今日もこの話題を極々極簡単に……

5月31日、衆院本会議で民進党、共産党、社民党、生活の党の野党4党が安倍内閣に対する不信任決議案を提出しました。理由は「消費税率の引き上げの先延ばしは、アベノミクスの失敗だ」とするもので、やはり、お得意の「100点じゃなければ0点だ」理論です。
これに対して、自民党は「雇用や所得環境は改善を続け、経済は着実に回復している」と反論。投票結果は賛成124、反対345、とトリプルスコア近い大差で否決されました。
単純な議席数でも2/3を超えています。まぁ、伊勢志摩サミットに、オバマ大統領の広島訪問と、安倍内閣の支持率が上がっているときに内閣不信任案を出したところで、こうなることを分かっている筈なのですけれども、それでも出さなければいけない理由があるとはちょっと思えないですね。
あるとすれば、野党の存在感を示したいか、或いは参院選で野党で共闘できるかどうかの踏絵的意味といった辺りでしょうか。
不信任決議案を提出した野党4党の議席数はというと、民進党96、共産党21、社民党2、生活の党2で、合計121。ほぼ反対票と同じ数字ですね。一方、その他野党は、おおさか維新の会14、無所属14で計28。
見ようによっては、不信任案を提出した野党4党は、それ以外の党からの反対票を3つしか引っ張ってこれなかったことになります。
これは流石に厳しい。
民進は参院選比例代表で社民、生活両党と統一名簿をつくる検討を始め、生活とも水面下で調整をしているようです。改選定数1の全32選挙区での候補を一本化する方針のようです。
安倍総理は6月1日に消費増税を2019年10月まで2年半先送りすることを正式表明するとしていますけれども、なんだかんだいって、野党も増税延期法案を独自に出していますからね。参院選は増税延期は争点になりません。では、野党は何を争点にして参院選を戦うのか。
正直、政策で訴えられるようなものは殆どありません。だからこその野党4党共闘なのでしょうけれども、これではもう選挙のための選挙ですからね。有権者の支持が集まるとも思えません。
アベノミクスは失敗だというのは、構いませんけれども、ならば、それに代わる何かを打ち出さなければいけないと思います。反対の為の反対、抵抗の為の抵抗、では有権者はついてこない時代になっていることを知るべきだと思いますね。
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