高麗民主連邦共和国と南下する38度線

 
昨日の続きを極々簡単に……

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36年振りに行われた朝鮮労働党大会で、金正恩第1書記は、韓国との関係について、「高麗民主連邦共和国」と呼ぶ連邦形式などによる統一の実現を呼びかけたと伝えられています。

「高麗民主連邦共和国」とは、前回、1980年の朝鮮労働党大会で、故金日成主席が提案した南北統一案です。

その大まかな内容については、こちらこちらのサイトにありますけれども、要するに、北朝鮮と韓国が互いのの思想と政治体制を保持したまま、統一する一国二制度型の連邦政府構想です。

これについて、故金日成主席は次のように述べています。
 連邦形式の統一国家では、双方の同数の代表と適当数の海外同胞代表で最高民族連邦会議を構成し、そこに連邦常設委員会を組織して北と南の地域政府の指導にあたらせ、連邦国家の全般的な活動を管轄させるのが合理的でしょう。

 最高民族連邦会議とその常任機構である連邦常設委員会は連邦国家の統一政府として、全民族の団結、合作、統一の念願にかなうよう、公正な原則に立って政治、国防、対外関係など、国家と民族の全般的利益にかかわる共通の問題を討議、決定し、国家と民族の統一的発展をはかる活動をおし進め、各分野にわたって北と南の団結と合作を実現すべきであります。連邦国家の統一政府は、北と南に現存する社会制度と行政組織、各党、各派、各階層の意思を尊重し、ある一方が他方に自己の意思を強要できないようにすべきです。

 北と南の地域政府は、連邦政府の指導のもとに、全民族の根本的利益と要求に合致する範囲内で独自の政策を実施し、すべての分野で双方の差をせばめ、国家と民族の統一的発展をとげるために努力すべきです。
要するに、安保、外交など対外的な部分は統一連邦政府が受け持ち、内政全般は旧来の北朝鮮政府と韓国政府がそれぞれ地方政府として統治していき、少しづつ双方の差を埋めていくというイメージですね。

これは、韓国が北朝鮮よりも経済的に豊かになって、北朝鮮が韓国を武力併合する可能性が薄らいだために提唱されたものといます。けれども、これには、北朝鮮が韓国に対して、国家保安法撤廃、韓国内での共産党結成の容認、在韓米軍撤収を求めているんですね。

これは韓国にとってみれば、一国二制度といいながら、これまで安全保障としてきたものを全て捨てて丸裸になれ、というようなもので、すんなりと受け入れられるものではないと思いますね。

それに、万が一、この方法で統一したとしても人の往来が始れば、経済的に豊かな方へ人が流れていくのが常です。北朝鮮は今でも「脱北者」がいるのですから、往来の自由を認めようものなら、中東難民問題ではないですけれども、それこそ大量の北朝鮮人民が韓国に逃げていくことが考えられます。

これがエスカレートすると、韓国"地方"政府は、自分のところばかり経済的負担が押し付けられていると不満が募り、内戦とまではいかなくとも対立の芽は依然残ります。となるとあとは、その不満を逸らすために「日本が悪い」と叫び、それを国是にしてしまうことだって考えられなくもありません。

まぁ、ただ、半島に籠って反日を騒ぐだけなら未だしも、統一朝鮮だと、今度は北の核ミサイルがありますからね、危険度はより増します。釜山港にノドンがずらりと並んだら、日本海が、今のの38度線になりかねません。

統一朝鮮が、平和的に、かつ民主国家として成立するなら兎も角、統一のための統一に走り、国民を纏めるために、反日を持ちだすのであれば、半島の統一は、38度線が日本海に下がってくる事を意味するのだと頭の片隅に入れて置くべきではないかと思いますね。

この記事へのコメント

  • TAMIDA☆★☆

    合法的な難民をヘル韓国に押し付け、韓国経済韓国の地域経済に負担をついらせ貧乏人を大量に作り出しつつ、工作分子を多数忍び込ませる。
    あらゆる政策決定を停滞させ、闘争を繰り返す
    共産党を認めさせる所もミソ

    結果赤化統一
    分かり易い工作大綱
    ガス抜きは反日核が日本を直接狙い脅しの手段に最悪
    2016年05月10日 07:12
  • 野蛮人

    連邦制構想についてはその後「首領主導での連邦制」という本音丸出しの
    表現にシフトしてる。要するに金王室がトップで決定権を持ち、その下に
    形式的な合議機関としての連邦議会があるだけ。議席は一応南北の折半と
    いう事にはなってるが当然その承認は金王室が行い、そこにおいて韓国政
    府は親北学生運動や全教祖といった連中と同列か格下扱いとしている。

    この為歴代韓国政府が受け入れる訳も無く、特にパパの血筋がご自慢と言
    うか全てとなってしまっているクネにはとりわけ無理。
    2016年05月10日 12:54

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