにせ、中国のAIIBへの出資比率は30.34%、議決権は26.06%です。中国は一定の拒否権も持っており、AIIBは事実上の中国の銀行になるのではないかとの懸念の声が上がっています。

実際、「ボアオ・アジアフォーラム」で金総裁は、中国が自らの影響圏に引き込むためにAIIBを利用することはないと加盟国は確信しているのかとの質問され、「われわれは過去2年間、すべての加盟国に確信してもらう目標を掲げ、現在、その数は57になった。ほかに30カ国超が加盟を望んでいる」と答えていますけれども、答えになってないですね。

そんなAIIBですけれども、その規約はADBのそれとそっくりで、いくつかの条項にいたっては一言一句同じなのだそうです。ここでもパクっている訳です。

また、AIIBは世界中で専門の人材をリクルートしていて、ADBからAIIBに移る職員もいるようなのですけれども、ADBの人事担当者によると「大規模な移動は起きておらず、心配していない」という状況のようです。

やはりプロの目からみると危なっかしく映るのかもしれません。

それにAIIBの親方になる筈の中国経済が怪しくなっていますからね。

資本流出に伴い、外貨準備高は今年1月に995億ドル減って3兆2300億ドルとなりました。これは2014年半ばに比べて7620億ドル減少です。GDP換算でスイス一国が消えるという凄まじい額です。

中国にとって外貨準備額の限界は2兆8000億ドルとも2兆ドルとも言われているそうで、このまま推移すれば東京オリンピックの2020年を迎える前に限界水準に達することになります。

そんな中、批判の矢面に立たされているのが、李克強首相です。彼は中国経済の総責任者ですから。

先日行われた全人代では、「李克強首相がまもなく解任される」という噂が、まことしやかに流れているのだそうです。

なんでも全人代に先駆けて行われた中国共産党中央政治局会議で、習近平主席が、「経済をうまく処理できない幹部は、どんなに地位が高かろうが、立ち去ってもらう」と断言したのだそうです。

また、経済の現場では失業者が溢れ、次々に工場が閉鎖されています。

遼寧省大連では、春節の大型連休が明けると、倒産ラッシュに見舞われ、従業員が戻ってくると、会社がなくなっているという漫画のような現実に迎えられ、失業者たちは市の中心街でデモを起こしたり、浮浪者と化して屯ろしたりしていているのだそうです。

無論、日経企業も次々と撤退しています。

極め付けは、3月6日に、吉林省遼源市の経済開発区トップだった孫慶安同市政協副主席が、エレベータに乗ったところを襲われ、メッタ刺しにされて殺害されています。ところが、そのニュースが伝えられると、凶行に賛同する書き込みが相次いだそうで、相当な恨みというかヤバい状況のようです。

国内がヤバくなると外国に侵攻して目先を逸らすというのはよくある手ですけれども、そんなもので済むような段階でも無い様な気もします。

仮に李克強首相を解任して、それに代わる首相が経済を立て直すことができればよいですけれども、どうなんでしょう。失敗すれば粛清されるのが見えているのに手を上げる人がいるのか分からないですね。

中国の内圧は相当高まっているとみるべきですね。経済的にも軍事的にも日本は備えておくべきだと思いますね。

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